2009/10/21

耳こそはすべて

 先週、加藤和彦さんが亡くなった。
 その2週間くらい前のこと。親父とビールを飲みながら先日のザ・ビートルズ祭りを話題にしていたら、1968年当時にマジカル・ミステリー・ツアーと並ぶくらいヘヴィに我が家でかかっていたのがフォークルの「帰って来たヨッパライ」だったなァなんて話になった。ある意味「帰って来たヨッパライ」はマジカル・ミステリー・ツアーに入ってても良さそうな出来の一曲だし。なので親父曰く僕が幼い頃「一番聴いていたシングル」なんだそうだ。僕が4歳の頃だけどフォークルを腐るほど聴いた(聴かされた)ことはよく覚えてる。「もしかすると世界に通用してたかもしれない日本のミュージシャンは?」という問いに親父は「加藤和彦とYMOの二人(誰と誰?)だな」と答えていた。偶然だけど、親父もニュースを聞いた時はビックリしていた。

 話はそれるけど「帰って来たヨッパライ」をWikipediaで見てみると、英文曲名表記は「I Only Live Twice」、明らかに日本が舞台の007映画「007は2度死ぬ(You Only Live Twice )」を意識したもの。そして最近読んでいたジョージ・マーティンの「耳こそはすべて」という本では、ジョージ・マーティンがポール・マッカートニーとサントラを手がけた映画が「007は2度死ぬ」となっていた・・が明らかに「死ぬのは奴らだ」の間違いで、ジョージ・マーティン本人が間違えたのか訳者が間違えたのか分からないが(僕は子供の頃からこのサントラが大好きだったから)とても気になっていた。さらに奇遇だ。

 ある時期までの加藤和彦さんはたしかに数少ない日本が世界に誇れる音楽家だった。僕がリアルタイムで観た最後の映像は80年代初期のTV番組「アップルハウス」だしレコードも安井かずみさんとの3部作を聴いたのが最後で随分昔の話だけど、それまでは随分お世話になっていたと思う。
 ところでムーンライダースをバックにアップルハウスの司会者だった竹内まりあさんとゲストの高中正義(元ミカ・バンド)氏でサイクリング・ブギを演奏している映像がYoutubeにあるみたいだけど、僕の記憶では同じ頃にもっと狭いTVスタジオでつのだ☆ひろ(元ミカ・バンド)氏がドラムスを叩いたサイクリング・ブギが放送された記憶がある、これは記憶違いかな。ザ・ビートルズ同様、久しぶりにミカ・バンドでも聴いて昔に浸ってみるか。→現在我が家にはライブ・イン・ロンドンのLPしかないけど・・・

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2009/09/13

ザ・ビートルズか・・・

Rubbersouls

 お盆休み以降、例の流行り病で出社できず復帰後は1週間の休みを取り返すためにあたふたしておりました。気付いてみればかなり長い間インターネットを見てなかったようです。すみません。

 それにしてもザ・ビートルズの祭りぶりが物凄いですね。リマスターされるのは知ってたけどリマスターごときでこんなマスコミに取り上げられていいのか何だかよく理解出来ません。もっとも以前のCDはやばすぎたのでまともになって良かったと思います。

 それで御多分に漏れず何か買おうと・・・まず「RUBBER SOUL」を買いました。
 リマスターとは言ってもビートルズの場合はアルバムによって現れる効果は違うんじゃないかと思いますが、「RUBBER SOUL」の場合は我が家のショボイオーディオではギターやシタールが耳に刺さってきて最初はちょっと体力を削がれました。その新しい音に慣れてくるとリンゴ・スターのユニークなドラミングが浮き上がってきます。ポール・マッカートニーのベースもよく見えるので「Revolver」「Sgt. Pepper's」「Magical Mystery Tour」あたりのリマスターは効果がデカイんじゃないかと想像してますが、未聴です・・・その分曲によってはボーカルに埋没感もありましたが全体的に良いリマスターだと思います。驚きよりもアルバムを選んだという感じですね。なんだか散々言われた「Let It Be... Naked」の路線を修正して望んだという気もしないではありません。もうちょっと買ってもいいかも。

 ところで今回のリマスター祭りも売り方という点ではイマイチな感じがしないでもありません。まずモノ・ボックスが限定販売にもかかわらず、ばら売りはステレオ・ミックスのみ。中期までの本命はモノ・ミックスなんだから、せめてばら売りはモノとステレオの2 in 1にしてくれてもよさそう。アルバムによっては「Yellow Submarine Songtrack」のようなリミックスと合わせて3 in 1でもいいかも(笑)。さて一番どうかしてるんじゃないかと思うのが相変わらずザ・ビートルズのダウンロード販売が無いところ。そろそろザ・ビートルズを古い商売から少し外してもいいんじゃないかなあEMIさま。

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2009/06/18

iPhone OS 3.0&Rectools08pro

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 iPhone OS 3.0にバージョンアップした。とりあえずMMSのメールアドレスを変更してgoogleカレンダーをCalDAVでiPhoneのカレンダーに連携。見 た目は何が変わったか分からないくらい地味だけどSpotlight(ちょっとバグってたけど)とコピー&ペーストと速度アップした JavaScript(というかこのblogの表示が崩れなくなった)の良さは即体感できました。かなりのAPIが追加されてDockコネクタやA2DP も開放されたので楽しみはこれからといったところ。

 (株)ユードーからiPhone/iPod touch(2nd)で8チャンネルマルチトラックMTRを実装するRectools08proマルチトラックレコーダーが発売された。久々の高額アプリ ケーション(とはいっても¥2300)だったけどiPhone購入当初からもっとも実現してほしいアプリケーションだったので即購入。モバイルアプリケー ションを時々製作しているのでなんとなく分かるけど、8チャンネルマルチトラックなんて限界超えてるんじゃないかな。

 で Rectools08proこの8チャンネルマルチトラック、波形編集、3バンドイコライザー、ミキシング、音声データのPC SYNC(いまのところiPhone→PCのみ)ともうなんだか凄いわけで、操作感も上々。久々に何か作りたくなってきた。ということでLogitecの LIC-iREC01をiPhoneに接続して入力元としてiPod Touch(1st)をライン接続。レコーディングテストを開始・・・で気がついたら録音はしっかりできてるけど・・・入力がモニタリング出来ない。こ りゃまいったな。僕の使い方が悪いんだろうか・・・他はいいんだけど、ということで古いミキサーやらケーブルやら取り出して予想より大げさな録音環境に なってしまいました。もうちょっと身軽にやりたかったんだけど・・・もし出来ないのが仕様だったらST-INをST-OUTにミックス出来るようにしてく れるとなァ。
 といいながら今後はいくつかの機能拡張を計画しているようなので、これまた楽しみはこれからといったところ。

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2009/06/02

The Roots of Gamelan

Gamelans

 せっかくなので下のマクフィー関係のCDを紹介。

 コリン・マクフィーがバリ島のガムランに惹き付けられるきっかけとなったSPレコード(78~80rpmのレコード盤。まだ僕が子供の頃には一部のターンテーブルでSPがOKだった)の音源を収録したCDが「The Roots of Gamelan, The First Recordings, Bali 1928, New York 1941」。(株)アオラ・コーポレーションがライナーの日本語訳を付けて販売している(http://www.ahora-tyo.com /detail/item.php?iid=5651)。ちなみに以前AMAZONで輸入盤を購入しようとしたところ暫くして在庫なしが返ってきてしまったので、僕が持っているのはこのアオラ盤。
 タイトルをみれば分かるように1928年にバリ島で録音されたもので、現在とは違って録音もそう身軽なものではない時代、非常に貴重な音源である。SPレコードの制約上で1曲が数トラックに分割されたりそれなりにノイズも大きいわけだけど、初期のクビャールやロットリングによる演奏が聴けるというだけでもマクフィーうんぬんではなくガムラン好きには必須のCDなんである。

 後半にはコリン・マクフィーと(仲良しの)ベンジャミン・ブリテンのピアノ演奏でガムランのメロディーを再現した1941年のニューヨークでの演奏のおまけが入っている。当然西洋音楽の限界をもろに感じることになる(特に1928年のガムランの後では)のだけど、最初のバリ島滞在後にメキシコで書いたオーケストラ曲「タブー・タブハン」を続けて聴くと、彼が何処までもガムランにのめり込んでいことが分かる。
 「タブー・タブハン」はクラシックとしては地味な存在だが、20世紀のアメリカ音楽の中でも特に良質な作品なのではないかと思う。この曲はメキシコでの初演の後かなり経ってからレオポルド・ストコフスキー(中学生の頃にこの人の4CHステレオシリーズにはお世話になりました)の指揮によりアメリカでの初演となった。ちなみにレオポルド・ストコフスキーもバリ島に行きマクフィーが一時身を寄せていたヴァルター・シュピースのところに行っている。

 と、なんだかガムランそのものの話になってないんだけど、このCD、我が家ではその他のガムランCDを差し置き、何故か「一番バリを感じる」CDという地位を確立していて、バリ島を感じたいときの定番となっています。

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2009/05/26

STEINBERGER

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 blogに書くほどのことでもないけど、久しぶりにSTEINBERGERベースを引っ張り出してみた。とはいってもAll graphiteのL2ではなくBolt Onの廉価版XP2。シリアルNo.775。
 というのも最近はすっかりほぼ毎日The BeatlesとThe Beach Boysばかり聴いていて、この2つのバンドといえばやっぱりベースラインだろう(個人的にはThe Beatlesといえばジョン・レノンのリズムギターなんだけど)、ということで久しぶりにコピー開始。我が家にあるベースギターで一番音の粒がまともなやつがSTEINBERGERだった。というか形は超80年代だけどやっぱり音はかなり良いです(というかこの手のコピー作業にはうってつけ)、これ。

 20数年前にKちゃんとアマチュアバンドをやっていた時に使っていたのがこのベースだった。その前までは少々アバンギャルド(笑)なバンドをやっていて、ぶんぶん音を振り回してもコントロールの容易なYAMAHAの安いショートスケールを使っていたのだけど、新しいバンドにはどうもしっくりこなくてSTEINBERGERベースに切り替えた。そのバンドがいかにもThe Beatles+Brian Wilsonなバンドだった(曲はオリジナルでしたが)というのが今思うとなんだかね。

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2009/05/23

The Beatles

Abbeyroad_s

 すっかりblogを更新することを忘れてました。この5年間で僕のようになんとなく書かないうちに何年間も放置しているblogを沢山みてますがここもそうなってしまうのでしょうか?せめて旅行に行った時くらいは勢いよくやりたいとは思いますが、そっちのほうも新型インフルエンザのせいで色んな意味で困ってるという、そんな感じです。

 数週間前に「アイ・アム・サム(I am Sam)」というショーン・ペンが主演した数年前の映画を借りて観たところサントラが全部ザ・ビートルズのカバーってことで、それに影響されて通勤のお供はザ・ビートルズばっかりになってます。ザ・ビートルズといえば誰でも知ってるバンドですから、なんだか気恥ずかしいのでヘッドフォンからの音漏れには細心の注意をはらって電車に乗っています。

 ところでザ・ビートルズのアルバムをiPhoneに入れて聴いてると、デジタル化からかなり経っていることもあり、とにかく音の調子に苛々してしまいます。当時としては音は良いほうだったと記憶してるしアナログ盤をまわしてスピーカーで聴くかぎりそんな不満はないのですが、特にサージェント・ペパーズやマジカル・ミステリー・ツアーあたりは音があっちこっち行ってるからなのか、強烈な録音をもっとよく味わいたいという欲が働くのか、ヘッドフォンで聴くとかなり辛い。右耳の調子がイマイチなのも災いしてるかも。
 そんなところに9月にやっとオリジナルアルバムのデジタルリマスターが発売されるんだそうです。どんな音になるんでしょうね、少しは買ってしまいそうです。「The Beatles in Mono」なんていうマニアなモノミックスのボックスも出るらしいし。

 そんなわけで今日はおなじみのアビイ・ロード(ABBEY ROAD)を聴いてました。我が家にあるアナログ盤は親父が1969年末に買った東芝音楽工業製のヤツでジャケットは分解しないようにセロファンテープで囲まれなんともいえないボロい味わいがありますが、重量級のレコードのほうはいまだ現役で、回せばなんとも安心な音を最後まで出し続けます。

「アビイ・ロード(リマスター盤)」→amazon.co.jp

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リマスター盤)」→amazon.co.jp

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2009/03/20

Other Songs

Othersongss

 もう少しって感じだったけどホクレアのパルミラ行きはどんな調子なのかな?

 iPhoneでジャック・ジョンソンのSleep Through the Staticを聴いていてなんとなく続けて聴けるアルバムを探していた・・ら97年のロン・セクスミスのアルバムOther Songsに当った。どこかしら似たような雰囲気があるらしい。

 このアルバムには散々お世話になった。この頃は「90年代の音と言ったら」のミッチェル・フルーム&チャド・ブレイクのプロデュースで、ビンテージなキーボードサウンドやら特異なレコーディングでロス・ロボス、スザンヌ・ヴェガ、ランディ・ニューマン、クラウデッド・ハウス、チボ・マット、ソウル・コフィング、etcと出れば買っちゃったし、チャド・ブレイクが使ってたということでSANSAMPを買っちゃったりとかなりのトレンドだった(数年前にも同じようなことを書いた気が)。で僕の場合そのフルーム&ブレイク作品でもっとも回ったアルバムだった。

 とは言っても、かたやハワイのサーファーでかたやカナダの郵便配達員、かたや見た目も問題ないがかたやお世辞にも良いとは言えない。音楽的にもこれといって共通点はないと思う。のだけど続けて聴くとなんとも相性は悪くない。
 と最近は聴いてる音楽が硬直化していたのでこんな感じで昔のアルバムでも掘り返してみようと。

「Other Songs」→amazon.co.jp

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2009/03/07

Sleep Through the Static

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 昨年一番多く聴いたアルバムは意外なことにどうやらジャック・ジョンソンのSleep Through the Staticだった。昨年の春に妹から未開封のCDを貰って、車のCDプレーヤーに挿してからいまだに挿してある。昨年は車通勤がとても多かったので確実に100回以上は聴いている。
 別にジャック・ジョンソンのファンではなくてむしろ敬遠してたくらいなんだけど、サーファーのパーティーミュージックなところは想像どおりだとしても結構いけるじゃないかと聴き始め、ただただ古臭い音やフレーズの積み重ねもこの人がやるとなかなかセンスよくまとまって嫌味が少ない。iTunes Storeでのダウンロード数が1位だったか2位だったかと紹介されたときは地味だよなあなんて思ってたけど、傑作だったのかもこのアルバム。

「Sleep Through the Static [Import] [from US]」→amazon.co.jp

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2008/12/31

There's One in Every Crowd

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 bicycle park O2主催の自転車仲間忘年会で、Kさんと音楽の話をしていたらブルースの話になってそのうちエリック・クラプトンの「安息の地を求めて There's One in Every Crowd」にたどり着いた。僕は所謂スーパーギタリストのような冠がついているだけで積極的に聴かなくなる天邪鬼で天下のクラプトンにしても同様なんだけど、ほとんどのクラプトンのアルバムが1回きりのそんな僕もこのアルバムに限っては25年以上の超愛聴盤である。

 ところで何故この大晦日にこのアルバムを出してきたかというと、先のKさんとの会話で、このアルバムのラストで「蛍の光」を演奏してるということも話していて、「蛍の光」と言ったら大晦日だろうと。
 そして何故「蛍の光」がこのアルバムに入っているかというと、その曲「Opposites」の(マイアミでの)レコーディングが大晦日だったとかなんとかということだったらしく、その演奏は大晦日に聴いてみるとこれが'74年の大晦日の雰囲気(随分無責任な表現ですが)が生々しく伝わってきてなかなか感動的なのである。

「安息の地を求めて(紙ジャケット仕様) 」→amazon.co.jp
「安息の地を求めて(通常盤)」→amazon.co.jp

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2008/12/29

@#%&! Smilers

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 最近になってエイミー・マン Aimee Mannの歌うナショナル・ジオグラフィックのドキュメンタリー映画「北極のナヌー」の挿入曲やスターバックスのiPhone向け無料アプリ「Music for the Holiday」のクリスマスソングを耳にして、じわじわとエイミー・マンの曲を聴きたくなってきた。'TIL TUESDAY時代のラスト・アルバム「Everything's Different Now('88年)」から新譜が出れば必ず買っていたのだけど、今年発売された「スマイラーズ @#%&! Smilers」はCDを買うことからここ数年遠ざかっていたせいかなんとなく手に入れてなかった。

 エイミー・マンは21世紀になっても僕の中では3本の指に入る女性シンガーソングライターだか今回のアルバムも相変わらず。本作品ではエレキギターが活躍しないため特にアクースティックな感じではあるが、楽器の選択やアレンジはそれを補って余りあるものがある。彼女の場合、曲の大半がスローバラードで大ヒットといえる曲があるわけでもない。初めて聴いた時はちょっと地味な印象も受けるだろうが、繰り返し聴く事で必ずその凄さが分るだろう。
 ということで機会があれば是非聴いてほしい。初めて聴く人は、出来ればポール・トーマス・アンダーソンの映画「マグノリア('00年のベルリン国際映画祭金熊賞を受賞)」のストーリーのインスピレーションになったといういくつかの曲を含む「Bachelor No. 2('00年)」あたりから入るのが良いと思う。

「スマイラーズ(初回生産限定盤)(DVD付)」 →amazon.co.jp
「スマイラーズ(通常盤)」→amazon.co.jp
「@#%&*! Smilers(US盤)」→amazon.co.jp

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2008/11/11

That Lucky Old Sun

Thatluckyoldsun

 ブライアン・ウィルソンが新作アルバム「ラッキー・オールド・サン」→amazon.co.jpを出していたことにまったく気がついていなかった。しかも3ヵ月も前に。しかもそのアルバムがファーストアルバムや2004年の例のアルバムと並ぶ傑作だったということは、僕の音楽アンテナがとうとう腐ってしまったということだ。つまり完全にオヤジ化をはたしたのか。

 スタンダードの名曲「ラッキー・オールド・サン」のサッチモ版をベースにブライアンお得意のアレンジを施した。そして件の曲といくつかの語りをアルバム中に散りばめる。アメリカ西海岸の50年代~60年代を彷彿させる陽気な雰囲気に満ちたコンセプトアルバムというわけ。しかもどうしたわけかキャピトルに復帰してるし。とはいえここ最近のブライアンのアルバムに共通した単純に陽気なプロデュースというわけではなく、さすがに「スマイル」を通過しただけの味わいがある。「Can't Wait Too Long」というビーチボーイズ時代のマニアックな曲を再現をした後の味わいは特に格別。ところでふとバッファロードーターの「SHAGGY HEAD DRESSERS」だったか?というアルバムの「Cold Summer」という曲の出だしで使っているサンプリングはこの曲だったような・・と思ったんだけど間違えてると思うのでごめんなさい。まあどうでもいいか。

 というわけでとても久々にCDというものを買った。もう買うことはないんじゃないかと思ってたのに。

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2008/10/17

music

Iphoneapp1

 あと2週間ほどの我慢ですが相変わらずの忙しさで、最近は毎日体のどこかは調子悪いです。
 とblogを更新する気力も起きない中、着々とiPhone用の音楽関係のアプリは落としてます。周りからは子供のオモチャみたいだと指摘を受けながらも、これだけ揃ってくれば結構なにかに使えるんじゃないという期待がふくらみます。忘年会とか。

 BeatMakerとかBloomとかRjDj等ただただ関心するしかない素晴らしいアプリも多いのですが、どうやら個人的にはGangsaとかHangDrumとかまさにそれだけ楽器が楽しいようです。Gangsaなんて次の音を叩くのと同時に前の音をミュートしないとガムランらしくならないっていうちょっと本物らしいテクを使わなければいけないところがなかなか好みです。

 南の島で一ヶ月ほど静養したいtornosでした。

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2008/08/29

Chord Play

 コップを洗っていたら持っていたコップが突然割れて左手の人差し指をサクッと切ってしまった。血の量が思ったより凄くて息子がビビッて絵本を読みはじめた(現実逃避)。

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 ということでギターが弾けません(普段から弾いてるわけじゃないけど)。なので片手でもゆったりとした曲なら弾き語れるiPhoneのネイティブアプリ「Chord Play」→http://www.rubbledev.com/iphone-apps/chord-play/でThe BeatlesのAcross the Universeを弾いてみた(これなら弾けそうだから)。こりゃ楽しい。プリセットのコードには何故かセブンスやsus4がなかったので追加。今のところストロークとアルペジオくらいしか出来ないけど意外といける。結構売れてるらしい。

 コードチェンジと弦のタップを同時に認識してほしい(解消必須)、カッティングやダブルノートやダイナミックスをサポートしてほしい(奏法)、playモードを複数パターン記憶する(ひとりライブ対応)、オープンチューニング用の音源を追加してほしい(表現力)等等の希望はありますが、とりあえずバージョンアップに向かって今後も頑張ってほしいアプリでした。

 車のサイドブレーキをおろしたら思わず左手の人差し指をはさんだ。痛くてビックリした。

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2008/05/10

ニール・ヤング、Javaを語る?

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 まさかいつも読んでるIT関連のニュースにニール・ヤングが登場するとは思わなかった。ニール・ヤングが「Neil Young Archive」シリーズというBlu-rayディスクの10枚組セットを近々リリースするという噂は聞いていたけど・・・

「伝説になったロック歌手のために:ニール・ヤング――じいさんはJavaを使う」→ITmedia

 インタラクティブ操作標準言語としてJavaを採用したことで、全てのBlu-rayプレーヤーにはJava Virtual Machineがのるという話を聞いたのは随分前だけど。まさかニール・ヤングからJavaという言葉が出るとはね~。Sunのジョナサン・シュワルツにJavaを宣伝してくれとでも頼まれたのだろうか?

 でついでに。Ragged Glory、ニール・ヤングと言ったらこれです個人的には。もう18年も前のアルバムだけど、今も度々気合を入れる時に聴いてます。

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2008/04/26

ラジオトノウチ '60s~'80s その6

 ラジオトノウチでボチボチとblog再開です。
 ながらく放置していたためか気分も変わって80年代の曲でしばらくいきます。ちなみに80年代っていうのは少々やばいです。僕の場合10代後半から20代前半ということでバンドなどをやって限りなく価値観を狭めていた年頃なので、とりあえず偏った選曲になってると思います。後になって良さを理解したなどという音楽はここには含めてません。

Pacific_streets Reach/Pale Fountains

 '84年のアルバム「Pacific Street」から1曲目(邦題:青春はいちどだけ(笑))。アルバムはネオアコ3大名盤などと言われてるらしい。(80年代前半はポスト・パンクの音楽という位置づけで日本ではネオなになにという呼び名でジャンル名を表していた。)
 僕は子供の頃から作曲家のジョン・バリー(007などの映画音楽を書いた人、その昔ジェーン・バーキンと結婚してた人)のファンだった。だから当時このバンドの歌手マイケル・ヘッドが「ジョン・バリーのような音楽を書きたい」と言ったことにアルバムを聴いて納得した記憶がある。
 たしかシングル「(Don't Let Your Love) Start a War」あたりから弟のギターを中心にロック志向を強めたところが、所謂ネオアコファンから叩かれていたのがちょっと痛々しかった。個人的にはお経のようなそのギターが好きだったし、次のアルバム「...From across the Kitchen Table」のキングバード風味も好きだったけど。
 とにかくこの頃はビートルズ以来久々にリヴァプール勢の音楽が面白かった。

Sisterss Young at Heart/Bluebells

 以前一度CD化されたけど何故か今は廃盤の、これまたネオアコファンの間では定番の'84年のアルバム「Sisters」からのシングル。当時アズテック・カメラの下手糞版みたいな扱いを受けていた気もするけどなかなか心に沁みる曲が多かった。軽くヒットした「Cath」とか海援隊みたいな「Wishful Thinking」も良かったし「Patriot Game」は特に好きだった。

Punch_the_clocks Everyday I Write the Book/Elvis Costello & the Attractions

 '83年のアルバム「Punch the Clock」からかなり有名なシングル。PVはダイアナ妃とチャールズ皇太子の生活を皮肉った怪しいやつだった。ドラムスなどいかにも80年代らしい音作りが切ないけど、「Pills and soap」や「Shipbuilding」やらこのアルバム良い曲が多い。「Shipbuilding」はロバート・ワイアット版のほうがさらに良い感じだったけど。話はそれてラフ・トレードから出てたロバート・ワイアットの編集盤「1982-1984」は大好きでよく聴いてました。
 ちなみにコステロ、上記Bluebellsの曲も何曲かプロデュースしてます。

Borderboyss Sorry/The Border Boys[Louis Philippe]

 リアルタイムにはマニアックな存在だったけど、本人はおおいにアズテックカメラなどのネオアコ市場を意識していたらしいルイ・フィリップがボーダーボーイズ時代に出したEP盤(4曲入り)の最後の曲。
 個人的にはこの人の曲はボーダー・ボーイズやアルカディアンズ時代しかよく知らないけど、ブライアン・ウィルソン好きというところがイギリスのフランス人って感じです。この曲結構人気ですが、家族は同じアルバムならブライアンぽい「When Will You Be Back」が好きと言ってますし僕もそう思います。
 ちなみにCDとしてはトラットリアからのベスト盤「I Still Believe in You」にこのEPの曲が全曲入り。

Nick_heywards Whistle Down The Wind/Nick Heyward

 髪型、服装からして音楽も爽やか。この頃の僕の髪型といえば正反対のボサボサ、服装はボロボロ。やってた音楽もまったく接点なし。
 所謂レコード会社主催のアイドルアルバムだけど、この人才能があったんでしょうね。この曲が入ってる'83年のファーストアルバム「North of a Miracle」はなかなかの傑作だった。次の2枚のアルバムの出来の悪さを考えるとちょっと勿体無い。80年代の音作りってプロデュース次第で傑作も駄作も極端に作り出しちゃうから怖かった。そう考えるとCD時代の90年代はどうやっても失敗しない保守的な音作りって感じだったね。

 今日はちょっと甘ったるいのばっかりでした。

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2008/02/04

ラジオトノウチ '60s~'80s その5

 僕は毎週月曜日になると足が痛くなります。月曜病と呼んでいます。風呂につかると良くなるので血の巡りが悪いのではないかと思います。
 ということで何も起きなかった(こっちは雪もつもらなかった)ので音楽の続きです。

Stevie_wonders Superstition/Stevie Wonder

 僕の高校時代の同級生に矢沢永吉の熱狂的なファンであるN本というアタマがリーゼントのヤツがいた。そのN本が矢沢永吉とならんで大好きだったのがスティーヴィー・ワンダーで、彼から何度も「ズチャッチャッチャー・・・・、迷信(Superstition)ってカッケーな」とこの曲の鼻唄を聴かされた。
 というくらいクラヴィネットのフレーズが有名な、BBAセッションのための書き下ろし曲。あれから20年以上聴いてなかったけど、家族がアルバム「トーキング・ブック(Talking Book)」その他数枚をを持っていたのでiTunesに入れた。
 この曲のクラヴィネットもそうだけどその時代の新しい音に出会うと、その音の為に曲を作りたくなったりする。90年代のテクノなんてほとんどその要素だけで出来たんじゃないかな。

Curtis_mayfields Pusherman/Curtis Mayfield

 ニューソウルの大御所カーティス・メイフィールドは僕にとっては時々ついて行けないくらい甘ったるい曲があってそれほど好んで聴いたわけじゃないけど、このゴードン・パークス・Jrの映画「スーパーフライ」のサントラはカッコよくて一時期物凄く聴き込んでいた。内容はともかく映画自体はブラックムービーの歴史の中で重要な位置にあるらしい。
 ブラックムービーのことは講談社現代新書の「ブラック・ムービー―アメリカ映画と黒人社会」が分りやすく面白いので興味のある方にオススメ。
 ってただの映画好きか・・・

Rickie_lee_joness Chuck E.'s In Love/Rickie Lee Jones

 「恋するチャック(Chuck E.'s In Love)」は中学3年の時に初めて自分の小遣いで買った記念すべき洋楽シングル。それまでも洋楽は親父や叔父さんの棚から拝借して大量に聴いていたし(そのせいでパンクロックなどはリアルタイムには有名どころしか聴いてない)サントラやクラシックなどレコードは買っていたけど、洋楽を買ったのは初めてだった。続けてこの曲が入ったアルバム「浪漫(Rickie Lee Jones)」を購入した。それ以来、発売されれば全てのアルバムを買ってる。独特の歌声で好きになったらはまります。
 このアルバムはかなりヒットして、当時たしか西田敏行が出ていた何かのCMでとてもこの曲に似ているフレーズが鳴っていた気がする。「ヤング・ブラッド」のほうだっかたな?忘れた。

Carole_kings I Feel The Earth Move/Carole King

 キャロル・キング、71年のセカンドアルバム「つづれおり(Tapestry )」の1曲目。アレサ・フランクリンで有名な「ナチュラル・ウーマン」やジェームス・テイラーのカバーで有名な「君の友達」や「イッツ・トゥー・レイト」など、このアルバムを聴いたことがない洋楽ファンはまずもぐりだろうね、ってくらい有名な曲ばっかりの全米15週連続1位でたぶんいまだに売れてるロングセラーアルバム。
 このアルバム以外にも良いアルバムは結構あったんだけど、このアルバムが偉大過ぎるんだろうね、これほどは話題にならない・・・と売れすぎるのも考え物。60年代のキング-ゴフィンのソングライティングチーム時代から70年代のソロ時代と物凄かったんだけど、その後は休息にヒットから遠ざかってしまう。70年代の終りにはキャロル・キングとは相容れないヘンテコな音楽が沢山出てきたからね。ちなみにこれ以外なら「サラブレッド(Thoroughbred )」が好きです。

Bill_witherss Ain't No Sunshine/Bill Withers

 AORな先入観があってか正直ビル・ウィザースは「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス(Just the two of us)」くらいしか知らなかった。女の子の大好きな9年ほど前の映画「ノッティングヒルの恋人」でこの曲が流れた時に家族にビル・ウィザースの曲だと教えてもらった。もう少し聴いていても良かったかも。

(つづく)

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2008/01/29

ラジオトノウチ '60s~'80s その4

 そんなわけで2004年1月28日にblogを始めて4年がたちました。そして1年前の今頃はホクレアとアリンガノ・マイスがジョンストン環礁に向かって航海しているところでした。間違って地獄のトラッキング・マップなんて作り始めた頃で、2つのカヌーがジグザグと進んでいたのが何かとてもリアルな感じでした。思い出してみると、見守っているこっちは新米ですからマジュロに着くまでが一番ハラハラしました。

ということで相変わらず寒くて家の中にいるのでラジオトノウチ続き。スキーに行って筋肉痛になった・・・なんて話を聞くとちょっと羨ましいこの頃です。

Tonykosinecs '48 DeSoto/Tony Kosinec

 トニー・コジネクのセカンド・アルバム「バッド・ガール・ソングスBad Girl Songs」からシングルカット曲。
 このレコードは20年位前に一緒にバンドをやってたKKちゃんのオススメだった。今は亡き月刊カドカワという雑誌にミュージシャンが自分の好きな一枚を紹介するコーナーがあって、案の定KKちゃんはそこでも「バッド・ガール・ソングス」をオススメしてた。
 ピーター・アッシャーがプロデュースしてるしラス・カンケルがいかにもラス・カンケルなドラムスを叩いているので一連のシンガーソングライター時代幕開けの匂いがプンプンする。売れなかったらしいが当時を代表する名盤だろう。80年代中頃は日本でもこういう音楽を掘り起こしていこうというムードがあったと思う。

Buffalo_springfields Go And Say Goodbye/Buffalo Springfield

 バッファロー・スプリングフィールドのファーストアルバムから1曲目。正確に言えばそれは最初のモノラル盤の話で、モンキーズのオーディションに落ちたスティーブン・スティルスの曲「フォー・ホワットFor What It's Worth」がヒットして以降のステレオ盤からはその「フォー・ホワット」が1曲目になった。だからほとんどの方が聴いている盤は「フォー・ホワット」で始まるステレオ盤である。当時はレコード会社の都合でそんな事がよく行われていた。
 CDの時代はたいしたもので、10年前ほどにこのモノラル盤とステレオ盤を2in1にしたマニアックなCDが発売されて飛びついて買ってしまった(最近は生産してないらしくちと寂しい)。
 <はっぴいえんど>って日本のバンドが「日本のバッファロー」なんてよく例えられ、そのおかげで聴きもせずにバッファローを胃もたれバンドと思ってる人も多いと思うけど、このファーストアルバムを聴いてみてほしい(セカンドアルバムから聴くべからず)。出来ればモノラル盤で。胃もたれバンドとは程遠い。

The_ronettess Be My Baby/The Ronettes

 その後多くのミュージシャンにパクられることになるハル・ブレインの印象的なドラムスで始まる、フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドの傑作。モノラルサウンドの最高傑作である。本来は当時のチープなモノラルシステムで聴くための努力の結果だが、モノラル本来の醍醐味を味わうために現在ではわざわざスピーカーを1本にしてセンターに配置して聴かなければならない。その環境が出来れば、ど真ん中から押し寄せる音楽の圧力を体感することが出来るし、不思議なまでに音の奥行き上下感も味わうことが出来るはず。
 考えてみれば最近の安っぽい低音を作りこんだスタジオワークも、最近の安っぽいステレオシステムやiPodのような圧縮音を意識したものなのか・・歴史は逆戻りしているというか・・・60年代のような努力がそこにあるのはよく分からないけど。

The_carpenterss Yesterday Once More/The Carpenters

 70年代を代表するミュージシャンだと思うので入れました。カレン・カーペンターさんが亡くなった時のニュースはちょっと衝撃的だった。なぜか彼女がドラムスを叩いてる初期の映像はよく覚えてる。

第1部完-続く

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2008/01/26

ラジオトノウチ '60s~'80s その3

 昨日は風が強かったです。もう少しでblogまる4年ということに気が付き(最近はすっかりテイタラクとはいえ)ビックリしました。3ヵ月で終りにする予定だったんですが・・・
ということで寒くて家の中にばかりいるのでネタもなくラジオトノウチ続き。

Friendss Friends/Elton John

 ルイス・ギルバートの映画「フレンズ(ポール&ミシェル)」のタイトル曲。エルトン・ジョンのファンというわけではないけど、何か重苦しい中学生の頃の生活とこの映画がラップしている、ラジオトノウチの中ではかなり個人的な選曲だと思う。
 作者のバニー・トーピンとエルトン・ジョンにとってはあまり乗り切らない感じでの作業だったらしいが、全曲を手がけたポール・バックマスターのオーケストレーションが素晴らしく、僕にとってはこれ以上の彼のアルバムはない出来だ。
 嬉しいことに3月21日に映画が初DVD化されることを教えてもらった。映画はそれなりにヒットして続編も製作されたが、熱狂的なファンが多いにもかかわらずなぜかDVD化されてなかった。そういうことでこの曲がかかるオープニングシーン、「ミシェルの唄」が挿入される14歳のミシェルと15歳のポールがアルルへ逃走するバスや列車のシーンを堪能して欲しい。
 ちなみに「レア・トラックス」という特殊なアルバムにはサントラの全ての曲が入っているが曲の順番がオリジナルとは異なる。「レア・トラックス」を持っている人は並べ替えて聴いてみてほしい。オリジナルの順番は以下のとおり。

-side A

Friends
Honey Roll
Variation On Friends
Thmeme Seasons (The First Kiss)
Variation On Michelle's Song (A Day In The Country)
Can I Put You On

-side B

Michelle's Song
Meant To Do My Work Today (A Day In The Countery)
Four Moods
Seasons Reprise

Lou_reeds Satellite Of Love/Lou Reed

 知らない人はいないと思うけどルー・リードは元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのヴォーカル・、ギタリスト、作曲家である。この曲は2枚目のソロ・アルバム「トランスフォーマーTransformer」に入っている穏やかな曲。この曲を1人で演奏して4トラックのカセットMTRに吹き込んだっけ。。
 「トランスフォーマー」はデヴィッド・ボウイのバックアップで息を吹き返したルー・リードが名曲をてんこ盛りに詰め込んだアルバムで次のアルバム「ベルリンBerlin」ほどまとまってないにしろ良く出来たアルバムだ。ちなみに僕の好きな彼のアルバムはといえば'89年のシンプルな「ニューヨークNew York」です。
 ところでこの曲、日本でのシングルカット時のタイトルは「愛の人工衛星」。そのまんまだけど日本語にするとやはり可笑しいしルー・リードらしいといえばルー・リードらしい。そういえば最近は音楽にしろ映画にしろタイトルがまんま英語をカタカナ表記したものばかりで、能がないというかつまらないナ。

The_kinkss 20th Century Man/The Kinks

 キンクスのイメージではないという人もいればキンクスの最高傑作だという人もいるアルバム「マスウェル・ヒルビリーズ」からのシングルカット曲。発売時の日本語タイトルは「20世紀の人」。これもそのまんまじゃん。
 「マスウェル・ヒルビリーズ」はオープニングナンバーである勢いのあるこの曲の除き「Alcohol」や「Holiday」など全ての曲を通して、まったく売る気があるのかというくらい地味だが緩く熟成された多様なサウンドを奏でる完成されたアルバムだ。
 ところで僕を「先輩、先輩(なかなか恥ずかしい)」と呼ぶA野君というロックなヤツがいるんだけど、そいつがキンクスのレイ・デイヴィスにどうにも似てる。これは結構やばい。

The_monkeess We Were Made For Each Other/The Monkees

 モンキーズといえばビートルズに対抗すべくオーディションで作られたアイドルバンドだが、レコード会社の暴挙ともいえるコントロールぶりに最後は爆発して急激に萎んでしまった不憫なバンドだ。
 この曲を含む「小鳥と蜂とモンキーズ(The Birds,The Bees and The Monkees)」はモンキーズ人気が下降線を描き始めた頃のアルバムで、アイドルバンドと自己主張がほどよくバランスのとれた好アルバムである。
 彼らの事を考えれば本来はモンキーズ自ら作曲した曲を入れるべきなんだろうけど、申し訳ないが僕は他人の提供した曲を歌うモンキーズを楽しみたい。それだけ凄い楽曲群がモンキーズの中には埋まっている。この曲「気の合う二人We Were Made For Each Other」のキャロル・ベイヤー・セイガーはもとよりバリー・マン、キャロル・キング、ニルソン、ポール・ウィリアムズなどなどなど・・・そうそうたる面々が並ぶ。

Todd_rundgrens I Saw The Light/Todd Rundgren

 トッド・ラングレンの名前をあげるのはレピッシュ(!)とか高野寛などの名前をあげるのと同じようにコソバユイんだけど、この曲はオタクマルチプレーヤーによる宅録の金字塔みたいな曲だ。曲も素晴らしいがなによりも替えがきかないシロウトなドラミングが際立っている。まともなドラマーがやったら魅力が半減するのは間違いない。個人的には「ジェットJet」でのポール・マッカートニーのドラムスに匹敵する。
 ちなみにトッド・ラングレンのアルバムでどれか選べといわれたら、お勧めはしないけどバンド-ユートピアの「ユートピアUtopia」。Todd Rundgren's UtopiaじゃなくてUtopiaのほうね。お勧めはしないけど。
 ちなみにトッド・ラングレンはプロデュースも結構やっていてその中でもジュールス・シアーJules Shearの「Watch Dog」は気に入っていてよく聴いてる。かなりペラペラなサウンドだけど、シンディ・ローパーが歌ってヒットさせた「All Through The Night」のオリジナルはトッド・ラングレンらしいサウンドとあえてレゲエ調のアレンジ。にもかかわらずしっとりと歌い上げたシンディ・ローパーのものよりも何故か切ない響き。「Whispering Your Name」もやっぱりペラペラなサウンドなのに名曲だしね。お勧めはしないけど。

続く

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2008/01/21

ラジオトノウチ '60s~'80s その2

 正月疲れなのかなんなのかここ数日とてもダルい。その上朝起きるのが辛い寒さになってきた。最近東京方面に出張に行ったけどあっちは比べ物になんないくらい暖かい。1~2℃の差とは思えない。
 ほとんど家でぼんやりしているわけで、今日の夕方息子を連れて近所のプラネタリウムに行ったのが久々のイベントだった(たった1時間程度)。プラネタリウムで上映されていたのは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をデジタルアート化したもの。2006年くらいから各地のプラネタリウムで上映されている。そういえば20数年前にアニメ映画版の「銀河鉄道の夜」を観たのを思い出した。
 ということで音楽の続き。

Slapphappy Me And Parvati/Slapp Happy

 '74年にヴァージンから発売されたスラップ・ハッピーのセカンドアルバム「スラップ・ハッピー(カサブランカ・ムーン)」から2曲目。1曲目の「カサブランカ・ムーン」がシングルカット曲でしかも人気が高い、なんだけど何故かこっちを入れてしまった。
 スラップ・ハッピーといえばメンバーのアンソニー・ムーアは実験音楽をやっていたわけだしファウストやヘンリー・カウといった前衛的?バンドとお付き合いや融合。その後に出来たアート・ベアーズやメンバー各自のソロなどを聴いても捻くれ度の高い中、このアルバムとこのアルバムの原型になった「アクナルバサク・ヌームAcnalbasac Noom」は適度な捻くれで妙に心地よく気が付くと聴いている。オススメ。

Davidbowie Starman/David Bowie

 デヴィッド・ボウイの5枚目のアルバム「ジギー・スターダスト」に収録された超有名曲。デヴィッド・ボウイのこの頃は随分芝居がかったアルバムばかりだけど、ニコラス・ローグのひどい映画「地球に落ちてきた男」を観て当時のガキだった僕は彼を随分カッコイイ人だと思っていた。マレーネ・ディートリッヒと競演した「ジャスト・ア・ジゴロ」を映画館で観て酔いが醒めた。

Katebush Wuthering Heights/Kate Bush

 なんでこれ入れたんだろう。でも10代でこれは凄すぎ「嵐が丘」。全然音楽とは関係ないけど「嵐が丘」を下敷きにしたフジテレビの昼ドラ「愛の嵐」('86年 出演:渡辺裕之/田中美佐子/中尾彬)がまた観たいっす。


Therollingstones You Can't Always Get What You Want/The Rolling Stones

 中学生の頃、マーラーなどのクラシックにはまってしまい、それを心配した僕の親父がロックに引き戻すべく我が家に投入した7分半の大作。「レット・イット・ブリード」の最後の曲。この曲のシングル(ドーナッツ盤)も持っているがこっちは5分弱と当時のシングルの制約を受けて短い。親父がこれを使った理由はロンドン・バッハ合唱団が参加していることにあったらしい。出だしのアル・クーパーのフレンチ・ホルンも素敵。
 「レット・イット・ブリード」の頃からライ・クーダーのオープン・チューニングをパクったキース・リチャード(ズ)のギターが急にカッコよくなったと思う。このあたりからミック・テイラーが参加していた頃のストーンズがどうやら僕の好み。ストーンズで一番好きなアルバムは「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」というライブアルバム。

といことで今日はこれだけ。

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2008/01/19

ラジオトノウチ '60s~'80s その1

 最近、とあることのために向けに60年代から80年代の洋楽を70曲ほど編集した。MEGA HITS’80Sのようなベタベタの洋楽を我が家のCDからテキトウに拾い出した。CD時代になってからの購入はワールドミュージックやジャズなどが中心であまりロック・ポップスは買わなくなってしまった。本当はアナログ盤のほうに面白い曲が多いけど面倒なので悪しからず。
 マニア向けの編集ではないけど、iPodに入れて通勤で聴いているとこれはこれで若い頃を思い出せて結構楽しい。最近めっきり音楽のことを書いていないので暇な時に数曲ずつこれのことを書いてみるのもいいかも、ということで。

Paulwilliamssomedayman Someday Man/Paul Williams

 オペラ座の怪人を下敷きにしたブライアン・デ・パルマのロックオペラ「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」を観てポール・ウィリアムズの名前を知った。ただのチビスケ俳優だと思っていたらこれが素晴らしい作詞家(後に作曲も)で、かつロジャー・ニコルズとのソングライティングチームはいくつかの名曲を他のミュージシャンに提供していた。特にカーペンターズでの成功は有名な話。
 この曲は名盤「サムデイマン」のオープニングでロジャー・ニコルズらしい起伏のあるメロディと大好きなハル・ブレインのドラムスと大きめのベース音が大変スリリングで何回聴いてもまったく飽きない名曲。モンキーズがカバーしている。

Thebeachboys God Only Knows/The Beach Boys

 洋楽ファンなら知らない人はいないくらいのブライアン・ウィルソンの名曲だが、1997年に発売され初めてのリアルステレオサウンドにみんながビックらこいた「ペットサウンズボックス」から挿入した。このボックスセットの音源をきかせることで力説せずに「ペットサウンズ」の凄さをお友達に紹介できるようになった。
 ただ最近の一般的嗜好である音の広がり感と楽器の分解度はステレオ盤が素晴らしいが、出だしのフレンチホルンの音で既に分るがモノラル盤は音圧というかパンチ力で勝る。

Secretlifeofharpersbiza The Drifter~Reprise/Harpers Bizarre

 ワーナー・ブラザーズの本拠地でレニー・ワロンカーを中心に作り上げていった音楽はバーバンク・サウンドと呼ばれていた。ここからランディ・ニューマン、ヴァン・ダイク・パークスやライ・クーダーといったミュージシャンが理想のアメリカ音楽を追求し巣立っていった。そのバーバンク・サウンド時代を代表するグループがハーパス・ビザールだろう。90年代に日本でもソフトロックブームとかなんとかでもてはやされたけど、バーバンク・サウンドを聴く機会が多くの人に与えられたのは良いけど、個人的にはソフトロックって言葉はちょっと気味が悪かった。
 ところで意図したわけじゃないけどこれもロジャー・ニコルズの曲。なんだか次の曲もというか本人の演奏になっちゃたけどたまたま。こんなこともあるもんです。曲の良さは分かるけどファンってわけじゃないんだけどなぁ。「ドリフター」はロジャー・ニコルズのデモ盤にも入っているがハーパス・ビザール版はマイナーなメロディに展開するBメロが何故か抜けている。

Rogernicholsthesmallc Don't Take Your Time/Roger Nichols & The Small Circle Of Friends

 ということでその中でも女の子が大好きな「ドント・テイク・ユア・タイム」。やはりタレントのはなちゃんとかいう人が大好きとかなんとかテレビで言ってたのを思い出した。80年代にアナログ盤をかけてみれば時代遅れと人差し指を指されてたのが、90年代にはどこかのミュージシャンが紹介しただけで拝まれてるわけだから音楽の流行り廃れというのはなかなか恐ろしい。僕は2000年頃から時代乗り遅れ継続中。

Manfredmannmightygarvey Each And Every Day/Manfred Mann

 たぶん我が家では少々特別扱いされてる曲。披露宴でも使ったけどその時に仕込んだ音楽のハッピーセットを再現してみたいものだ。
 マンフレッド・マンはボーカルの交代で前期・後期によく分けられるがこれは後期の曲。本当のマンフレッズ・ファンは前期が好きな人が多い。ただし僕のようにテキトウに聴いてる人間はドラマーのマイク・ハグがやたらめったら名曲を書き出した軟弱な後期が良い。なかなかのヒットバンドだったがバンド自体は非常にテクニカルで聴き応えがある。
 クリームに行ってしまったジャック・ブルースに代わってバンドのメンバーとなったクラウス・フォアマンはエルビスやドアーズのバックをつとめたジェリー・シェフとともに(2人に共通点はないけど)僕のベースギター・アイドルだった。

Harrynilsson Daddy's Song/Harry Nilsson

 ニルソンの初期のアルバムはどれをとっても素晴らしい。ニルソンの曲は他人に歌われることでヒットしたがニルソン自身のヒットは他人の曲を歌ったものという捻くれた事実がある。
 この曲は名作「空中バレー」のオープニング。本当は2曲目の「古い机」を入れたつもりだったけど間違って「ダディズ・ソング」を入れてしまった。とはいっても「ダディズ・ソング」は大好きな曲だし、モンキーズがカバーしたことで初回プレス盤を除き「ダディズ・ソング」はアルバムから削除されてしまっていたということでこれはこれで良い選択かもしれない。CD化されて1曲目に戻ってきた。
 モンキーズの「ダディズ・ソング」は「ヘッド」という映画の中でボーカルのデイヴィ・ジョーンズの可笑しな踊りに合わせてかかる(逆か)。

 そういえば最近やっとiPod Touchに歌詞表示機能がついた。これを機会に世間並みにLyrics Masterを使ってネットから歌詞を拾い出してiTunes、iPodに取り込んだ。洋楽が中心だから歌詞は英語がほとんどだけど結構拾える。歌うわけでもないので期待はしてなかったけど、歌詞を見ながら音楽を聴くと歌に集中して聴けることが分って効果は予想以上だった。

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2008/01/03

ラヂオトノウチ・サウンドトラック

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 パクリ企画ですが今までblogでとりあげた音楽(アルバム)のリストを書いてみました(重複の激しいミュージシャンは絞ってます)。もう少しでblogを始めて4年になるわけですが、こういうことをやると以前書いたことを読み返すきっかけになっていいもんです。
 以前から作ろうと思っていたのになかなか手をつけてなかった知人のための音楽リスト作成をやっと開始して、おかげで長い間まともに音楽を聴いていなかったことに気付き、blogを眺めてみれば、やはり最近は音楽のことをまともに書いてないことに気付き、アルバムを並べてみるとなかなか偏った選出であることに気が付きました。
 ともあれイキオイだけの10代末から20代はじめの恥ずかしい時代に聴いてた音楽は結構かわしながら書いてるというところは小心者の証しです。
 音楽の事も少しずつblogに復活させていかないと、などと思ったり(それ以前にblogをサボりすぎてるわけですが)。
 しかし歳以上にオヤジ趣味。オススメは・・・トラッド味のロックだったらMorris onとか・・・ハワイアンだったらDon Mcdiarmid Jrとか・・・フォークロックだったらBad Girl Songsとか・・・かなぁ。Someday ManやBuffaloのファーストもいいし、あれもこれも・・・まだまだ好きなアルバムはここの何倍もあるんですよねェ。

Friends(Soundtrack)/Elton John, Paul Buckmaster
Piano Man/Billy Joel
Hawaiian Song Bird/Lena Machado
Pirates/Rickie Lee Jones
Don Mcdiarmid Jr Hula Records Hits
The Best of the Ronettes/The Ronettes
Cinema Transcendental/Caetano Veloso
SMiLE/Brian Wilson
Juju Music/King Sunny Ade
The Birds, the Bees & the Monkees/The Monkees
Morris on/Ashley Hutchings, Richard Thompson, Dave Mattacks...
The Diamond Mountain Sessions/Sharon Shannon
淡淡幽情/鄧麗君
Maria McKee/Maria McKee
The Spy Who Loved Me(Soundtrack)/Marvin Hamlisch, Carly Simon
In the Heat of the Night(Soundtrack)/Quincy Jones, Ray Charles
Tropicalia 2/Caetano Veloso & Gilberto Gil
Take It Easy with the Walker Brothers/The Walker Brothers
Di-Dar/王菲
I Trawl the Megahertz/Paddy McAloon
Bad Girl Songs/Tony Kosinec
Mbube Roots: Zulu Choral Music from South Africa, 1930's-1960's
Someday Man/Paul Williams
Mr. Tambourine Man/The Byrds
Forever Changes/Love
The Lonely Surfer/Jack Nitzsche
Last Summer(Soundtrack)/John Simon
Introducing The Four King Cousins/The Four King Cousins
Rock'n' Roll/John Lennon
Latin Playboys/Latin Playboys   
Gabby Pahinui & the Sons of Hawaii/Gabby Pahinui & The Sons of Hawaii
I Want to See the Bright Lights Tonight/Richard & Linda Thompson
Live At Fillmore West/King Curtis
Independant Intavenshan: The Island Anthology/Linton Kwesi Johnson
Manteca/Dizzy Gillespie
Last Roll~11 years of L⇔R/エル・アール
Buffalo Springfield/Buffalo Springfield
That's The Way God Planned It/Billy Preston
I Still Believe in You/Louis Philippe
Get Yer Ya-Ya's Out!/The Rolling Stones
Mighty Garvey!/Manfred Mann
Ultimo trem,Maria Maria/Milton Nascimento
Muswell Hillbillies/The Kinks
Provision/Scritti Politti
Hot August Night/Neil Diamond
Casablanca Moon/Slapp Happy
Chibite/Hukwe Zawose
当世今様民謡大温習会/ザ・フォーク・クルセダーズ
In the Studio/The Special A.K.A.
Steve McQueen/Prefab Sprout
ライブ・イン・ロンドン/サディスティック・ミカ・バンド
HONOLULU MAGAZINE : The 50 Greatest Hawai'i Music Albums of All Time
Aerial Pandemonium Ballet/Harry Nilsson

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2007/12/02

かんから三線

2007_12020008

 ツール・ド・おきなわツアーの最終日に「かんから三線」を購入。三線工房まちだ屋さんの一番シンプルなヤツです。
 買う前に国際通りの楽器屋さんでかんから三線ではなく、ちゃんとした高級三線でかるく弾き方を教わりました。当然かんから三線の音は本物の三線の音には遠く及びませんが、これはこれでなかなか味わいがあります。
 家ではギターピックで弾いてますが、牛の角製ツメ(バチ)で弾くことが沖縄らしい音になるポイントです。一見弾きづらそうなツメもゆったりと歌を伴奏するスピードであれば、ツメ自体の重さで弦を弾ききることで(たぶん)沖縄らしい響きにつながります。

 ちなみにかんから三線。邪道ではありますがケルト音楽やブルース/カントリーを弾くとこれまたイケます。ということで三線の練習に詰まるとついやってしまいます。ストーンズ版のYou Gotta Moveなど雰囲気だけなら簡単にだせる曲は調子にのって何回も弾いてしまいますので家では嫌がられます。いつも弾いてるなんて近年ではマンドリン以来です。

 頑張ります。

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2007/10/06

iPod touch

2007_10060011

 タイミングよく横浜・品川へ出張に行く前日の10月2日に、注文していたアップルのiPod touchが届いた。

 使ってみると田舎ではあまり役に立たないと思っていたWiFi+Safariも、家でのWebメールのチェックやブログへのコメント打ちなど、わざわざPCを起動しなくてもよくなってこれはかなり便利。
 出張に行ったついでに横浜、みなとみらい、馬車道、渋谷、品川、上野など立ち寄った駅の周辺でも電波を拾ってみた。ワイヤレスゲートに契約していたし、結構FREESPOTの電波や野良電波も拾えてWebサーフィンが出来た。圧倒的に東京では使えると思う。神奈川はまだまだな感じ。当然ながら茨城は論外。泊まった渋谷のビジネス旅館はトイレ・バス共同、部屋にテレビ無し!の環境だったけどFREESPOTが拾えた。

 マルチタッチインターフェイスも使い慣れると、今までのクリックホイールより使い易い気がするし、あのキーボードも携帯のテンキーで苦しんでる僕にはかなりありがたい。
 音のほうも当然最近使ってたshuffleより良いし、写真の所に時刻表や地下鉄路線図などをスキャンして入れておけば簡易PDAのふりをさせることも出来る。

 そういえば10月5日の朝に渋谷のマクドナルドで朝マックを食べながらiPod touchでWebサーフィンをしていたら「今日からiPod touchがアップルストアで店頭販売開始。朝から行列。」とニュースが出てたので、外に出てみるとたしかにすぐ近くのアップルストア渋谷に行列が出来ていた。田舎モンなのでそういう光景を始めてみた。僕には辛いけど、ある意味お祭りだろうからなぁ、並んで買ってナンボの人もいるんだろうな。並ぶのが好きな性格の人、それはそれでなんだか羨ましい。
 そういえばハンバーガーやポテトを食べながらiPod touchを使っているとディスプレイがべたべたに汚れる。そんな状態がもっともイキな感じ。

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2007/09/26

大地の歌

Dasliedvondererde

 家の補修工事のために部屋を片付けていたら、中学生の頃(約30年前)に買っていた何枚かのクラシックの安アナログ盤の中の1枚が聴きたくなった。

 52年のマーラーの「交響曲 大地の歌」ブルーノ・ワルター/ウィーン・フィル盤→amazon.co.jpにモノラルプレーヤーの針を落とすと、中学生の頃に聴いた時の感動がちらちらと蘇ってきた。
 その頃は世の中パンクムーブメントに突入し始めた頃で、セックス・ピストルズとマーラーを並べて聴いてたんだよな。どっちも中学生にはブッ飛んでた。

 「大地の歌」をはじめクラシックのアルバムを50枚ほどを自分の小遣いで買った。
 たまたま親父がステレオの「大地の歌」ワルター/ニューヨーク・フィル盤とバーンスタイン/ウィーン・フィル盤を持っていて同じ曲の演奏違いの楽しみ方を分かり始めた頃だったので意図して曲がダブってるものばかり買った。その頃はクナッパーツブッシュやワルターやトスカニーニやフルトヴェングラーやベームなんかの30年代から50年代のモノラル盤が1000円とか1200円とかで売ってた。中学生にはありがたい値段だった。
 ポップスの世界では同じ曲を別の方が演奏するとカバーってことになるんだろうけど、カバーっていうと極端にアレンジが異なってたり、なんかクラシックとは感じどころが違っちゃうんだな。

 とにかく小さい息子もいることだし少しクラシックを聴いてみるのもいいな。

Daichinouta_

 で「大地の歌」を聴いたからというわけではないけどインド映画の名作、サタジット・レイの「大地のうた」→amazon.co.jpをレンタルしてきた。ラヴィ・シャンカールの音楽も有名なやつ。
 ゆっくりと観たいんだけど工事と息子で難しい。今週借りてきたのは失敗だったかも。

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2007/09/11

ロードバイクがアップグレードできなくなった件

Ipodtouch

 「iPod touch」をオーダーしちゃったので、今年はロードバイクのパーツをアップグレードするための資金が無くなりました。そういうわけでコントロールレバーはとうぶん旧TIAGRAのままということで、またツッこまれるんだろうなぁ。

 PC上には5000曲くらい入ってるのでtouchではちと容量が足らないけど、2年以上旧shuffle512MBのみで案外満足してたし、以前使ってたiPod 40GBもハードディスクトラブルが続いてこのタイプはもういいかナなんて思ったし、インタフェースがそそるのでtouchにしました。

 ちょっと割高だけど田舎じゃあまり役に立たないWi-Fi+safari内臓だし、Cover Flowも表示が大きいほうが楽しいだろうし(ということでサボっていたiTunesへのカバーアート登録を今頃してます)、つまり今より音楽を楽しみたいって感じなんです。今持ってるiPodどもを下取りに出して1000円でも2000円でも足しになんないかな。

 ちなみにtouch。iPhoneと比べると結構差があります。ケータイでも全然使ってないのでカメラが無くなってるのはどうでもいいとして(ケータイもほとんど使ってない^^)、メールとgoogle Mapsが無くなってるのはどうかなぁ。ホーム画面がスカスカしてるのはちょっとみっともない。
 とりあえずDarwinアーキテクチャなんだろうし、そのうち何かネイティブアプリが追加されんだっぺ。ファームウェアにパッチをあててインストールするサードパーティ製アプリを使うほどの勇気は今のところ無いんだよなぁ。

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2007/08/24

Aerial Pandemonium Ballet

Aerial_pandemonium_ballet

 航海カヌーとかなんとかもあって最近はすっかり音楽を楽しむ生活から遠ざかっていた。だから最近は初心に帰ってというか、ガキの頃に作曲などをして遊んでいた時によく聴いていた音楽をピックアップして聴いている。

 「ハリー・ニルソンのデビュー40周年記念でRCAイヤーズ 紙ジャケット・コレクションが発売された」というニュースを見てムショーにニルソンの初期の作品を聴きたくなった。
 でも我が家にはニルソンのアルバムはアナログ盤しかないし、この紙ジャケものを揃え始めるのはちょっと金がかかって危険なので、初期の「パンディモニアム・シャドウ・ショウ Pandemonium Shadow Show(67年)」→amazon.co.jpと「空中バレー Aerial Ballet(68年)」→amazon.co.jpと「ニルソンの詩と青春 Aerial Pandemonium Ballet(71年)」→amazon.co.jpの3枚のアルバムを2枚のCDに収めた(たぶんちょっと音質は悪い)輸入版CD「Pandemonium Shadow Show,Aerial Ballet and Aerial Pandemonium Ballet」のユーズドを購入した。

 このCDに含まれる「パンディモニアム・シャドウ・ショウ」と「空中バレー」はいわずと知れたニルソン第1期の名盤で、ザ・ビートルズ、ブライアン・ウィルソン(ザ・ビーチボーイズ)、ニルソンの三つ巴の才能でポピュラー音楽の世界をガラリと変えてしまった、その時代を代表するアルバムだと思う。もちろんその中でもニルソンはかなり地味な存在だけど、何かを作りたくなった時に僕が一番聴きたくなるのはニルソン。

 そしてそんなニルソンのアルバムの中で何故か我が家で一番よくまわってるのが、CDの2枚目に収められた「ニルソンの詩と青春」。「パンディモニアム」と「空中」からの代表的なナンバーを集めたアルバムだから他のアルバムに比べて注目度は著しく低いけど、とっても大好きなアルバムなのである。
 一番の理由は初めてニルソンを聴いたのがこのアルバムだったというわけでその時の衝撃が凄すぎたわけなんだけど、このアルバム、ただ2枚のアルバムから集めただけじゃなくて新しいアルバムとして完璧なリワークを行っていた。1曲1曲だけなら曲をスローダウンしたり新しいボーカルに差し替えたりリミックスしたりトラックを引いたり足したりしてるだけなんだけど、アルバムとしてのトータル性はとても高く元の2枚よりもキリッとしている。
 (とかなんとか言いながら、オリジナルを聴いてそれぞれの1曲目テン・リトル・インディアンとダディズ・ソングが流れはじめると、やっぱり凄いワと思ってしまうのだけど)

 そういうわけでハリー・ニルソンを聴きながら、ギターを膝において夕飯を食ってた頃が蘇ってきてちょっといい気分なのでス。もっと音楽を。

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2007/07/08

ムビラサミットEAST Vol.2

2007_07080072

 代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」へ『ムビラサミットEAST Vol.2』を観にいきました。ムビラというのはジンバブエの親指ピアノで、その親指ピアノアーティストが一同に集まったお祭りです。
 それにしても渋谷方面へはセバスチャン・サルガドの写真展以来の5年ぶり、代官山へは20年以上ぶりでもうドキドキでした。
 (写真は撮ってないのでひらげさんのこちらを)

 ただ予想以上にどんどん観客が増えてきて、お腹がすいてもゆっくり食べられないくらいの大盛況だったので後半少し残して外の空気を吸いに&夕食に出てしまいました。司会をされていたひらげさんにご挨拶しか出来なかったことがちょっと残念でしたが、また次の機会があると思うので心配無しです。

 そういうわけで続きは家でということで会場で「ムビラスコアブック」を購入。CD3枚+タブ譜付きテキストで3500円。これはお徳です。でも家にはムビラがありません。モンダイです。

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2007/06/26

ハワイ音楽

Honolulu

 最近理由もあってアフリカものを中心に音楽を聴いていたので、ホクレアで横浜に行く時にこのムードのままハワイ直撃ははヤバイんじゃないかと。それでiPodシャッフルにこのハワイもののコンピレーションアルバムを入れて横浜に行った。

 このコンピはホノルルマガジンが数年前に発表したハワイのアルバムベスト50関係の企画もので、ハワイ好きにはもはや有名な曲やミュージシャンばかりだけどモダンハワイアン(録音が新しいってこと?)やフラを中心にした日本のコンピ・アルバムよりは選択肢の広さも年代の幅も初心者にお勧め(あくまで個人的な見解)。というか僕のように局所的にしかハワイ音楽を聴いてない人間には有難い。
 それにハワイっていうのは60年代~70年代という比較的最近のアルバムでもマスターテープが無かったり、あってもCD化されていないものが多い。 Rap Reiplingerなど面白いものも選ばれてるしGenoa Keaweの'Alikaなんかはこのライブバージョンは聴いた事が無かった。しかしながらKa Uluwehi O Ke KaiはHAPAの緩いヤツよりオリジナルの方が全然いいなぁ。なんでEdith KanakaoleのアルバムCD化されないの?

「HONOLULU MAGAZINE : The 50 Greatest Hawai'i Music Albums of All Time」→amazon.co.jp

1. Seabird (Olomana) 2. Hawai'i 78 (Israel "IZ" Kamakawiwo'ole) 3. Flying With Angels (Na Leo) 4. Across The Sea (Jack de Mello) 5. Ka Uluwehi O Ke Kai (HAPA) 6. Hale'iwa Hula (Amy Hanai'ali'i Gilliom) 7. You Ku'uipo (Willie K) 8. Kamehameha Waltz (Emma Veary) 9. Kaimana Hila (Hawaiian Style Band) 10. Nani Hanalei (The Brothers Cazimero) 11. Napo'ona Mahina (Ho'okena) 12. Ka Mamakakaua (Palani Vaughan) 13. Ku'u Ipo I Ka He'e Pue One (Nina Keali'iwahamana) 14. Exotica (Don Tiki) 15. Ka Makani Ka 'ili Aloha (Keola & Kapono Beamer) 16. Room Service (Rap Reiplinger) 17. Aloha 'Oe (Jack de Mello)

「HONOLULU MAGAZINE : The 50 Greatest Hawaii Music Albums of All Time, Vol. 2」→amazon.co.jp

1. Friends (Cecilio & Kapono) 2. Tropical Hawaiian Day (Ka'au Crater Boys) 3. 'Alika (Genoa Keawe) 4. Yellow Bird (Arthur Lyman) 5. Ho'onanea (Lena Machado) 6. Ka Manaokalanipo (Makaha Sons of Ni'ihau) 7. Limahuli (Moe Keale) 8. Waikiki (George Helm) 9. The Hawaiian Wedding Song (Alfred Apaka) 10. Morning Dew (Eddie Kamae & Sons of Hawaii) 11. Hawai'i Aloha (Don Ho)

(追記)

著しくハワイの雰囲気を損なうので電プラの記事は時間限定で消しました。

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2007/06/02

靡靡之音

Fei_wongs

 今日は有田芳生さん原作をドラマ化した「テレサ・テン物語 私の家は山の向こう」がテレビ朝日で放送されるのだそうだ。出演者が日本人ばかりというのはさておき、テレサ・ファンということで観なければならない。といいながらテレサの日本語歌謡は聴いた事が無い中国語曲だけ聴いてる半分ファン。さすがアジアの巨匠-鄧麗君(テレサ・テン)ならではというか同日世界30カ国と1地域(台湾のこと?)で放映されるのだそうだ。あらためて中国語圏の巨大さを認識してしまう。

 最近も名作「淡淡幽情」や「永遠の歌声~テレサ・テン 中国語曲の全て」など聴いていたのだけど、今日はテレサではなく(最近は何をしてるのか)王菲(フェイ・ウォン)の「マイ・フェイヴァリット(菲靡靡之音)」→amazon.co.jpを聴いた。これはテレサのカバー集。とはいっても追悼盤ではなくてテレサの死の前後に跨って録音された。テレサのオリジナルを上回る出来といっても問題ない。「菲靡靡之音」というタイトルは鄧小平時代の中国政府がテレサを非難した言葉「靡靡之音(淫らな音楽)」にかけたもの。
 ドラマはテレサの波乱に満ちた人生を描いたものになるのだろうけど、さらにテレサ作品の素晴らしさを伝えるドキュメンタリーなども製作してくれると嬉しいもの。

 それと今日は神奈川近辺とローカルにホクレア番組をやってるらしい。頼んだ録画予約はセットされているのだろうか?

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2007/05/25

XAYMACA

2007_05250004

 今日は息子3才が風邪をひいたので午後から子守。その息子にCOLUMBIA GP-3ポータブルプレーヤーのラスタカラー版「XAYMACA」を見つけられてしまったので渋々手近にあったレコードをかける。
 本日の音楽はキング・サニー・アデの82年(日本発売は83年)のアルバム「Juju Music」→amazon.co.jpがとミカ・バンドの「Live in London」→amazon.co.jpが。息子はキング・サニー・アデのほうが気に入ったらしく畳の上で踊るものだから針がとぶとぶ。

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2007/05/23

Steve McQueen

Steve_mcqueen_1

 80年代を代表する名盤、プリファブ・スプラウトの85年のアルバム「Steve McQueen」→amazon.co.jpがリマスターで再発された。今日発売される日本盤はお財布と相談しましょう。

 Sony Music Onlineの「80年代の<ペットサウンズ>と称されるポップな傑作が充実の再発売!」はさておき、プリファブ・スプラウトはパディ・マクアルーンのソロを含め全てのオリジナルアルバムが傑作である(個人的には97年の「ANDROMEDA HEIGHTS」が一番好きなんだけどね)。その中でも多くのパディ節マニアを獲得するに至ったこのアルバムはもっとも人気が高い。ただのパンク&ニューウェーブ(笑)坊やたちもジミー・ウェッブやらバート・バカラックやらロジャー・ニコルズやらブライアン・ウィルソンやらお洒落音楽家たちを気にとめるようになった。

 今回の再発はDISC 1にオリジナル・アルバムをプロデュースしたトーマス・ドルビーによる2007年デジタル・リマスター盤を、DISC 2には今回の為にオリジナル・アルバム11曲中8曲をアコースティックで録音したバージョンを収録している。
 デジタル・リマスターはもともと完璧なミックスだったために大きく変えた印象はないが、良いヘッドフォンで聴くと小さな音が分離してはっきり聴こえる。ただもとから出来が良すぎる中での話。このアルバムの半分はトーマス・ドルビーのアルバムだ。
 アコースティック・バージョンはただのオマケ弾き語りではなくニューアルバム並みに力の入ったもの。基本的には「ANDROMEDA HEIGHTS」以降のパディ・マクアルーンでファンなら単独発売でも買うだろう。

 85年の思い出といえば、僕はその頃、千葉県富津火力発電所の建設現場で現場のおっさんたちと一緒に朝のラジオ体操をやって仕事に向かい、朝夕食付き3000円の民宿で就寝するまでみなさんと一緒に過ごしていた。どこに遊びに行けばいいのか分からないような所だったけど、民宿で出される毎日の食い放題刺身盛りがえらく美味しかった。
 そんなところに持っていたのが、まだまだ動いていた初代ウォークマンと「Steve McQueen」を入れたカセットテープ。ある日寝床でそれを聴いていると、同じ部屋に寝泊りしていたコンピュータ技師が「何聴いてんだ?」とヘッドフォンを取り上げ「なんだこれは?暗いぞ~。ユーミン聴けよ、ユーミン。」と言い放った。僕の知らないまったく別の80年代があったってこと。

 ホクレアは既に周防大島を出て宮島に向かっています。早々に着いてしまうのでしょうが、GPSによる現在地が出るのは明日の朝になると思います。

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2007/05/21

In the Studio

Inthestudio

 さて青春の音楽を懐かしむモードがますます強くなってきて、昨日から今日にかけてザ・スペシャル A.K.A.の83年のアルバム「In the Studio」→amazon.co.jpを聴いてる。
 あの頃の英国の荒れっぷりははたからみてても酷いもので、パンク以降の破壊的で混沌とした中での2トーンの活躍は音楽を超えて影響を受けた。
 同時期にアフリカン・アメリカンを中心に発展していたオールドスクール・ヒップホップに馴染めなかった僕もこっちは素直に入れた。不思議なもので(錯覚だとは思うけど)西アフリカ発ジャマイカン・フォーク経由でパンク合流の遠回りのこっちのほうがヒップホップよりアフリカに近い感じがしたものだ。
 それに不景気と人種問題がヒートアップしてた頃だから社会的な要素が強く、善意の間違いを繰り返しながら、このあたりからアフリカ大陸に対する認識が開けてきたムードもあったと思う。恥ずかしい話、僕などこのアルバムのヒット曲「Nelson Mandela」を聴くまでアパルトヘイトなんて良く分かってなかったくらいの無知だったわけだし。で家族によればその曲が90年代には単に踊る曲としてクラブの定番だったというから恐ろしい。
 当時は「War Crimes」のプロモーションビデオが好きだったなあ。ベータマックスから引っ張り出してみようと。

 でホクレア山口なんか盛り上がってるみたいで羨ましいね。ハワイからのlatlongも祝島手前で止まってるし、主要人物はみんな山口に行っちゃってんのかな。

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2007/05/19

当世今様民謡大温習会

Folkurus

 夜のジョグにでも行こうと思ったら、テレビで井筒監督の「パッチギ!」が放送されていて、面白くてついつい観入ってしまった。ジョグ中止。
 北朝鮮の歌「臨津江」からやがてフォーク・クルセダーズが歌う「イムジン河」が生まれるまでの松山猛氏の回想録をベースに映画化したものだけど、所々にフォークルの曲にあおられて泣けた。逆回転ソングと言われてた「悲しくてやりきれない」の誕生の話は以前から知ってはいたものの、オリジナル「臨津江」の歌詞の内容は初めて知った。もっと前に観ておけばよかった。

 フォークルでまたまた思い出すのが(前にも書いたなぁ)、僕が幼稚園の頃にザ・ビートルズのマジカル・ミステリー・ツアーのポスターを前で、叔父さんにフォーク・クルセダーズのLPレコードのジャケットを無理やり持たされて撮られた写真。そのロックぽさとは裏腹に僕のぼっちゃんカットが恥ずかしくてなかなか直視できない写真。
 そのアルバムが「当世今様民謡大温習会」→amazon.co.jp。ハレンチリサイタルってサブタイトルがついてる。「イムジン河」は入ってないけど「悲しくてやりきれない」が最後に歌われている。トーキング・ヘッズのライブ盤(LP時代の)「The Name of This Band Is Talking Heads」が出た時、ジャケットがフォークルのに似てるななんて思ったけど、フォークル以前にもあったんだろう。
 境界線コレクターだった高校の美術の先生に北緯38度線コレクションを見せられたことも思い出した。懐かしいな。

 ホクレアが福岡を出航したらしい。僕のお粗末なトラッキングマップで。

http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/voyage/voyage2007-1.html

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2007/05/18

Chibite

Chibites

 7/7に代官山にて「ムビラサミットEast Vol.2」があるという。
 アフリカルチャーには詳しくないので説明は出来ないけど、ムビラっていうのはジンバブエの親指ピアノ。日本の親指奏者が集まり、ムビラに代表される東アフリカの各種親指ピアノの魅力を伝えるために演奏してくれるのだそうだ。(司会者も魅力的だし)是非行きたい。
 webサイトを眺めてたら、悪い癖でちゃんとした?ムビラ+カラバシが欲しくなってきた。しかし我が家の民族楽器類は息子たちによって既にズタズタにされている関係上、保存の問題をいくつかクリアしなければならない。

 我が家にあるCDからアフリカものを探してもホントに少ない。そのほとんどが超メジャー級アーティストのものばかりだった。そんな訳で1枚しかない親指ピアノもの、タンザニアの故フクウェ・ザウォーセ、97年のCD「平和を夢みて Chibite」→amazon.co.jpを聴いた。演奏されるのはイリンバにゼゼなどをのせたものなのでムビラとはまた違うのだろうけどアフリカ音痴なのでいいよね。リアル・ワールドものなので僕でも持っていた。誰か指南して~。

 ところでこのCD。1曲目のタイトルが「ヒロシマの悲劇 Sisitizo La Amani Duniani」。ホクレアが広島に向かう際に僕の頭の中ではこれが鳴っているに違いない。優しい音色の親指ピアノをバックに歌われる。

50年経った現在でも 我々は
ヒロシマの悲劇を想い 涙する
これで 全ては明白
・・・なぜ 学ばないのだろう?
戦争とは 非情な行為
それ以外に 言いようは無い
ヒロシマでの 大虐殺の後にも
赤ん坊は 肢体不自由 奇形の状態
障害を持ち 苦しみの中 生まれてくる
これで 全ては明白
・・・さあ 学ぶんだ

(日本盤ライナーノートより、訳:永田由美子さん)

すみません。日本盤が廃盤のため勝手ながら訳詞を載せております。掲載に問題がある場合削除いたします。

(追記)

76年のホクレア処女航海でキャプテンを務められたカパフレフア氏が亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りします。

http://hokulea.aloha-street.com/?p=267

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2007/05/17

Casablanca Moon

Casablanca_moon

 昨日はスラップ・ハッピーの74年のアルバム「Casablanca Moon」→amazon.co.jpを聴いた。数年前まではよく聴いてたアルバムだけど、久しぶりに聴いてみると多彩な音色をスカスカの中に絶妙に練りこんだ感じがアンソニー・ムーアはやっぱりたいしたもんだと再認識。こっちがヘンリー・カウ・モードだとすればファウストと作った前衛的なお蔵入りオリジナル(後にはAcnalbasac Noomというタイトルで発売、Casablanca Moonを逆さにしたタイトル)のほうが今となっては分かりやすい気もする。
 ということで我が家に「Acnalbasac Noom」が無いことに気づきCDを注文。
 気の緩んだ懐かしの音楽聴きなおし編は続く。

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2007/05/16

Hot August Night

Neil_diamonds

 小学生の頃、親父がラックスマンの管アンプに4スピーカーを繋いで毎日のように馬鹿でかい音で鳴らしていたライブアルバムがあった。72年のニール・ダイアモンドのライブアルバム「Hot August Night」→amazon.co.jpだ。ウッドストックの3枚組と同じくらいまわっていた。
 子供の頃の僕はこれとプレスリーのライブの見分けが全然つかなかったけど、2枚組の「Play Me」で始まる2枚目はよく勝手にかけてロッキングチェアに揺られながら聴いた。ジャケットがボロボロだけどまだ我が家には当時のアナログ盤がある。
 80年代にUB40が「Red, Red Wine」のカバーをヒットさせた時は嬉しかったし、中学生でリチャード・バックの「かもめのジョナサン」を読んだときはニール・ダイアモンドがサントラやるなんてらしくないななんて思ったり。
 いつの間にか親父のCDラックにこのライブ盤のCDがあったので勝手にくすねてきた。聴いたらしんみりしてしまった。

 なんだか福岡は静かだね。ついつい内田さんの本読んじゃった。ということで毎朝、神峰公園をチャリで登ってます。

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2007/05/11

Provision

Provision200

 最近は20代の頃に聞いてた音楽ばかり中心にかけてる。本日は音的にも何を今頃のスクリッティ・ポリッティ、既にこの世にいない2人のゲスト・ミュージシャンがあまりにも自然に溶け込んだ88年のアルバム「Provision」→amazon.co.jp。ラフ・トレード時代からバンド仲間の間で人気が高かったが、その頃からニョキニョキではじめたクラブなどで一躍人気が爆発して少し沈下し始めた頃のアルバムである。あっ、ちなみに2人のゲスト・ミュージシャンとはヴォコーダのロジャー・トラウトマンとトランペットのマイルス・デイヴィス。

 ちなみにこのアルバム。アナログ漬けだった僕がCDなるものを買って2枚目ということもあってとても記憶に残ってる。たしか横須賀の米軍基地などに出入りしてた頃で横須賀中央にあるレコード屋で買った。当時3200円。シングルの「Oh Patti」にいたっては、後にも先にもCDシングルを買ったのはこれくらいだろう。(ちなみに初めて買ったCDはマリア・マッキーのファースト・ソロ・アルバム)
 プライベートで隊の方と日米安保の話でよく盛り上がったことや米軍の方と日本人のおねーちゃんの追いかけっこの風景(茨城人には刺激が強い)やドブ板のホテルで寝てると度々パトカーで起こされたこととホーカー・シドレー ハリアー(たぶんⅡ)の飛んでる空を思い出すね。

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2007/04/23

Muswell Hillbillies

Kinkss

 ホクレアも沖縄本島を目の前にしてふらふらしながら停滞。5時間前は沖縄までは10マイルだけど糸満までは30マイル強のところで北東に流されてた。絵のように霞がかかって視界は結構悪いみたいだけど、動かないと思ったら突然入港しちゃったりするからなぁ(2/24 やっぱり突然糸満入り(苦笑))。次のPVSの更新は事件がなければ日本時間の1時半~5時の間だと思う。海に出てホクレアを確認に行ってるツワモノもいるらしい。

Okinawas

 そういうことで今日はキンクスの「Muswell Hillbillies」→amazon.co.jpを聴く。やっぱりイイわこれ、レイ・デイヴィスが凄いって高校生の頃は分からなかったなぁ。

(追記)

 ホクレアを見に沖縄に行った皆さん、暇があったら本部の「海洋文化館」に行ってみてね。例の水族館もあるし飽きないですよ。

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2007/04/20

MARIA MARIA,ULTIMO TREM

Ultimotrem_mariamaria

 以前挫折したものの最近になって聴けるようになったCDが何枚か出てきた。特にブラジルの奴隷時代と軍政時代を舞台にミルトン・ナシメントが手がけた76年と80年の2つのミュージカルのサウンドトラック、2枚組CD「マリア・マリア、ウルチモ・トレン (MARIA MARIA,ULTIMO TREM)」→amazon.co.jpはよく聴いている。これを通勤電車の中でヘッドフォンで聴きながら南アフリカの作家J.M. クッツェーの「マイケル・K(Life and Times of Michael K)」→amazon.co.jpを読むというめちゃくちゃな事をやっても違和感がないというのは僕ぐらいか。

ついでに・・・

 ホクレアも着々と沖縄に向かっていて、こちらもなんとか間に合うようにトラッキングマップに日本の寄港地を追加した。コースも今のところ寄港地を直線で結んでいるだけなので陸の上を走ったりしてる酷いもの。こんなマーカーでも配置するだけで結構大変なんですよ~。それに最近LatLongの更新時間のまちまちぶりが激しくなってきたので、僕かM.Shintaniさんのマップで発表時に寝ていないほうがたぶん早く更新していると思います(笑)こちらは裏トラッキングマップとしてご愛用下さい。

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2007/04/16

MIGHTY GARVEY!

Mighty_garvey

 既に5年ほど前から音楽のトレンドについていけなくなって、すっかり昔聴いてたレコードを掘り起こして聴くオヤジ音楽世代に突入、さらにその先を進行中です。
 思い起こせば10代の頃などは30代の大人の方が聴かれてた音楽を指して「だせー」なんてほざいていたわけですが、そんな勢いで20代もやりすごし、たまたま90年代がサンプリングの時代だったがために古い音楽のウンチクなどで30代を擬似リアルタイムで生きながらえてたわけです。ふと気がつくとさっぱり最近の音楽のことが分かりません。「いつまでもトレンドを追いかけてるほうが気持ち悪い」という家族の言葉に支えられて今日も中古な音楽をiPodやらマイカーのCDプレイヤーにぶち込んで聴いています。

 体の節々が痛くなってくると音楽を入れ替えるのがまた面倒くさくなって、ここ数ヶ月マイカーにはマンフレッド・マンの68年のアルバム「MIGHTY GARVEY!」→amazon.co.jpを入れっぱなしです。昔はマンフレッズを聴いてるだけで十分世の中に通用してたんですが、今はいったいどういう風に聴こえるんでしょうね。マンフレッズでは器用なマイク・ハグとクラウス・フォアマンが特に好きだったせいかマイク・ダボがボーカル時代のチャプターⅡの男気の薄い頃のCDしか持ってないのは片手落ち。本当のファンからはポール・ジョーンズ時代を聴けって怒られんだろうな。

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2007/04/09

Get Yer Ya-Ya's Out!

Getyeryayasout

 何故か最近はストーンズのこのライブ盤ばかり聴いてる。小学生の時に親父に「そんな優しい音楽ばかりじゃなくて、そろそろストーンズでも聴け」って言われて聴き始めたのを思い出します。このアルバムの頃のミック・テイラーとかキース・リチャード(ズ)のギターは結構コピーしてたんだけど、その頃から20数年経った今では指が錆びついてちっとも動かないはず。リハビリに小ちゃいギターアンプでも買おうかなぁ。
(10日、11日はヨコハマでお仕事です。)

Get Yer Ya-Ya's Out!→amazon.co.jp

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2006/12/25

JBが!

JBが死んじゃったぞ。JBが!元気だったのにいきなりお亡くなりになったらしい。何歳だかよく分かってなかったけど73歳だなんて結構若死にじゃないか。こりゃこりゃJBボックスかけるようなのかなあ。

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2006/08/11

ボーダーボーイズ

Klouisphilippes

 (今更ながら)先月の「ミュージックマガジン」誌がネオアコ(ネオ・アコースティックなる和製英語)特集だった。内容は随分ひらったい感じだったけど次はパーフリ(こっちも略してみよう、何か嫌な響き)の特集だというし、そういう甘い音楽を聴きたくなった。

 82年~85年頃のネオアコCDを何枚か引っ張り出して聴いた。正確にはネオアコとは言えないが今日はルイ・フィリップのトラットリア(近所のイタリア料理屋のような)編集盤「I Still Believe in You」を通勤の音楽にした。ちなみにこのCDをAMAZONで確認するとユーズドで9,500円と馬鹿みたいな値段がついているのでリンクは張らない。ボーダーボーイズ時代の4曲が効いてるのだろうか。ちなみに僕の家族は当時ボーダーボーイズとウォーターボーイズを混乱して聴いてしまって、あまりのイメージの違いに絶句してしまったそうな。

 トラットリアで思い出したけど、フリッパーズ・ギターが出てきた頃にバンドの縁でたまたま後の小山田圭吾夫人の嶺川貴子さんに三鷹で会った。ちょうどその時は音楽の未来を考える!恒例朝まで飲み会をしていたようで、その後のとある音楽のムーブメントを考えると興味深い。

 音楽好きなら知ってるとは思うけど、ネオアコは80年代に南青山あたりで流行ったお洒落ロック(悪くとらないでね)で、クレプスキュールやチェリーレッドや一部ポストカードなどの小さなレーベルを好んで聴く人たちを指すためのカテゴリだったと思う。お洒落は服装までは届かなくて、むしろみんなの服装は着慣れないものを着てしまった新卒のお兄さんのような感じだった。ちょっとロックよりに針が振れたかと思うとそのアーティストは相手にされなくなるというまずい傾向もあった。

 ちなみに僕も「ナイフ」を出した頃のアズテック・カメラのライブに行った。「ミュージックマガジン」誌のインタビューでロディ・フレイムが「思い出のサニー・ビート(原題はObliviousだけどよく言われるように強烈な邦題)」のギターソロはラブのトランペットソロのパクリだよと言っていたが、当時僕が感じていたネオアコの本質をとても簡単に表現している。僕も時々そういう欲求に支配されていた。
 さらに思い出してみれば当時はネオアコのみならずネオサイケなどもあったし、映画の方もヌーベル・ヌーベルバーグでなんだかオマージュの塊で作られたような時代だった。その後90年代は過去の音楽をそのまま貼り付けるまでに発展した。

 それで「I Still Believe in You」だけど、時々若い自分を思い出して恥ずかしいが、ルイ・フィリップはデートのお供のとても良いと思う。恥ずかしいついでにボーダーボーイズEPの曲順に並べて聴いてみた。

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2006/06/09

神の掟

Billyprestons

 オルガン奏者のビリー・プレストンが亡くなったので、僕が唯一持っていた彼のファーストアルバム、アップルからリリースされた「神の掟」→amazon.co.jpを聴いた。シングルカット曲のクラプトンとプレストンの後半の長いかけあいがよく話題になる。個人的にはクラウス・フォアマン(60年代マンフレッド・マンのベーシスト)のベースのが凄くてそっちにばかり気がとられるけど。
 ちなみにプレストンのことをゲットバック・セッションに参加していることからか「5人目のザ・ビートルズ」なんて呼んでる人もいるらしい。個人的には彼のセッションをあげればザ・ローリング・ストーンズの「ブラック・アンド・ブルー」→amazon.co.jpがカッコイイ。「神の掟」に続いて聴いた。

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2006/03/23

行の唄

HMiyagawa-s

 WBCでうかれていたさなか作曲家の宮川泰さんの訃報を知った。

 宮川さんの数ある音楽の中でもっとも愛着があるのが1974年の子供向けのTV番組「カリキュラマシーン」のために書かれた沢山のジングルだ。
 ちなみに宮川泰さん公認のファンサイトでは現在、「宇宙戦艦ヤマト」や「ズームイン!朝!!のテーマ」をおさえて「カリキュラマシーン「行の唄」」が人気投票のトップである。
 そういえば一昨年くらいまで「カリキュラマシーン」のビデオやらDVDやらサントラを買って大人気なく喜んでいた。
 音楽は真剣に不真面目で真面目な番組に相応しいスリムで洒落たエッセンスに満ちていた。今でも様々な番組で耳にすることができる。
 ホントはもう少し書きたいけどネットの環境が思わしくないのでこの程度ですが・・・

 宮川さんの音楽には子供の頃から長い間お世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。

「カリキュラマシーン」ミュージック・ファイル→amazon.co.jp

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2006/01/16

バッファロー・スプリングフィールド

buffalo  バッファローといえば羊たちの沈黙のバッファロー・ビルや90年代終わりに女の子たちがキャーキャーやってたバッファロー'66って映画やグランド・ロイヤルからアルバムを出していたテクノバンドのバッファロー・ドーターなどほかに色々あるんだろうけど、僕がバッファローで真っ先に思いつくのは歳相応にお笑いのバッファロー吾郎と60年代に活躍した北米のバンド、バッファロー・スプリングフィールドである。余談だけどバッファロー吾郎の竹若がメガネをはずせば、たぶん僕がお世話になっている自転車の店長に似ているんじゃないかという気がしてきた。

 そういうことで最近風邪で失った体力を呼び覚ますため、通勤ではバッファロー・スプリングフィールドのファーストアルバム「バッファロー・スプリングフィールド」→amazon.co.jpを聞いていた。
 バッファロー・スプリングフィールドといえば「アゲイン」というジャケ裏に沢山のミュージシャンの名前が書かれた名盤があるのだけど、僕も長い間「アゲイン」ばかり聞いていて、ファーストアルバムはそれほど記憶に残らなかった。

 それが数年前に短命だったオリジナルのモノラル盤とフォー・ホワットのちょいヒットで曲順や収録曲を変更したステレオ盤の両方が入っているCDが発売されたので購入した。現在このアルバムといえばフォー・ホワットで始まるステレオ盤のほうを指して、モノラル音源のほうはこのカップリング盤とボックスセットにしか入っていないし、どちらも販売が終わっている。
 で、初めて聴くモノラル盤はどうだったかというと、1曲目のゴー・アンド・セイ・グッバイで既に「アゲイン」が霞んでしまった。というか「アゲイン」の名盤度は絶対なんだけどモノラルの音圧と曲の明るさにやられてしまったのだ。これを聴くとステレオ盤のほうはとりあえずミックスの感が浮き彫りになる。モノラル盤の清々しさがそれ以降、このアルバムを僕の愛聴盤にしてしまった。
 ところで昔、日本に「はっぴいえんど」ってバンドがあって「はっぴいえんど」を聴いてる連中はバッファロー・スプリングフィールドを聴いてて、「はっぴいえんど」マニアは度々女性から敬遠される運命にあるものだから一緒にバッファロー・スプリングフィールドも聴かれもせずに敬遠される運命にあったと思う。以前、このアルバムを妻に聴かせたところ、「想像と違って明くていいね」とそのバッファロー・スプリングフィールドに対する考えを多少改めていた。リッチー・フューレイのお陰かな。

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2005/12/10

Aimee Mann

Aimee-Mann-cd

 バリ島行きのJALの機内で備え付けのヘッドフォンを耳につけると、エイミー・マンの新譜「フォーゴトン・アーム」→amazon.co.jpが特集でかかっていた。僕はティル・チューズデイ時代からの彼女の音楽のファンだから日本に帰ってすぐにこのアルバムを購入した。とは言ってもこのアルバムが出てから数ヶ月が経っていたわけだけど。最近音楽事情にアンテナはってないからなぁ。
 一応、彼女の事は現役の白人女性シンガーソングライターでは一番気に入ってるんじゃないかと思う、歌詞も曲もアレンジも。
 そういえば彼女にはレコード会社と闘い続ける強い女性のイメージがあった。相反して恋の多い女性のイメージもあって、歌詞はそのどちらもダイレクトに反映されていた。
 今回のアルバムは全12曲で男と女の出会い~逃避行~別れまでを綴ったコンセプトアルバムで、コンセプトアルバムでありながらほぼスタジオライブな録音がなされた。とりあえず買ったその日の夜は3回連続で聞いて3回同じ場所で感動した。
 ところで音のコンセプトがモット・ザ・フープル風って分かる?
 ジョン・レノンの話じゃなくていいのかな。じゃあ今日はホワイト・アルバムのグッドナイトでも聴いて寝よう。

 ところで相変わらず忙しくて、通勤の時(歩いている時)に音楽を聴いてるか、通勤の時(電車に乗ってる時)に本を読んでるか、朝早く自転車に乗ってるかくらいしか娯楽がないのがなんともいえない12月です。ということで最近通勤で聴いてる音楽のことでした。

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2005/10/02

バリ島テロとL⇔R

 またしても旅行を前にしてバリ島で爆弾テロが発生した。2週間ほど前にこんなこと(http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/unterbrechung.html)を書いたばかりだからまたテロを引き寄せてしまったのかと嫌な感じだ。渡航予定をどうするかは早期に判断する必要があるだろう。これで2回目なのだ。しかし観光がかなりの割合を占めるバリ島ではこれはかなりの打撃だ。そして前回のテロ直後の状況を知ってるだけに現地のことを考えると複雑な心境だ。今度はクタスクエアの映像が写ってたな。あんな超ランドマークなところほとんど無差別じゃないか。しかも3箇所同時爆破テロだし。無差別に人を殺していい理由がどこにあるんだ。

 気持ちを切り替えるためにまったく関連性のないことを書きます。

L-Rs  '90年代の投売りな邦楽ロックバンドブームは一発屋みたいなバンドを山ほど作り出した。息の長い充実した音楽活動が出来たはずのいくつかのバンドがミリオンセラーを出しては2~3年で消費されてブックオフに250円で並ぶコースを辿った。どうもそういう光景を目撃していくのは辛かったなって記憶がある。悲しいことに天才音楽家-黒沢健一君が作っていたL⇔Rもそんな波に乗ってしまってすぐブックオフに大量に陳列される常連になってしまった。
 最近はこんなバンドがあったことすら知らない人も多いので、まあ書いても黒沢君に怒られないでしょう。最近彼を思い出して「ラフ・アンド・ラフ」→amazon.co.jpというアルバムを聞いてしまったのでちょっと。

 最近の僕はすっかり楽器を触らなくなったけど10代後半から20代前半は趣味のバンド活動に勤しんでいた。
 その中でも短期間だけど充実していたものに元L⇔Rの黒沢君とやっていたラギースというバンドがあった。数少ないL⇔Rのコアなファンにはラギーズと記憶されてるようだけど僕が参加してたときには少なくともラギースだった。名前に意味は無くてビートルズの何かの曲の歌詞の空耳から付けたものらしい。
 ちなみに数年前ヤフオクなどで1万~2万円で取引されていた元々300円程度のラギースのテープは僕が参加する前のものなので僕の演奏は聴けません、間違って検索で来た人アシカラズ。

 バンドを誰と組むかなんてアマチュアの場合大した理由などなくて、僕が黒沢君と一緒にやってたのもわりと近所だったってことでしかない。お互い違うバンドをやっていて顔見知りだったし、朝も毎日同じ電車の同じ車両に乗っていて、僕が参加していたアングラバンドが解散したタイミングと彼が自分のバンドの方向性ってやつに苦しんでるタイミングが合っただけにすぎない。ベーシストとして誘われたのでベーシストとして納まった。変に気があっていたというのもあった。
 それからは週4回のスタジオ練習と毎週末のパブでのライブと練習が無い日は新曲のデモレコーディングとアマチュアとは思えない音楽漬けの毎日だった。
 まあもともと才能があるなとは思っていたけど一緒にやることでさらにその作曲能力の凄さが分かった。ただ彼はバンドというスタイルを大切にする人でアレンジなどはバンドのメンバーのアイデアを上手く纏めていった。L⇔R時代に再現されたいくつかの曲を含め作曲をする様子を見てるのはとても面白かった。時にはコード進行だけ持ってきて歌なしの演奏だけスタジオで練り上げて(僕達は歌のイメージのないまま演奏だけを固めていくことで自分の好きなアイデアに集中できる)あとから予想以上に素晴らしいメロディをつけてメンバーを驚かせることがあった。彼としても充実していたのだと思う。演奏力を上げるために2時間の練習のうち最初の1時間はドラムスとベースだけの練習なんていうのもアマチュアとしては特殊だったに違いない。
 練習以外にも時々僕の家に集まってよくレコードを聴いた。その頃メンバーの中で話題になっていたのはブライアン・ウィルソンのソロアルバム「ブライアン・ウィルソン」→amazon.co.jpだった。最後の長尺の曲「リオ・グランデ」を巡って良いとか悪いとかやってた。

 たしか雲行きが怪しくなったのは、当時YAMAHAが主催していた「EAST WEST」という優勝するとプロとして成功しないというジンクスのある有難くないコンテストの決勝に出ることになった頃だった。3ヶ月ほどコンテスト用の2曲ばかり練習していた頃だった。
 だいたい同じ曲ばかり演奏するっていうのはストレスが溜まるし、自分の店から決勝バンドが出るということでバンドのメンバー以上に意気の上がる楽器屋の姿も辛かった。ラッツ&スター(笑)の関係者などとぬかす人間や某大御所バンドの人間はじめそろそろと近づいては耳に囁かれる業界的アドバイスはせっかく時間をかけて作ってきたバンドの腰をくだくものだった。業界的なタームは稼ぐことにしか直結してないのだ。つまらん!
 案の定、創作活動のほうが好きな僕は決勝ステージで気分が乗らず酷い投やりな演奏をしたと思う。ラッキーなことに優勝できずに、代わりに最悪なオマケとして楽屋の小室哲哉氏に呼ばれそろそろアマチュア活動も終りだなという予告を聞いた。「(その時演奏してた(I Wanna)Be With Youの原曲を指して)演奏は失敗したようだけど、僕でさえこんな曲は書けないと思う。だから特別賞をあげるよ。本当はそんな賞は無いんだけどね。」

 僕はもともと音楽でお金を稼ごうなんて思ってなかったしプロで長生きするには曲が書けるかプロデュースの素質があるかみたいなものが必要だと思っていた。そんなことで人生を潰されるのは平凡な野球選手の行く末みたいなものだなと、某事務所の誘いに乗ってバンドが「東京さ」出るときに僕は行かない事にした。
 その後バンドが行くまでの数ヶ月間、僕と黒沢君は彼の弟の秀樹君(とても性格のいいヤツだった)と僕が以前やってたアングラバンドのメンバーを誘って新しいバンドを組んで遊んだ。基本的に他人の干渉のない楽しい時間だった。これは黒沢君と僕だけの個人的な超趣味的バンドで新しいオリジナルや激しいパンキッシュなインストやゴーゴーズの大胆なカバーなどを演奏録音した。彼が東京に行く時に「このバンドで演奏したオリジナルは今後誰とも演奏しない。」と言った。僕に対するちょっとした計らいだった。

 それから数年間、彼からはアイドル歌手への曲提供の話しか聞けずバンド活動はぱっとしてないようだった。一ヶ月に数曲の作曲を出版社に収めるというノルマをこなすだけでバンドとしてのリリースは無かった。ある日彼のライブを聞きに行って「良かったよ!」と言ったら「本当にそう思ってるの?そんなこと思ってないくせに!」と言われた。理解あるプロデューサーを見つけられないとも漏らしていた。
 その後、L⇔Rというバンドを組んでCDデビューするという連絡をもらった。内心嬉しかったが僕はひねくれモノなので愛をこめて彼にクソミソのアルバムレビューを送った。彼はそうとう怒ったに違いない。それから少しずつ連絡をとらなくなっていった。
 ところでデビューアルバムの「左利きの真実」は超ポップだけど良くも悪くも彼のEP盤マニアぶりが最初から表に出ているアルバムだった。今考えても個人的にはL⇔Rのアルバムは通して僕の好みじゃない音質を強調した邦楽ミックスだったとは思う。彼のブライアン・ウィルソン顔負けの素晴らしい作曲能力を前面に出してほしかったと思っていた。ごめん。だが今聞いてみると全ての曲が素晴らしい。素直に聴いてみるものだ。兄の影に隠れ気味だが秀樹君の才能も素晴らしいと思う。先日、ブライアン・ウィルソンのライブで妻が「秀樹君らしい人を見かけた」と言ってたがどうだったのか。
 次の「ラフ・アンド・ラフ」は彼を知っている人間は皆「今回はクロケンらしいぞ」と喜んでいた。その後も彼らのCDはリリースされれば聴いたが「Knockin' on Your Door」というビッグヒットが出た頃にはあまり聴くことも無くなっていた。あの曲は最後まで聴いたことがない。

 L⇔Rを解散してからの彼の活動は地味だけど好きだ。そのうちライブでもあったらに観にいこうと思う。
 そういえばL⇔Rのアルバムが出た時、友達から「この木下ってヤツ、おまえのベースよりひょっとして上手いんじゃないか?」と言われ「ああ、そうかも。っていうか僕はもともと上手くはないけどね」と言ったことを思い出した。

 とりあえず爆弾テロの直後にバリ島の写真もどうかだし、L⇔Rといってもポリスター時代のジャケはなんだしポニーキャニオン時代のアルバムはよくしらないから絵はベスト盤「Last Roll~11 years of L⇔R」→amazon.co.jpにしておこう。

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2005/09/28

アッフロ・コンピュータ

a_comp

 もともとパソコンやゲーム機も含めてコンピュータなる世界が苦手な僕は、仕事でアメリカーンなコンピュータ用語に大量にぶち当たると頭痛がする。オーオーピー?モデリング?デザイン・パターン?ここ数日はこの頭痛が続きっぱなしで、子供の頃に少々鼻が悪かったおかげで鼻水が脳に溜まって圧迫された小さい脳がさらにパンパンいってる。

 最近iTunesで無作為に選ばれた曲がちょっとアフロな感じだった。僕のコレクションとしては少数派なのでちょっとメモっておこう。

 1枚目はキング・カーティスの「ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト」→amazon.co.jp。名盤なので何も言うことはないけど、勝手にシャッフルされて予期してないところでメンフィス・ソウル・ステューが来るとストレスも飛びます。最近ライノからたまげる値段で完全盤が出ていた。
 2枚目はリントン・クウェシ・ジョンソンの「Independant Intavenshan: The Island Anthology」→amazon.co.jp。ダブ・ポエットって知ってます?80年代のロンドンって暗かったんですよ。ミュージッククリップの背景ではよくバスや自動車が燃えてたし。
 3枚目はディジー・ガレスピーの「マンテカ」→amazon.co.jpでした。なんだか最初のマンテカ組曲からカッコよくて、今更こっちのガレスピーはうけないかな。僕は初心者だから許してね。

 ということで脳が復活したらまともなblog書きます。今は侯孝賢の「童年往事」を観て休めているところ。昨日はTVでビビアン・スーさんが岩下志麻さんを連れて台湾を案内してたしね。

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2005/08/30

I Want to See the Bright Lights Tonight

RLThompson  10数年前、ポッパーズMTVという洋楽のPVを流すピーター・バラカン氏司会の番組があった。その中にバラカン氏による来日アーティストへのインタビューコーナーがあって、リチャード・トンプソンが出演したときがあった。

 その時にバラカン氏の前で「Hand of Kindness」ってソロアルバムに入っている「Two Left Feet」という曲をフォークギターで弾き語っていた。
 バラカン氏の無邪気な興奮がこっちにも伝わってきたけど、彼がまだ英国にいた頃に初めてフェアポートの音楽を聴いたときはピンとこなかったそうだ。「liege & lief」に収められた「メドレー:朝のひばり~アイルランドの放蕩者~狐狩人のジグ~トス・ザ・フェザー」というトラディショナルを超ロックにリレーした曲を聴いて初めてカッコいい!と思ったとかなんとか。
 ということでその時の凄いギターでちょっとこの人、これまで聴いてきたロックギタリスト(実はあまりギタリストに注目したことなんて無かったけど)とは別格じゃない?って僕は思った。

 僕の親父はサンディー・デニーの大ファンだ。サンディー・デニーは英国を代表する女性歌手で、僕が彼女を知った頃には既に亡くなっていた。
 その親父に数年前リチャード&リンダ・トンプソンの「I Want to See the Bright Lights Tonight」→amazon.co.jpを聴かせた。あろうことか親父はサンディー・デニーの相棒だったシンガーソングライターでギタリストのリチャード・トンプソンを知らなかったのである。だからこのアルバムも聴いたことが無かった。

 そして親父は言った。「またこういうの持って来い。この声はサンディー・デニーよりいいかもしれない。」親父の耳は悪くなかったらしい。
 それもそのはずで、歌っているリンダ・トンプソン(ピーターズ)を一番評価していたのはサンディー・デニーだった。

 リチャード・トンプソンの魅力はギターテクニックだけではなく(多くの人気ギタリストがそうであるように)楽曲の良さが際立つ。
 このアルバムに含まれた全ての曲は隙の無い名曲であり、英国の古典文学を引っぱってきたような暗い歌詞と伝承音楽を取り入れながらも斬新なアレンジで構成されている。そして前作「Henry the Human Fly」では欠けていたリンダ・トンプソンの素晴らしいボーカルがある。まあ弱点はその暗い歌詞を増幅するようなこもった彼のボーカルとスター性の欠如といったところか。最近はその増幅効果を売りにしていて結構怖い。

 ということで名盤を紹介し始めたから僕もオヤジロックファンの仲間入りである。名盤紹介には感情を入れづらいものがあるな、上手く出来ない。

(追記)

 などと書きながらサンディー・デニーが聴きたくなって「No More Sad Refrains: The Anthology」→amazon.co.jpってベスト盤をさきほど注文しちゃったのね。そういう季節なのかな。

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2005/08/24

通勤の音楽(ザ・サンズ・オブ・ハワイ)

gabby_pahinui  今年の夏はハワイ音楽を聴いてなかったなとCDラックを眺めた。
 そして僕が所有するハワイ音楽はコンピレーションが多く、所謂まともなアルバムが少ないことに気がついた。ハワイ音楽っていっても30年代~70年代の録音が中心だから編集モノが多くなってしまうんだな。もともとハワイ音楽って編集モノが売れ筋なんだろうけど(皮肉をこめて)。

 数少ないハワイ音楽の中から1962年の「ギャビー・パヒヌイ・ウィズ・ザ・サンズ・オブ・ハワイ(フラ・レコーズ)」→shinseido.co.jpをiPod shuffleに入れて歩いた。ハワイを代表するウクレレ奏者エディ・カマエと病気療養中のギャビー・パヒヌイが出会って出来上がったバンドで、このアルバムが空前のヒットとなりギャビー・パヒヌイの名声が確立した。僕のお気に入りアルバム。

 ギャビーの若々しい歌声とザ・サンズ・オブ・ハワイのハワイ音楽の域を越えた独創的なアレンジと演奏力。「ブラウン・アルバム」などその後のギャビーも素晴らしいが、このアルバムは初めてハワイ音楽の本当の力をビニール盤に記録できたハワイアン・ルネッサンスの始まりみたいなアルバムだと勝手に思うのだ。

 ところで最近はギャビーというとスラック・キー(スラッキーって書いたほうが馴染みがあるけど)のギターだけど、ギャビーファンにはお馴染みのようにウクレレがいいんだよね。
 このアルバムを聴いてるとギターとウクレレにレンジの違いはあっても使い方として大きな違いは感じられない。カマカ謹製の6弦ウクレレを使っているところも要因の一つかもしれない。
 ちなみに6弦ウクレレが分からない人のために説明すると通常は6弦ウクレレって4コースで1、3弦が複弦かつ1弦は1オクターブ低い。ギャビーのチューニングもそれだとするとギターと思っていた伴奏がウクレレだったりするかもしれない。
 ついでにギャビーは最近のフラの伴奏のようなザンッ、ザンッとしてドローンなストロークはほとんどやらない。もちろんエディ・カマエもピキピキとウクレレを演奏してる。ハワイ音楽ではなかなか聴けないテンションがある。
 ハワイではスラッキーのリードやスティールやヨーデル風ファルセットは太古な楽器や歌唱法に取って代わられたけど、これらの演奏が70年代までハワイの音楽文化を引っ張ってきた役割は大きい。他の同時代の音源を聴いても思うけど創造性の高い時代だったんじゃないかな。

 最初に書いたけどハワイ音楽は編集モノが花盛り。意外とアルバムという作品で聴けるレコーディング草創期からルネッサンスまでのハワイ音楽は希少。だからフラ・レコーズあたりでCD化されてないアルバムどんどんCD化してくれないかなぁ。その他のレーベルもね。新星堂さんお願い。

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2005/08/22

通勤の音楽(ラテン・プレイボーイズ)

Latin-Playboys 茹だるような暑さで体力が吸い取られていく昨日今日。この暑さに合うんじゃないかとラテン・プレイボーイズのアルバム「ラテン・プレイボーイズ」→amazon.co.jpをかけた。暑いときは暑い音楽と思ったけど・・暑さ増幅。失敗だったかな。
 もう少し涼しくなったらまた聴いてみよう。

 ラテン・プレイボーイズはミッチェル・フレーム&チャド・ブレークのプロデュースチームとロス・ロボスのデヴィッド・イダルゴ&ルーイ・ぺデスで作ったバンド。
 思い出してみると90年代半ば当時、フレーム&ブレイクのコンビの音はかなり流行っていた。約10年前のアルバムってことで今が一番ダサく聴こえるころだろう。でもこのアルバムは90年代の傑作のひとつだった。
 無ジャンルぶりながらカレーのようなじんわり皮膚に染みていく感じの音。つなぎになるのはTECH21のSANSAMPなるアンプ・シミュレーターやビニール管。僕のまわりで音楽やってる奴らは誰も彼もTECH21、TECH21だった。
 そういうわけで、僕もご多分に漏れずSANSAMPを購入し変に歪んだ録音をしていた。対策を怠ってすぐノイズがのってしまったので、途中から気が変わってギターエフェクターとして活用したな。使ってた人みんなそうでしょう?

 帰りも暑いんだろうなぁ。

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2005/06/28

Musical Baton

 先日、東京出張に行った僕の妻が"特急スーパーひたち"の中で「説明書付きのティン・ホイッスル(お湯で温めてマウスピースの位置を調整してチューニングしてからじゃないと使えない安っぽいアイルランド製の笛、良い音がする)」と「ブライアン・ウィルソンのスマイルDVD」を持って喜んでいるおデブちゃんを見かけたらしい。
 これが数年前の僕と体格を除けば一緒だと気味悪がってた。この2つは音楽的にも関係は薄く、滅多にこの状況は作られない。ということは明らかに彼は音楽オタク予備軍だろう(この程度で喜んでるようじゃ予備軍だよね)との事。
 ただし残念なことに僕はオタク道を抜け出して、今は純粋に音楽を楽しむ一般道に切り替え中。

 小仙さんからMusical Batonが渡ってきました。過去に誰からも合コンのお誘いもチェーンメールのお誘いもなかった僕に来るくらいだからMusical Batonは既に末期にあるに違いない。
 例のごとくチェーンの元ネタを探すべくさかのぼってみようと思ったけど、いつになっても中々変な外国人にたどりつかない。膨らんだり萎んだりまったくネズミ式になってないし、途中では大量のネコの写真の中を潜って行かなければならなかった。blog上で一番氾濫している写真は何かと聞かれたら、僕はネコ!と答えますね。
 それにしてもこんなことでも無ければ、見なかっただろうblogを沢山見れてなによりでした。みんな音楽に詳しいね。聴いたこともないのが沢山あった。

 以下はMusical Batonの回答です。

Total volume of music files on my computer (私のコンピューター上の音楽ファイルのボリュームの合計。→Amikai訳)

 5711曲 17.39GB 

 PCでは音楽聴かないしCDをリッピングなんて面倒なことは苦手だけど、iPodのために家にあるCDの半分位を入れたと思う。重複は大量。随分とCD、レコードは処分したので(しかも良いものからとられた)全部PCに入れたらCD整理したくなっちゃうかもね。ああ、でもやっぱりPCでは音楽聴きたくないな。

Song playing right now (歌は今ちょうど遊んでいます。→Amikai訳)

MB_OnHer-007  今遊んでるわけじゃないけど、通勤のとき最後に遊んだのが「女王陛下の007(On Her Majesty's Secret Service)」のサントラから「クリスマス・ツリー(Do You Know How Christmas Trees Are Grown?)」だった。ジメジメと暑い空気の中でのクリスマスソングだったけど、南半球のクリスマスってこんな感じなんだろうな。僕にとってクリスマスソングっていったらビング・クロスビーでもジョン・レノン&ヨーコ・オノでもなくて昔からこれなんです。

The last CD I bought(私が買った最後のCD。→Amikai訳)

MB_Guero  最近あまりCDを買ってないので、新譜という意味では普通すぎて面白くないベック(Beck)の「グエロ(Guero)」が最後だったと思う。「オディレイ(Odelay)」みたいで良かったけど。
 少し前に会社の同僚と沖縄ソバを食べていたときに、同僚から「tornosさん(仮名)、私、90年代はほとんどリアルタイムに音楽聴いてなくて、どんどん年代さかのぼっていったっていうか、今はブルースとかなんですよね。ベックとか全然意味分かんなかった。tornosさん分かります?ベックって。ジェフ・ベックじゃないですよ!」って言われたのを思い出した。彼は僕より若いのだけどね。ベックってデルタ・ブルースとかカエターノとか、たぶん僕らくらいの年代が哀愁を感じるアプローチをとっていたと思うけど。オヤジ度を共有してほしかったのだと思う。

Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me(私が私を非常に聞くか、それは私に非常に意味する5曲の歌(調子)→Amikai訳)

 これは難しいです。せっかくの小仙さんからなので映画のサントラで思いつくものをあげます。5曲に絞るには時間がないな。とりあえず皆に愛されやすいところから11曲程度。思い出した順番で書いているので子供の頃観て印象に残っているか、最近観て印象に残っているかどちらかでしょう。

1.映画「私を愛したスパイ(The Spy Who Loved Me)」から「私を愛したスパイ(Nobody Does It Better)」

MB_TheSpyWLM-007  かなりの名曲ですよ。歌はカーリー・サイモンでなんといっても曲はマーヴィン・ハムリッシュ、歌詞は作詞といったらでお馴染みキャロル・ベイヤー・セイガー。
 中学生の時にたぶん一番よく聴いた曲だと思う。Nobody Does It Betterっていうタイトルも大人っぽくて良いと思う。ブリジット・ジョーンズの日記の2作目でも挿入されたって言うのは本当?複雑な気持ちだな。
 このあたりのことはこちらの記事で(http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/007.html

2.映画「カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)」から「恋の面影(The Look Of Love)」

MB_Casino_Royale  やはり007が好きということで。歌はダスティ・スプリングフィールドでなんといっても曲はバート・バカラック、歌詞は作詞といったらでお馴染みハル・デイヴィッドです。
 サックスで始まる後半のカラオケがまた素敵です。ベースコードとかかなりのお手本ぶりです。映画は出演者のわりにドタバタしてたな。これをカルト映画って呼ぶには抵抗があるぞ。

3.映画「ベン(BEN)」から「ベンのテーマ(BEN)」

MB_BEN  歌は最近無罪になったマイケル・ジャクソン。曲はウォルター・シャーフ、歌詞は作詞といったらでお馴染みドン・ブラック。
 この映画は「ウィラード」っていうネズミが人間を襲うパニックものの続きだけど、ベンは男の子とネズミの友情を描いた感動ものにストーリーが変化していく。この2本、子供の頃には何回もTVで放映されていた。ウィラードのほうはちょっとしたカルト的人気があるらしい。カルト?

4.映画「夜の大捜査線(In The Heat Of The Night)」から「真夜中のバラード(In The Heat Of The Night)」

MB_inTheHeatOfTheNight-mc  歌は最近亡くなったレイ・チャールズ。曲はクインシー・ジョーンズ、作詞は誰だったかな?
 主演のシドニー・ポワチエは白人社会に愛嬌を振りまきながらも映画界における黒人の地位向上に貢献したという感じの人です。そのアプローチのため全ての黒人から絶賛されているというわけでないらしい。同じクインシー・ジョーンズが音楽を手がけた伝説的TVドラマ「ルーツ」のほうはマルカムXとうまくいってたようだけど違いが分からないな。
 このあたりのことはこちらの記事で(http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_4.html

5.映画「フレンズ ポールとミシェル(Friends)」から「フレンズ(Friends)」

MB_friends  歌と曲は最近同性愛者宣言をしたエルトン・ジョン。作詞は当時の相棒バーニー・トーピン。でもサントラにおける最大の功労者は乗り気でない2人の曲をうまくアレンジしてまとめたポール・バックマスターだと思う。
 この映画は親に隠れてコソコソ観た記憶がある。僕も10代で子供を作ってしまうんじゃないかと心配したけど結果は30代だった。
 このあたりのことはこちらの記事で(http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/2004/06/post_14.html

6.映画「ナック(The Knack ... and how to get it)」から「メイン・タイトル(Main Theme)」

MB_Knack  これじゃなくてもいいんだけどジョン・バリーの大ファンなので!ジョン・バリーのことはいずれ。

ジョン・バリー(改行対策)
ジョン・バリー(改行対策)

7.映画「スカイ・ハイ(Sky High)」から「スカイ・ハイ(Sky High)」

MB_sky_high  ジグソーの超有名曲かつこの曲くらいしか有名じゃないけど、他にいい曲があるし一発屋じゃないのですよ。主演は一回だけ007でジェームズ・ボンド役をやったオーストラリアのモデル、ジョージ・レーゼンビー。ミス日本のようなミスター・オーストラリアとかなんとかだったような気がする。
 何年か前飲み屋で一緒に飲んでた2人がそれぞれサントラ盤のシングルとミル・マスカラスがジャケットのシングルを持っていて、どっちのほうが価値があるかって話になった。どっちもあまり価値がないように思った。

8.映画「マルチニックの少年(Rue Cases Negres)」から「渡し舟チ・ブク号(Bac Ti-Bouc)」

MB_Rue_Cases_Negres  カリブ海のフランス領マルチニックを舞台にした映画。なかなか良い映画だと思う。機会があったら観たほうがよいです。
 この曲はマラヴォワですがサントラ全体がビギン・ナンバーやアフロで満たされかっけぱなしでOK。夏なんかいいんじゃないかな。少し真面目になってきたぞ。

9.映画「カッコーの巣の上で(One Flew Over The Cuckoo's Nest)」から「バスで海岸へ(Bus Ride To Paradise)」

MB_cuckoo  ジャック・ニッチェが好きなので。ジャック・ニッチェはピアノのフレーズにすぐ分かる特長があるよね。
 このあたりのことはこちらの記事で(http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_13.html

10.映画「カプリコン・1(Capricorn One)」からタイトル曲(なんていうんだ?)

MB_Capricorn_One  子供の頃、ジェリー・ゴールドスミスのこのサントラにはかなりドキドキした。何これ?凄いリズムトラック!セスナにしがみ付いたり、男の子のための映画。ピーター・ハイアムズの傑作。僕は「猿の惑星」よりこっちの方が好きだな。

11.短編映画「タンスと二人の男」中ずっと鳴っている曲

MB_POLANSKI  ロマン・ポランスキーのこの短編映画、クシシュトフ・コメダのこの曲に映像のほうが連動しているようだった。最近観たDVDではかなりの収穫だったと思う。
 このあたりのことはこちらの記事で(http://tornos.cocolog-nifty.com/blog/2005/05/post_a758.html

Five people to whom I'm passing the baton(私がバトンを渡している5人→Amikai訳)

 渡してみたい相手は沢山いる(左の人たちの中にはアフリカのエキスパートさんやウエストサイド物語をリアルタイムで映画館で観た人とかアイルランド音楽で面白かった人とか、70年代~80年代に音楽に身を委ねてただろう人とか、その他何人も面白い人たちがいる)んだけど小心者なので。運動会のリレーではいつもアンカーだったので今回もアンカーでいいでしょうか。

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2005/06/22

SMiLE DVD

smile_DVD  今日は体調が悪くて仕事を休んでいたところに「SMiLE DVD」→amazon.co.jpが届いた。こういうのって集めだすときりがない。ドキュメンタリーのほうも半分は過去何回もなぞってきた事だし。でも買っちゃうちゃうんだよね。ライブの映像を観ると世界のオタクが集まっている感じが何とも言えない。
 それにしてもあの頃のブライアン・ウィンルソンの上半身裸映像をあんなに挿入しなくてもいいのになあ。一緒に中野サンプラザに行ってくれた僕の家族も言ってたけど、あの頃のブライアンより今のほうが断然見栄えが良いと。だから不健康なブライアンをデザイン化したあれをステージでクルクル回すのは僕はあまり関心しません。
 60年代の録音がわりと健全に進んでいたというレポートが良かったし、ボーナス・マテリアルも含めヴァン・ダイク・パークスにかなりスポットがあたっていて、それも良かった。容量が4時間っていうのは凄いよ。注文があるとすれば、ペット・サウンズ・ツアーのDVDの時も思ったけど、訳詞の字幕かせめて英文の字幕を付けてくれるとDVDの意味があると思うのだけど。英詞が聞き取れる人はこのあたりアドバンテージがあるんじゃないかな。ディスカバー・アメリカを味わいたいです。
 この後は何が出るのかな。

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2005/06/08

通勤の音楽(ハル・ブレイン)

 本日は無性にハル・ブレインがドラムを叩いてるのを聴きたくなって、iPod shuffleにそんなCDばかり詰め込んで通勤のお供です。いやあカッコいいね。CDの詳細はなしの手抜き。朝急いで入れてきたから有名どころばかりだし-しかもソロアルバムが入ってない。下のジャケはその一部。

Hal_B

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2005/06/02

2005年6月2月(木)

 アフリカ、アフロ・アメリカンな音楽の話はあまり得意としてない(好き嫌いのことじゃないです)僕でもいつも楽しく読めるひらげさんのblog。ネット出不精なので読んでるばっかりで申し訳ないけど。
 ここで「ライオンの歌はどこへ行ったのか」という映画のことが取り上げられていた。ソロモン・リンダの「ムブーベ(ライオンの意、ズールーのアカペラ一般の呼び名の由来、ライオン・キングのあれ)」という曲にまつわる話。どういった話かは「2005年5月4月(水)」という記事を参照。

Mbube  卑劣な搾取にまつわる話は十分興味深いけど、僕としてはやはり音を聴かなくては始まらない。そこで紹介されていた「Mbube Roots: Zulu Choral Music from South Africa, 1930's-1960's」→amazon.co.jpという素晴らしいコンピレーションを購入した。購入したといっても届いたのは約1ヶ月後(今なら1週間)。
 いきなり素晴らしいと書いたのは聴いた瞬間にそう思ったからで、久々に声のパワーというのに圧倒された。一気に繰り返し聴き入ってしまった。だから何の情報も予備知識もなく紹介してるわけです。ちなみにこれは「ムブーベ」のことを言ってるわけではなく収められた全ての曲について。
 たしかに80年代から90年代にかけてワールド・ミュージック・ブームにのって比較的新しいアフリカ物はいくつか聴いた。そのときは面白くは感じたけど、こういうパワーは伝わってこなかった。

 それで、このあたり優しくナビしてくれるようなCDは無いのかな。ほらハワイアンの古い録音なんかは山内雄喜!が解説してるでしょ。OMAGATOKIの一連のCDみたいに。でも、はける量が違うんだろうな。

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2005/05/25

カエターノ!

DOMINGO  カエターノ・ヴェローゾCaetano Veloso(本blogで3回目の登場?)が日本でライブをしているようです。残念ながら処々の都合で行けません。骨抜きになりたかったんだけどなあ。

 ということで仕方なく「ドミンゴ」→amazon.co.jp「ムイト」→amazon.co.jp「リーヴロ」→amazon.co.jp「トロピカリア2」→amazon.co.jp「エストランジェイロ」→amazon.co.jp「ジョイア」→amazon.co.jp「フェラ・フェリーダ」→amazon.co.jp「シネマ・トランセンデンタル」→amazon.co.jpやオマケで「カフェ・カエターノ」→amazon.co.jp等をiPod shuffleに入れて聴いてます。空しいです。
 リストを見れば分かるように最近のアルバムが入ってないのがさらに難点です。

 悔しいね、東京にいるのに。

余談ですがJALのサイパン線廃止?だそうです。JALのマイレージの使い先が今までサイパン無料航空券だったからなあ。今後はどうしようか悩む。ついでにマーシャル諸島についての米国立がん研究所の報告も気になるな。

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2005/05/08

母から父へ

 今回はロック/ポップスではなくクラシック音楽。ちなみに文章に出来るほどにはこの分野に対する知識は深くないことは分かっている。子供の頃はクラッシック!と言ってたくらい。しかもこれから書くのは超有名盤のことなので中身の話は出来ない。何故書くかというと母の日だからだ。

walter  そのクラシック音楽の中で唯一腐るほど何度も聴いたレコードがあった。ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団の「マーラー:交響曲第1番」→amazon.co.jpである。
 父は叔父と結託して「ドアーズを聴け!」「ベルベット・アンダーグラウンドを聞け!」と僕をロック漬けにしようとしたけど、クラシック音楽も大好きだった。とりわけグスタフ・マーラーの大ファンだった。ついでにオペラ!の大ファンだった。またレクイエムなどもよくかかった。だからケネディ暗殺後はケネディ葬式版モーツァルトの「レクイエム」がよくターンテーブルにのったらしい(僕の生前だけどね。父曰く「このモーツァルトはあまり良い演奏じゃないな」とか「ケネディといえばキューバ危機の時はまた戦争かと思ったよ」とか)。

 その数あるクラシック音楽の中で、このマーラーの1番がtornos家(仮名)で特別なのは、昭和39年、今は亡き母が父に贈ったプレゼントだからだ。今も我が家に現存するそのレコードの上品なジャケットには母の手書きで父へメッセージが書かれている。
 クラシック音楽がさっぱり理解できない母もこのレコードだけは聴いた。マーラーの1番には沢山の録音があるが、このレコードはとりわけ甘ったるく-かつそのテンポ自体が曲の記憶として残るほど素晴らしいテンポだと思う。

 そういえば僕は母の日が大嫌いだった。学校では母の日に白いカーネーション(ミス・ジャービス的にはこれが本当?)を受け取ったが、同級生にからかわれるだけでなく担任の教師や大人から受ける妙な気遣いが嫌だった。子供の頃は母の日なんか無くなってしまえと思っていた。だから長い間母の日の存在を忘れていたのに、それが最近は、「今日は母の日だな」と思うわけだから僕も大人になったものだ。そしてこのレコードのことにも。

 僕はこのレコードがCD化された際、滅多にしないことだけどCDを父にプレゼントした。父はCDを開けるなり、当時使っていた大きなオーディオシステムから比べれば随分小さくなってしまったBOSEのウェーブミュージックシステムにCDをセットした。そして流れてくる第一楽章を聴きながら「やっぱりこれが一番安心して聴けるな。バーンスタインなどより全然いいよ。これよりいいレコードはないな。」と呟いていた。

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2005/04/12

イラン×日本とiPod shuffle

shuffle

 少し前のことになっちゃうけど、3月25日は和歌山市駅の近所のラーメン屋で天津飯と餃子とビールをやりながらサッカーワールドカップ アジア地区最終予選のイラン×日本戦を観ていた。
 「今日は2-1でイランだな」という僕の非国民的発言を聞きつけた(となりで中華飯を食べていた)T君が「tornosさん(仮名)、月曜の昼飯でも賭けますか!」ときた。「おう!昼飯じゃなくてもっとましなのにしようよ、iPod shuffleとかさ」と僕が言うと「言いましたねえ~知りませんよお~(512MBですけど)」とT君うけてたち、結果、昨日から僕の手元にはiPod shuffleがある。
 周辺からは「iPod2つあってどうするの?しかも20代男性からせしめるなんて」と言われ「たしかに」とは思ったけど、使ってみると中々調子いい。ちょうどiPod 4Gは修理中だし。あとは使い分けをどうするかだけど、やはりT君気の毒だな・・・今度酒でもおごるか。

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2005/03/21

バッド・ガール・ソングス

TONY-KOSINEC
 また明日から遠征である。この土日は珍しくも(自分にしては)仕事のやり過ぎで体を壊して倒れてしまった。今年は花粉症の症状も出てなくて安心していたところ、これもついに来た。しかも目が痒いなんて初めてだ。花粉王国東京を通り過ぎるのが怖い。それでまた1週間。仕事以外では音楽と読書と和歌山ラーメンとポークチャップ弁当とちょっぴりのビールになります。

 3月のMUSIC MAGAZINE誌の萩原健太氏のコーナーにトニー・コジネクTony Kosinecの「バッド・ガール・ソングスBad Girl Songs」→amazon.co.jpのジャケットが載っていたので、弱った僕にはピッタリだなと聴いている。あのコーナーは少しオジサン臭いレコードが並ぶから疲れてるときには無理が無くていいらしい。

 「バッド・ガール・ソングス」はアナログ盤ではボロボロになるくらいよく聴いた。手荒く扱ったからジャケットも所々破れてる。よく考えてみればこれを紹介してくれた(長い間連絡をとってない)僕の知人は、何年も前に何かの雑誌にこのレコードを好きな一枚として紹介してたし、たぶん思うに自作曲の一部で似たギターのリフがあった。本人からはこの件については何も聞いてないけど、彼の曲を演奏していた僕としては、何となく20代前半の思い出の一枚となってるわけだ。
 その彼も今では上記健太氏と楽しく遊んでるようだし、自分を中心に考えれば思い出のフィードバックって感じ。久しぶりに年賀状を書こうと思ったけど、この文章でいいでしょう。そのうち時間が合えばライブ聴きに行くよ。

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2005/03/11

Andromeda Heights

p-McAloon
 ここ数日間、東京-大阪を何往復かしている。これはミクロネシア何往復より辛い。
 今日は大阪の某ホテルからなんだけど、1時間刻みの締め切りの連続で緊張がずっと続いていた。それなのに作業のために必要な大事なドキュメントファイルを-そこで唯一のメールが使えるラップクラッシャーPCで受信中に-ACアダプターがいかれてあと数秒でPCのバッテリーが切れるすれすれで-USBメモリで抜き取る、みたいなアホなことが勃発して最終電車に乗り遅れたり。

 それも一段落してやっと音楽なぞ聞ける気分になった。
 それで何を聞こうかと考えたところ、脳を癒してくれそうだということでパディ・マクアルーンの「I Trawl the MEGAHERTZ」→amazon.co.jpを今聞いている。ちょうど2年くらい前にでた彼のソロ・アルバムだ。とはいっても彼の歌声なんてちょっとしか入ってなくて大部分がインストゥルメンタルで構成されている。パディ・マクアルーンのこれは日本では商売にならないけど傑作だし案の定、疲れた僕には効果覿面だ。

Andromeda
 前回の王菲にお世話になった頃、もう一つお世話になったアルバムがあった。それがパディ・マクアルーンのバンド(むしろこっちのほうが有名な)プリファブ・スプラウトの「Andromeda Heights」→amazon.co.jpだった。よしもと ばななの小説のタイトルはここから拝借している。
 プリファブ・スプラウトについては、僕のように80年代にロックを聴いていた人間の4人に1人くらいは聴いただろうから説明するのは野暮だろう。とりあえず彼の楽曲は-彼自身はパンクロッカーのような声質でありながら-きめが細かくナイーブで美しい。パディ・マクアルーンが80年代以降を代表するシンガー・ソングライターであることは間違いない。

 話を「Andromeda Heights」に戻すと、ちょうどその頃の僕といえば公私共に緊張していた頃だった。2年くらい続いたプロジェクトの半分ちかくの期間は横須賀に張り付いていた。自分自身のことで大変だったのに両側から腕を引っ張られているような状態で、もがいても何も解決しなかった。だから仕事が終わると、むやみに運動などして気を紛らわせた(今思えば、いいダイエットになったな)。
 それでもホテルのベットに潜り込んでも寝付けないことが度々あった。そんな時には「Andromeda Heights」を聴いた。タイトル曲である最後の曲が眠りの合図だった。よしもと ばななの小説に「Andromeda Heights」の歌詞が使われいるのでついでだから勝手に引用してしまおう。なかなかいい歌詞だよ。

僕らは山腹にわが家を建てている
そこは雲の上空のとなり
この骨折り仕事が終わったら星が隣人だ
僕らは星たちといっしょに宇宙に住む
コンクリートや漆喰や木材は使わない
そんなものは新しい隣近所の品位を汚すだけ
モルタルは歳月を経て手入れをおこたれば崩れる
僕らは愛と尊敬の土台の上にわが家を築くんだ
そして家が建ったらアンドロメダ・ハイツと呼ぼう
家が建ったらアンドロメダ・ハイツと呼ぼう
家が建ったらアンドロメダ・ハイツと呼ぼう
僕らは山腹にわが家を建てている
そこは雲の上空のとなり
僕らの野心的な計画はいろんな願望の青写真
それは現実になる
そしてそうなったら
谷の住人たちが家を見あげて言うだろう
"ついにやったな泊まりにいっていいかい"
皮肉屋たちも舌を巻いてこう言う"実のところ
ただの住所でしかないと思っていたよ
だけどこいつはまさにアンドロメダ・ハイツだ
こいつはまさにアンドロメダ・ハイツだ
こいつはまさにアンドロメダ・ハイツだ
僕らは山腹にわが家を建てている
そこは雲の上空のとなり
この骨折り仕事が終わったら星が隣人だ
僕らは星たちといっしょに宇宙に住む

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2005/03/03

通勤の音楽(王菲)

DI-DAR
 少し前に、王菲(フェイ・ウォン)と李亜鵬(リー・ヤーポン)が結婚なんて芸能ニュースを見て、王菲って竇唯(ドウ・ウェイ)と結婚してたんじゃないの?というくらい、王菲ご無沙汰だったんだと思った。だいたい僕自体が普段から芸能ニュースには疎い。個人的には竇唯は好きだったんだけどね。

 僕が最後に行った香港では、ちょうど王菲の広東語曲を集めたベスト盤が発売されたばかりで銅鑼灣(コーズウエイベイ)のタイムズスクエアには、宣伝用の大きな垂れ幕がべろーんと掛かっていた。ちなみに腐るほどある王菲のベスト盤の中では、中国の町並みを写した写真ばかりで構成されたスリーブは、飛びぬけて良いデザインだった。
 我が家に残る最後の王菲の足跡は、子供を出産してレコード会社が変わる頃の1997年の雑誌「SWITCH」の王菲特集で、北京で撮影した写真で構成されていた。
 余談だけど、その「SWITCH」には池澤夏樹と龍村仁の対談で「星野道夫をめぐる対話」も載っていた。ちょうど「地球交響曲 ガイアシンフォニー 第3番」の完成直後だった。

 その年の前後は、僕の人生が180度ひっくり返るような出来事が起きていたから、普段は癒しで音楽を聴くことの無い僕でも、癒されるために王菲をよく聴いた。その中でも「DI-DAR」→amazon.co.jpというアルバムはよく聴いたし、特にA面に相当する最初の数曲は心にしみた。職場にCDを持っていって何となく襲ってくる辛さをヘッドフォンをしながらしのいでいた。
 そんな僕も立ち直りと共に王菲からすっかり遠ざかってしまった。マンダリンの楽曲に中心がシフトしていったのもあるだろうな(マンダリンが悪いんじゃなくて感度の問題)。それで最近、このアルバムの「曖昧」って曲がiPodから聞こえてきたら「ありがとう」と思ってしまった。

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2005/02/24

ウォーカー・ブラザーズと台湾ビール

walkerbros
 今日は朝の2時にトラブル出勤し、朝の8時に着替え&仮眠のための移動の車の中、iPodに安いFMトランスミッターをつけて、眠くならないようにガンガンと音楽を鳴らしながら運転した。
 それで勝手にiPodが選んだのがウォーカー・ブラザーズの「ダンス天国~1st!」→amazon.co.jpだった。現役時代は日本でも凄い人気だったらしいけど、僕がバンドなどやってチャラチャラ遊んで人生を無駄にした80年代もスコット・ウォーカー大好きなんてミュージシャンがプロアマ問わず結構いた。
 車の中で曲がかかると強烈ウォール・オブ・サウンドで頭の中がエコーして運転に支障をきたすかと思ったけど、なかなか格好いいなこれ、と今更思う。スコット・ウォーカーの声がいい。

taiwan
 それにしても現在、某地で作業中の同僚は缶詰状態だ。本当なら今ごろ台湾ビールを飲みながら台湾ホームドラマを観て台湾料理を食べてるはずだった。だから携帯で撮ったので汚いのですが「台湾ビール」を。モンドセレクション5回も受賞。

 僕も飲みたいので「花兵衛/HANA BAY→http://hanabay.exblog.jp/へのTBしておこうと。

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2005/02/17

今日はトロピカリアだな

Tropicalia_2
 5月にカエタノが来日するっていうのでプレでチケットでもと思ったけど、その頃はバンコクあたりをブラブラしているような気がしたのでやめた。

 そこでiPodでブラブラしているとジルベルト・ジル e カエターノ・ベローゾの、「トロピカリア・ドイスTropicalia 2」→amazon.co.jpからCinema Novoが聴こえてきた。93年のアルバムだから・・・12年もたつの?歳もとるわけだ。当時あたりからMPBもなかなか流行ってて、ブラジル文学同様苦悩が滲んだ音が多くて、MPBがお洒落だとはとても思えなかったけど、今日みたいな天気で聞くとなんかいい気分だね。

【追記】
何か欲しいのあったなーと、思い出したバンデイロ(タンバリンみたいなやつ)。でもボウランみたいに息子のオモチャになっちゃうんだろうな。

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2005/02/16

真夜中のバラード

inTheHeatOfTheNight-mv
 時期を逃した話題だけど、今年のグラミー賞はほぼ故レイ・チャールズだった(個人的にはBrian WilsonのMrs. O'Leary's CowがBest Rock Instrumental Performanceだったことが面白いなグラミー、だったけど)。
 僕はレイ・チャールズに特に思い入れはないけど、それでも大好きな曲が1曲あって映画のサウンドトラックに入っている。それが映画、「夜の大捜査線」→amazon.co.jpのオープニングでかかる「真夜中のバラード(In the Heat of the Night)」。

inTheHeatOfTheNight-mc
 「夜の大捜査線」を初めて観たのは小学生高学年の頃にテレビでだった。夜のアメリカ南部の田舎町に入る列車のぼやけた光。そこにビリー・プレストン(だったかな?)のオルガンにのってレイ・チャールズが歌うその曲が凄く印象的だった。まあ小学生にはソウルフルな伝道だった。2度目のテレビ放送を目撃したときはカセットテープをテレビの前に仕掛けて、なおかつベータマックスに録画した。
 「夜の大捜査線」は若きクインシー・ジョーンズが音楽を担当していて、映画全体にぎこちなくて独創的で魅力的なソウルで味付けをしている。これがまた素晴らしい。映画はしょぼいけど続編のほうもクインシー・ジョーンズがやっていて、都会を舞台にした映画に合わせてこざっぱりとファンキーなアレンジ。これがまた素晴らしい。
 以前「夜の大捜査線完全版」→amazon.co.jpというCDが発売されていたが、この2つの映画のサントラが一枚になっておまけも付いててレイ・チャールズの声だけでなく続くクインシー・ジョーンズの音楽が一体となって体感できて良い企画だった。

b-mov
 映画のほうに話題を移すと「夜の大捜査線」は「月の輝く夜に」や「ジーザス・クライスト・スーパースター」を撮ったノーマン・ジュイソン監督の初期の傑作。アメリカ南部の田舎町で展開する殺人事件とそこで展開する黒人に対する人種偏見をテーマに、最初は犯人とされたフィラデルフィアの刑事である黒人(シドニー・ポワチエ)と田舎の白人警察署長(ロッド・スタイガー)の二人の心の葛藤を描く。
 白人からみた行儀の良い黒人であるシドニー・ポワチエを使ったという点でスパイク・リーなどその後の黒人映像作家からは色々と言われているが(「ブラック・ムービー―アメリカ映画と黒人社会(講談社現代新書)」→amazon.co.jp参照。同じ頃シドニー・ポワチエは「いつも心に太陽を」でロンドンの中学教師になってるし。こっちはルルの曲がヒット)、少なくともこの映画はこの時代にあって人種差別に一石を投じたのは間違いない。僕も小学生ながら考えてしまったよ。

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2005/01/31

SMiLE Tourへ行く

smileT-01
 Vega-Tablesでは手が空いているミュージシャンは皆野菜を手にしていた。日本調達だろうから大根があったのが良かった。

 まず間に休憩時間15分があるというのもロック・コンサートとしては異例だろうけど、その休憩時間に出来上がった男子トイレの行列が物凄くて、対する女子トイレに行列が出来てないというところがこのブライアン・ウィルソンBrian Wilsonの人気を表していた。中野サンプラザは満席にできても、到底東京ドームを満席にできない超カリスマ大物アーティスト。来ている女性の大部分は彼氏もしくは夫に、有無を言わさず散々ブライアン・ウィルソンを聞かされ麻痺してしまった、もしくはその素晴らしさにパートナーと共にははまってしまった人たちに違いない。

 私見だけどオーディエンスの年齢層も20代後半から60代位と高く、中心は30代、40代だろうな。普通は何かのライブがあったりすると格好や年齢層などから「この人このライブの客だな」なんて分かるものだけど、中野サンプラザの前に沢山集まっている人たちは、集まってなければSMiLE Tourの客だなんて分からないくらい中野に溶け込んでいる。
 一人一人を見ればかなりバラエティに富んでいて普通のおじさん、おばさん、子連れ、大学生、喫茶店のマスター風な人、レコード屋の店員みたいな人、業界の人、普通のサラリーマン、普通のOL、普通の主婦、マニアな感じの人、町工場の社長風、バンドマン、DJ?、渋谷系の生き残り、外国人とこれも勝手な判断。一つの町を形成するために必要な人種がほとんど揃っているのでライブの客だなんて分からなくて当然?あえていえば子供、若者のいない住民の平均年齢が高い町。せっかく気合を入れてお洒落をしてきた人がいても霞むなこれは。
 そしてグッズ売り場には長蛇の列。時間的に余裕がない上にブライアン・ウィルソンだからパンフレットぐらいみんな買うんだろう。こんなになかなかグッズが買えないのも初めてかな。冗談だけどチケットがもともとexpensiveだから、チケットにパンフレット代くっつけて入場の時に配ってしまえというところ。
 それと僕の大注目はコンサートが始まる前に席で文庫本を読んでる人たちの多いこと!

smileT-02
 とライブ以外のことをうだうだ書いて、じゃあ実際の中身はどうなんだと怒られそうだけど-僕も上記の人たち同様ブライアン・ウィルソンのファンだからね。いきなりアコースティック・セットでAnd Your Dream Comes Trueではなくて予想外?のSurfer Girl 。アコースティック・セットで聞かせるハーモニーは絶品というか結婚式の余興でやってくれないかなとふと思う。最初の方でブライアンが「ライターの火をつけて」みたいなジョークを言ったけど、会場ではかなりまばらにライターの火がついた。喫煙者の人口が相当減ってるのか?とりあえず僕も火をつけてみた。
 アコースティック・セットからバンド・セットへの切り替えは見もので、You're Welcomeって曲は何?と思ってたけど、この辺りはまだ見てない人にはあまり言わない方がいいか(既にどこかで書かれているけど)。バンド・セットの方は想像以上に演奏の質が高くて、過去にもこんなプロフェッショナルな演奏聞いたことないな。
 第2部の「SMiLE」の全曲演奏はアルバムを遥かに超えてた。ライブだから当然迫力やマニュアルなうねりがあるわけだけど、ブリッジや転調が強調されてワクワクした。
 とはいえ、すっかり神聖なムードになってしまってロックンロールのコンサートじゃないよ、皆クラシックのオーディエンス状態だった。本当は1曲目から立ち上がって見たい気分だったけど、我慢しなくちゃならない感じだった。Roll Plymouth RockとかSong For ChildrenとかWind Chimesとか組曲以外では日当たりの悪そうな曲がかなり良かった。そしてステージ上でくるくるまわる照明-あれは良かった。

 ブライアン本人のことを書くのを忘れてた。衣装の色がバックと馴染んでしまって、席が遠かったから最初は誰がブライアンか分からなかったよ。でも恐れていた普段着ではなくてウエスタンな感じだったからSMiLEのテーマにはぴったりだった。そして彼は大きいジェスチャーをとって、あれは指揮者だった。彼の突発的なテンポ調整にもバンドはよくあわせていた。

 帰りの混雑の中、アルバム「SMiLE」にも参加して今回のツアーに同行しているストックホルム・ストリングス・アンド・ホーンズ(Stockholm Strings and Horns)のメンバー(チェリストのMarkus Sandlundさん)が、例の津波でプーケットで行方不明という看板。帰るときの気分を何か変えたなあ。未だ情報求むという感じなんだろう。

 帰りの中野駅。沢山の客が中央線に乗ったはずだけど、既に新宿で誰がSMiLE Tourの客だか分からなくなってあっという間に日常の風景になってしまった。

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2005/01/21

通勤の音楽(マーヴィン・ハムリッシュの007)

SpyWhoLovedMe
 アナログ盤を1枚買うと小遣いがなくなる位の財政状態だったころの'77年。どうしてもほしくて親父にせがんで買ってもらったのが、「007/私を愛したスパイ」→amazon.co.jpのサントラ盤だった。映画は爆発的にヒットしていた。少しずつ内容も大袈裟化していった007シリーズもこの映画で一気にマンガ映画化し、既にSFを超えてしまった。

 音楽は007といえばのジョン・バリー(大好き)ではなくてマーヴィン・ハムリッシュ。これまたジェームズ・ボンドのテーマをアレンジした「BOND'77」がディスコ・ヒットしていた。これが格好いいと思ったわけである。YMOみたいにシン・ドラムのピューン、ポポーンっていうのが。
 マーヴィン・ハムリッシュといえば、「スティング」という映画でスコット・ジョップリンのラグタイムをピアノで弾いてアカデミー賞をとった人だから、'77年のディスコ真っ只中にあってディスコ・アレンジをしながらも、洗練されていて非常に洒落たナンバーをこのサントラに詰め込んだ(僕は監督のルイス・ギルバートもお洒落監督だと思っているけど)。これが舞台のエジプトやイタリアのサルディニアの風景にもぴったりだった。ちょっと能天気すぎなところも良かった。

 この映画でカーリー・サイモンが歌うテーマ曲「Nobody Does It Better」は僕にとって女性ボーカルが歌ったポップスの中で最高のもので、それはもう27年余り変わらない。そこまでではないにしても、本当に素晴らしいので知らない人は是非聴いてみてほしい。曲のタイトルはちょっとエッチな状況。

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2005/01/20

通勤の音楽(CD最初の一枚)

MMckee
 ipodで全曲シャッフルしていると、すっかり忘れていた曲がかかることがある。それが初めて買ったCDだとかなり感慨深い。
 昔々、1982年にコンパクトディスク(CD)が発売された。そして僕が毎日足を運んでいた近所のレコード屋には、当時のSONYの売れ線アーティスト-松田聖子やらシャネルズやらビリー・ジョエルやらフリオ・イグレシアスやらの3500円CDが並んだ。
 新譜がどんどんCD化されていったものの、しばらくはアナログ盤を購入していた。しかしあっという間にアナログ盤はCDに押されて、頑固も限界で、遅れること7年の1989年についに僕もCDを購入することになった。
 その最初の1枚がゲフィンからでていたマリア・マッキーのファースト・アルバム、「MARIA McKEE」→amazon.co.jpだった。

 ジャケットの写真が写真だからか、複数の友人から「こういう女が好みなんだな」と言われ戸惑ったが、どうもこのCDはジャケマニアの欲望をそそる誉れ高いCDとして有名らしく、実際にCDを聞いたら想像とはかけ離れていて少々がっかりするに違いない。
 80年代に彼女が所属していたバンド、ローン・ジャスティスLone Justiceが来日したときのインタビューをテレビでみたけど、一言で言えばUntamableな女である。彼女の兄さんがラブLoveのブライアン・マクリーンBryan Macleanだから頷けないこともない。だから上記のような不純な購入理由ではあまりない。

 ところで彼女のCDはセールス的にはあまりパッとしない。ジャニス・ジョプリンの再来と言われ、とにかく業界、ミュージシャンたちは彼女を何十年に一人の逸材と絶賛した。大概そういう人に大きな成功はないのか。
 彼女がらみのヒットといえば彼女の作品「A good heart(邦題:夢の恋人)」をアンダートーンズのフィアガル・シャーキーFeargal Sharkeyが歌って全英1位になったとか、某映画で使われた「Show Me Heaven」がヒットしたりくらいか。本国より英国での人気の方が高い。分かりやすいところでは、映画「ストリート・オブ・ファイヤー」や「パルプ・フィクション」などでも彼女の歌声が聞ける。
 このアルバムの僕にとっての幸運な副産物は、リチャード・トンプソンのギターを初めて聞いたことで、それ以降彼のギターにはまった。最初の1枚としてはなかなか良かったと今も思う。

 ちなみに恥ずかしながら次に購入したCDはスクリッティ・ポリッティScritti PolittiのProvisionだった。80年代とマイルス・デイビスMiles Davisがまだ頭に残っていたらしい。

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2005/01/12

マンダリンの名盤

dandan
 数年前のこと。僕と同い年の従兄弟が2年ほど住んでいた台湾から横浜に戻ったのを期に久々に酒を交わした。台湾では仕事で一緒に行ってた連中は皆、夜は日本人向けの酒場に集まっていたが、彼は同胞でなれあうのがどうも苦手だったらしく台湾人しかいない酒場に出入りしていた(このあたりは僕に性格が似ている)。おかげで日常会話程度の台湾語を習得した。
 翌朝、彼に自宅の近くまで車で送ってもらった。すっかり台湾にはまった彼のカーステレオから聞こえてくるのは、やはり台湾歌謡ばかりだった。僕が台湾人の歌手で知っていたのは鄧麗君(テレサ・テン)ぐらいという、彼からすれば超素人な状態だったけど、鄧麗君の僕が持っている数少ない彼女のCD、「淡淡幽情」→amazon.co.jp「永遠の歌声~中国語曲のすべて」→amazon.co.jpのことを話すと「鄧麗君いいよねえ」と言って、そこから中国語曲の素晴らしさを1時間語った。

 日本人が鄧麗君をただのムード歌謡のように扱っていたのも今は昔で、現在では中国語圏最大の巨人であることもすっかり定着している。そして中国の古典詩を歌いあげた「淡淡幽情」は彼女の最高傑作である。だから僕がこのCDを持っていても不思議ではないと。そして時が経つのははやいもの、今年の5月8日は彼女の10回目の命日です。

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2005/01/11

Rock and Roll Circus

rocknroll
 (津波のショックでリゾートネタが思いつかない、ということで)

 僕が中学生の頃。男子中学生が共通で認識できる洋楽アーティストなんていったらザ・ビートルズかザ・ローリング・ストーンズくらいだった。それでビートルズ派かストーンズ派かなんて、この世にロックバンドが2つしかないのかみたいなことをやっていた。それで同級生に言わせれば僕はストーンズ派だったらしい。(本当のところは美空ひばり絶句の、当時は顔を真っ白く塗っていたボブ・ディランだったけど)

 何故ストーンズ・ファンにされたかと言うと、親父がストーンズのレコードを沢山もっていて、僕は自分の透明下敷きに当時のデッカ/ロンドン盤におまけでついていたレコードジャケットのシールをベタベタ貼って学校で使っていたからだと思う。記憶では初めて聞いたストーンズの曲はLet It Bleedに入っていたYou Can't Always Get What You Wantで、ロック修行ということで親父に強制的に聞かされた。なんだかんだでストーンズのライブにも2回行ったから、あながちストーンズ・ファンだったと言えなくも無いかな。大人になったらすっかり遠のいた気がする。

 何十年もストーンズ関連のものは買ってなかったけど、ストーンズものとしては久々に12月にDVD化された、「ロックン・ロール・サーカス」→amazon.co.jpを購入した。AMAZONからキックバックされたギフト券を使おうと思ったところ、何を購入していいか思いつかずロックンロールとキーワード検索したら出てきたのが購入理由。

 純粋なロック・ファンからは長期間離れてたけど、正直かなり楽しめた。68年にBBCで放送される予定が、ストーンズ自らパフォーマンスが悪いと判断しお蔵入りした映像だけど、前ふりにタジ・マハール(ジェシ・エド・デイヴィスのギターが観れて良かった)やQuick One While He's Awayを演奏するザ・フー、各種サーカス!、たぶんこれは見所だろうのダーティー・マック(ジョン・レノンとギターの神様とキース・リチャードとミチ・ミッチェル。途中からオノ・ヨーコさんも参加)によるYer Bluesなどが演奏され、最後にBeggars Banquetの楽曲を中心としたストーンズのパフォーマンスがくる。
 問題のストーンズの演奏は悪いどころか期待以上で、DVDらしく特典もいっぱいで超60年代な気分に浸れた。ところでへろへろと動いてるブライアン・ジョーンズは想像以上にムッシュかまやつにそっくりで、本人はブライアン・ファンだから格好が似てるのはあたり前として動きまでも似てるっていうのは、あの動き、どっちが先なのかな。

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2004/12/03

通勤の音楽(カントリーサイドから)

morris-on.jpg
 英国とアイルランド、あの地域のことは全く詳しくないのでおこがましいが、寒くなってくるとその辺りの伝承音楽、さらに言えばそれをロック/ポップス化した音楽を聴きたくなる。2つの国の音楽をひとつに括ってしまうと心外な方々もいるとは思うけど、知識が足りず分類もままならないので許してほしい。紹介するアルバムは、通勤時に同じ気分でiPodでまわってるってことです。

son-morris-on.jpg
 最初は英国のアシュレイ・ハッチングス-フェアポート周辺のアーティストが集まって作った1972年の「Morris on」→amazon.co.jp。イングランドのモリスダンス(ハンカチとか木の棒を持って踊るイングランド好きにはお馴染みの)などをロックンロール化したもので、とにかくこれは良かった。本来のモリスダンスはバンド編成というより、むしろ少ない楽器によるループサウンドで、「Morris on」などに見られるロックミュージシャンによる伝承音楽へのアプローチはオリジナルの演奏形態にすら影響を与えている。
 もともとは僕のギターの仮想師匠リチャード・トンプソンが参加しているという理由で聴いたけど、モリスダンス独特のふわふわっとしたリズムを生み出すジョン・カークパトリックの演奏に聴きほれて、才能があればメロディオン弾いてみたいな、なんて思ったこともあった。これが気に入った人は続き?の「Son of Morris on」→amazon.co.jpを。

sharon-Diamond.jpg
 さて、むしろ英国の伝承音楽より遥かに人気の高いアイリッシュ・ケルト。僕はどちらも同じ感覚で聞けるのだけど、2つの国の人たちにとってはどうでも良いわけではないかもしれない。
 「ホノルルでMarie's Weddingを唄う」でも書いたように、以前アイルランド民謡だと思っていたMarie's Weddingをアイルランド人と合唱したことを英国人に話したら「それは英国の音楽だ」と一笑に。英国人によれば、Marie's Weddingは子供の頃から親しんだ自国の歌であって、アイルランドの音楽ではありえない。そしてVan Morrison & The Chieftansの「Irish Heartbeat」ではラストの曲。僕はどっちでもいいと思う。
 昨年の12月、近所の公民館でシャロン・シャノン、リアム・オフリン、カルロス・ヌニェスなど、ケルト音楽界の大物が集合したケルティック・クリスマスというライブがあった。素晴らしいコンサートだった。僕が過去に観に行ったものの中でも指折りのライブだった。リアム・オフリンのアイリッシュ・パイパーには身震いがした。
 ということで、純ケルトとは言えないけど、やはりiPodでよくまわっていた、ケルティック・クリスマスにも出演していたアコーディオン奏者シャロン・シャノンの「ダイアモンド・マウンテン・セッションズ」→amazon.co.jp

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2004/11/26

通勤の音楽(ジャック・ニッチェ)

 ザ・モンキーズの映画「恋の合言葉HEAD!」には、ジャック・ニコルソンとデニス・ホッパーが登場するシーンがあった。さらにジャック・ニコルソンは、この映画で監督のボブ・ラフェルソンとともに製作/脚本も担当している(ラフェルソンとニコルソンは腐れ縁で、その他いくつかのB級映画で共同作業をしている)。ここまでは前回通勤の音楽の続き。

cuckoo.jpg
 ジャック・ニコルソンで思い出したけど、この夏は映画「カッコーの巣の上で」のサウンドトラック→amazon.co.jpを通勤の時によく聴いていた。ジャック・ニコルソンが大きく写ったジャケット。説明の必要もないほど有名な映画で、ルイーズ・フレッチャーが演じたラチェッド婦長はアメリカ人が選ぶ悪役では常に上位にランクされる。

 「カッコーの巣の上で」を観たのは大人になってからだったけど、サントラの方は家にあって中学生の頃の僕のお気に入りだった。音楽を担当していたのがジャック・ニッチェだった。フィレスでのアレンジや数々のロック/ポップスのプロデュース、ピアノ演奏、また「エクソシスト」「愛と青春の旅だち」「スタンド・バイ・ミー」などの映画音楽で人気もある。2000年の夏に亡くなった。

 有名なタイトル曲や完全再現のシャーメインもいいが、僕が特に好きなのは3曲目の「バスで海岸へ」。アメリカーナ、正式な分類法では違うのだろうけど、個人的にはアメリカーナな音楽とはこういうもの。映画ではジャック・ニコルソンが患者たちを引き連れてバスで海岸へ行くシーンに流れるが、一つのテーマをスライド、ピアノ、フィドル、マンドリンなどで軽快にリレーしていくところに子供ながらワクワクした。それは今聴いても同じだった。

kasei.jpg
 最近、脳神経科医で作家のオリバー・サックスが書いた「火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者(ハヤカワ文庫NF)」→amazon.co.jpを読んだ。
 気が散るから、普段は音楽を聴きながら本を読むなんてことはないけど、2番目の話、即時性記憶障害と前頭葉障害で60年代に取り残された男を描いた「最後のヒッピー」のところで、「カッコーの巣の上で」のサントラをかけた。ロボトミー手術のことや年代的なところで共通したムードがあり予想はできたけど、想像以上に調和がとれてジャック・ニッチェの音楽の的確さが確認できた。ヒステリックを通り越して異様なほど平和な感じがした。本当は本文にも登場したグレイトフル・デッドがあってるのかもしれないが、残念なことに僕はデッドのCDを持っていない。

(実は必要以上に映画の内容に触れないように慎重になってしまった。僕はこの映画を話題にしたときに健常者のお遊びだと言われたことがある。舞台となる施設がリアルすぎて映画として直視できない上に、映画にからかわれたような気持ちになったとのこと。その時から考えてしまって10年以上この映画を観ることが出来なかった。最近やっと気持ちの整理がついて映画として楽しんだ。)

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2004/11/25

通勤の音楽(まずザ・モンキーズ)

BirdsBees.jpg
 今年の夏は、理由はないがザ・モンキーズを聞くことが多かった。「Birds Bees & the Monkees」→amazon.co.jpが通勤のときにわりとヘビーにまわっていた。
 子供の頃に夢中になって観てた「ザ・モンキーズ・ショー(当然再放送)」や「おはスタ(テレビ東京)」で毎週やってたモンキーズ特集(時代錯誤も甚だしい企画)などがモンキーズに接する機会で、所謂ビジネス側のザ・モンキーズだ。

 僕周辺のことで申し訳ないけど、遊びでバンドなどをやっていたころ、バンドの中心人物がなかなか才能があって、すると音楽業界の方々が近づいてくる。売れるバンドにしてやるよと来るわけだが、その代わりに色々注文をつけてくる。服装のこと、髪型のこと、曲のこと(これ辛い)、ステージでの動き方等々。こちらもそれまでのように好きなことが出来なくなってくるから次第にフラストレーションもたまり、僕のように業界に興味のない者から脱落する。これは業界からすれば良いことで、後は残った才能ある人間と音楽業界が上手くやれば何百人に一人くらいは成功する。
 僕のその友人はその後なかなかチャンスに恵まれず、しばらくはアイドル歌手などへの曲提供などで悶々としていたが、長い時間を経て相性の良いスタッフとめぐり合い、その後成功した。

head.jpg
 ザ・モンキーズくらいになると、ものの比ではなくて、何事かがあってザ・モンキーズと社長のどっちをクビにするかといったら、社長がクビを切られるくらいのドル箱だから、当初からの銭優先のイメージ作りにはメンバーも相当フラストレーションがたまっていた。
 その悶々としたものを少しずつ「Headquarters」→amazon.co.jpや「Birds Bees & the Monkees」、映画「恋の合言葉HEAD!」→amazon.co.jp「Head (1968 Film) 」→amazon.co.jpに吐き出していった。このあたりの仕上がりを聞くとベスト盤で聴くザ・モンキーズとは異なる、その時は聴き映えのしない意味不明な曲も多く(こういうのをサイケデリックとか言って一纏めにすると細かいところが聞こえてこないよね)、聴いていると苦悩が伝わってくるほど、与えられた少ない面積にこれでもかとバリエーションを展開している。彼らは境遇は似ていてもビートルズやブライアン・ウィルソンほどの才能はないため窮屈なドアをなかなか広げられなかった。

 タイミングよく7月には「恋の合言葉HEAD!」がDVD化されていたので、観たけれどレコード以上に苦悩の塊だ。自分たちのおかれた状況をパロディ化したもので、自分たちで勝手にループしてしまったような閉鎖性が十二分に楽しくない。でも怒りの部分を排除しながら観ていくと、ベトナム的な混沌としたところはちと辛いが、なかなか味わい深い作品だ。だから90年代にはカルトなどと言われる。
 若い時は時間が待ってくれない気がするんだろうね。「HEAD!」を観てて、マイケル・ネスミスももう少し我慢してれば、新しいモンキーズの道が拓けたかもしれないなと思った。自分たちが直接曲を書かなくても、気持ちの通じるプロデューサーや作曲家、アレンジャーとじっくりとザ・モンキーズの世界を作っていけたのかなと。実際にそういう有能なスタッフは身近にいたわけだから。その断片を聴くには夏は良かった。

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2004/11/19

Starvation(飢餓)と関係ないけどJuju Music

JuJu.jpg
 そういえば「ライブ・エイド」がDVDで発売された。19年前の僕の誕生日に行われたバンド・エイドとUSA・フォー・アフリカをまとめてライブにした一大イベントだ。

 当時を思い出してみると、少しずれて「Starvation」という若干アプローチの異なる企画があった。考えてみれば僕はバンド・エイドよりもUSA・フォー・アフリカよりもStarvationだった。ヨーロッパ人のエゴは影を潜めて、アフリカのミュージシャンと英国の2トーン連中(2トーンでまとめるのは正確ではないだろうけど)がうまくバランスをとった企画だと思った。曲も良かったしね。とにかくこれらのチャリティイベントで集まったお金がどう流れていったのかは知らないが、アフリカがただの野生の王国としか認識出来なかった僕が、無知なりにアフリカの地理を少しイメージ出来るようになった。恥ずかしながらスペシャルAKAの「ネルソン・マンデラ」って曲を聞いて、初めてアパルトヘイトってものを意識した。

 ということで今日の音楽はそのころを思い出して、一時夢中になったナイジェリアはキング・サニー・アデの「ジュジュ・ミュージック」→amazon.co.jp。僕の親父の好きなブライアン・ジョーンズの「ジュジュカ」じゃないよ。余談だけどアイランド・レーベルのオビとインナースリーブが合体した、あれはなんだったんだろう。レコード盤がくるくる回って、あの音楽が鳴った日には、気持ちが空中浮遊した。

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2004/10/22

SMiLE

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 バリ島や台風に「うつつ」をぬかしている間にブライアン名義で「SMiLE/スマイル」→amazon.co.jpが発売されていた。発売からだいぶ時間が経っていた。2、3週間前までこのアルバムでblogも賑わっていたから詳細はそちらのほうを検索して下さい。。
 彼のことはblogで取り上げるのも3回目だから大ファンのように思われてしまいそうで少し躊躇したけど、いいでしょう?(誰に)

 最近は新譜でトータルアルバムと言えるものを聞いてなかったからやはり感慨深かった。コンセプトアルバムっていう言い方もあるけど、僕の中では「SMiLE」はトータルアルバムって言うほうが相応しい。そういう重みを求めていたわけだし。そういうのを纏め上げられるのは60~70年代を現役でやってた人なのかな、その時代にトータルアルバムを聞いていた人たちならその感覚を理解できるよね。

 他のアルバムやブートレグでほとんどの曲は断片的には聴いてたけど、こうリリースされるとね。最初に感じた自分のイメージとのずれはどこかへとんで、サーフズ・アップあたりで(この曲も過去に何度聞いたか)やはり背中に何かがススッ(ササッ?)と走って体が小さく震えたような。1月のライブも是非行きたいですね。

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2004/09/16

映画超越

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 今日は少し寝坊したので電車ではなく車を運転し海岸線を走って職場に向かった。この季節-今日のような天気の場合、いつもは冴えない太平洋も綺麗なエメラルド・グリーンになる時がある。今日も最高とまではいかないまでも太平洋は薄いグリーンに染まって太陽の反射できらきらとして気分がよかった。

 以前、チェコからお客さんがきて(大抵のヨーロッパ人や東京の人のように)「海が見たい」と言った。それで海に連れて行ったがその日はあいにくの天気で、どんよりとした空を写した憂鬱な重いグレーの海だった。それでも彼は沢山の写真を撮っていた。彼がシグマの一眼レフを使っていたのでカメラのことを聞いたら、「ひどいカメラだ」と言っていた。彼はチェコがまだソビエトに占領されていたころに青春時代を過ごして、大学もソビエトの大学だった。僕は元東ヨーロッパの人が好きだ。謙虚な人が多く、それが長い間大国によって抑圧されてきたそんな気分から抜け出だせないせいなのかと思ってしまうほど。「プラハってローマ帝国の首都だったんだよね」と言ったら、「うんうん」と頷いてしばらく間を置いて「ふう」と溜息をついていた。
 とにかく彼は海に行ったことに満足してた。やはり海の近くに住んでいるっていうのはいいものだ。

 (横道にそれた)

 気持ちよくドライブしているとiPodがカエターノ・ヴェローゾの「シネマ・トランセンデンタル」→amazon.co.jpをかけた。いまさらカエターノもないけど(やっと200枚くらいアルバムを入れたので)シャッフルして聞くとなかなか効果的で、少し新鮮な感じだった。海を横に見ながらこういう音楽を聴いてると、「夏ももう終わりかなあ」なんて思う今日だった。

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2004/08/20

フライングハイとエルマー・バーンスタイン

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 18日に「荒野の七人」や「大脱走」などの映画音楽で有名なエルマー・バーンスタインが亡くなっていた。

 18日の僕といえば、馬鹿映画として有名なジム・エイブラハムズ、ジェリー・ザッカー、デビッド・ザッカーの1980年共同監督作品「フライングハイ(原題:Airplane! 原題のほうが可笑しい)」→amazon.co.jpのDVDを借りて観ていた。
 監督の3人はこの前に「ケンタッキー・フライド・ムービー」という同じく馬鹿映画の脚本を手がけ、「フライングハイ」後も「トップ・シークレット 」「ホット・ショット」「裸の銃を持つ男」など相変わらずの路線を突き進んでいる。ジェリー・ザッカーだけ途中「ゴースト/ニューヨークの幻 」など脱線しているけど。

 亡くなっていたことは知らなかったので偶然といえば偶然だけど「フライングハイ」は音楽はエルマー・バーンスタインが担当している。監督からはB級映画らしく安っぽい音楽を作曲してほしいと言われたとか。
 映画音楽の巨匠などと崇められては「フライングハイ」は本人のイメージではないかなと調べてみると、ジョン・ランディス監督のコメディーホラー「狼男アメリカン」などその他面白い映画が並んでいる。僕もただの巨匠だと思っていたからエルマー・バーンスタイン、もう少し真面目にチェックしておいてもよかったかなと思った。

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2004/08/02

Goodbye WALKMAN.

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 物欲が働いて、アップル・コンピュータのiPodを購入しました。我が家のCDのことを考えると40GのiPodでも厳しいくらいだと判明し、選曲してリッピングするのも面倒なので、少し重いですが40GのNew ipodに落ち着きました。初代WALKMANを持ち歩いて友だちに見せびらかしていたころを思い出します。

 ミュージックライブラリ全体をシャッフルする機能はかなりいいです。最初に書いたとおり、面倒なことはだめなのでアルバムまるごと入れるわけですが、アルバムで聞いていた時は、特になんとも思っていなかった曲が思わぬタイミングで出てくると、なかなかいい曲だったりします。
 何故SONYはおかぶのジョグダイヤルがあったにもかかわらず、こういう形にならなかったのかな?本体でコントロールするなんて意味がないと思ったのかな。

 それにしてもCDDBで取得した曲情報を見ると、ジャンルが偏ってることに気がつきました。

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2004/06/24

いつになったら解放してくれるの?ブライアン

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 昨日、amazonから2枚のDVD、ブライアン・ウィルソンの「ペット・サウンズ・ツアー」→amazon.co.jpと水木しげるドキュメンタリー「水木サン大全」→amazon.co.jpが届いた。どうも最近はこの二人のご老体(水木しげるなんて半分は人間じゃないって言ってるし)に翻弄されっぱなし。

 「水木サン大全」のほうは後で楽しむことにして、とりあえず「ペット・サウンズ・ツアー」のほうを観賞する。以前発売され(イギリス人にとっては)記念すべき奇跡の瞬間を記録したCD「ペット・サウンズ・ライヴ」→amazon.co.jpのDVD盤だが、ペット・サウンズ製作の裏話などをブライアン他、トニー・アッシャーやハル・ブレイン、キャロル・ケイなどが語るメイキング・オブ・ペット・サウンズが入っている。相変わらずのブライアン・ウィルソンに対する賛辞の嵐。オフィシャルには、怒涛のCD6枚組「グッド・バイブレーションズ・ボックス」→amazon.co.jpや怒涛のCD4枚組「ペット・サウンズ・セッションズ」→amazon.co.jpあたりで始まったビーチボーイズ、ブライアン・ウィルソン賛歌、でもこれがまだ続くらしい。新譜も出るし(米国では既に発売)、「ペット・サウンズ」のアナログ盤LP(しかも赤盤)も発売された。面倒なので東芝EMIのオフィシャルサイトを。僕自身25年近く振り回されて少し息切れ、いつになったら解放してくれるの?ブライアン。現役から追っかけてる人はもっと大変だろうね。

(なんだかよく分からない人御免なさい)

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2004/06/21

梅雨なのでウォール・オブ・サウンドを

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 ほんとに昨日の夜は蒸し暑かった。中々寝れずに今年初めて冷房のスイッチを入れた。夏を前にしてこんな季節に何かよい音楽はないかと家にあるCDをガサガサと探し、「これかな」と思ってロネッツのベスト盤「The Best of the Ronettes」→amazon.co.jpをかけてみた。案の定いい感じだった。「Be My Baby」、「Why Don't They Let Us Fall in Love」、「I Wonder」とウォール・オブ・サウンドの心地よい音の厚さにいつのまにかウトウトとしてしまった。ヴェロニカ・ベネット(後のロニー・スペクター)の歌声といい、「Be My Baby」に代表される名曲の数々は、青春映画のように遠い夏の日々を映し出してくれるよう。そういえば「Be My Baby」を使っている映画、80年代にヒットした「ダーティ・ダンシング」→amazon.co.jpはこんなムードを上手に使って当時女の子たちの間で話題になってたことを思い出す。

 ちなみにウォール・オブ・サウンドはフィル・スペクター(昨年、殺人容疑で逮捕された)という天才プロデューサーによって作り出されたサウンドで、それまでのポピュラー音楽の録音スタイルだったコンボ演奏による録音を、一つの楽器にユニゾンを多用し比較的大きな編成での演奏に代えることで、それまでにない深みのあるサウンドを生み出していた。最近はエコーなどの音処理を用いてウォール・オブ・サウンドと言ってるものもあるが、似て異なるものだなというのをフィル・スペクター自身によるこのベスト盤を聞くと感じてしまう。ウォール・オブ・サウンドにはまっていた時は、大瀧 詠一や山下達郎らの推薦する鑑賞法、つまりもとはモノラルを前提に録音されていたものだから、2つあるスピーカーのうち1つのスピーカーを外して、残った1つのスピーカーと対面してウォール・オブ・サウンドの効果を楽しんだな、と思い出す。

 さて本格的な夏になる前に夏向けのCDを探さなくては。夏に楽しむ音楽はいっぱいありそうだから大丈夫だと思うけど、引越し以来何百枚ものCDがダンボールの中に入りぱなしなので。

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2004/05/08

フラ・レコード・ゴールデン・ヒット・アンソロジー

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 僕はどうも古いハワイアンが好きらしくて、前に紹介したレナ・マシャードもそうなんですが、今回の、「フラ・レコード・ゴールデン・ヒット・アンソロジー」→amazon.co.jpというオムニバスも古い部類のハワイアンCDです。最近いつも車の中でこれがまわってます。

 このフラ・レコードというのは1947年に創設された名門レーベルで、ダン・マクダーミッドJr.という優れたプロデューサーのおかげで当時竹の子ように立ち上がったハワイのローカルレーベルの中で抜きん出た存在となりました。その数あるフラ・レコードのレコーディングの中からダン・マクダーミッドJr.自身により選曲された名曲が収録されています。
 ピーター・ムーン、ザ・サンズ・オブ・ハワイ、ジェノア・ケアヴェ、ギャビー・パヒヌイ、エディス・カナカオレ等々の記念碑的演奏が収録され、最近のハワイアンオムニバスとは一線を画した内容です。70年代くらいまでの演奏が多いのですが音質も良好です。ちなみにナ・ホク・ハノハノ・アワードでこのCDはいくつかの賞をとっています。フラ・レコードのアルバムを揃えていくのはかなり骨が折れますし、ここにはアルバムとしてCD化されてない幾つかの名曲もありますので、ハワイアンが好きな方は是非揃えておくべきアイテムかもしれません。

 個人的には、ハパ(解散した?)が有名にしたカ・ウルヴェヒ・オ・ケ・カイのオリジナルが入っている点が気に入ってます。偉大なるアンティ・エディス・カナカオレによるオリジナルです。ところで1979年のヒイポイ・イ・カ・アイナ・アロハ、このアルバムほしいのですがCD化されているのでしょうか?

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2004/04/28

リッキー・リー・ジョーンズを聴く

 リッキー・リー・ジョーンズを聴く。去年あたり女の子たちの間で流行っていたので、今頃ということでまったくタイムリーじゃないけど(少し前に来日したのかな)。
 家の近くにカフェらしいカフェがある。毎週日曜日、家族で午後の一時を過ごす。時々、彼女の「浪漫」か「ポップ・ポップ」がかかる。艶があって少し気だるいところがカフェにあってる(カリフォルニア出身なんだけど)。

 僕にとってリッキー・リー・ジョーンズは記念すべきミュージシャンである。何故かというと、自分のお小遣いで初めて買ったレコードが彼女の「恋するチャック」というシングル(45回転、ドーナツ盤)だったから。中学生だった。日本で発売されるやいなやレコード屋に走った。何回も聞いてとうとう割れてしまったそのドーナツ盤はしばらく壁の飾りとなっていた。その次に同じく彼女の「ヤング・ブラッド」を買った(こちらはまだ聴ける状態)。どちらも「浪漫」に収録されている。
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 今まで聞いてきた中で「パイレーツ」→amazon.co.jp「フライング・カウボーイズ」→amazon.co.jpが特に気に入っている。共通点は元気なところか。
 「パイレーツ」は傑作だから特に説明する必要もないが、「フライング・カウボーイズ」は立ち位置が微妙かもしれない。このアルバム、話をしても通じないことも多い。「そんなレコードあるんだ」という具合に。
 理由は裏ジャケットの写真、彼女の後ろの風景に見てとれる。最近の現象だろうが彼女に求めているムードではないのだ。80年代のゲフィンレコーズの音がする。それに(変な嘘ベーシスト伝説の)ウォルター・ベッカーが絡んでいるのが一部の人に受けが悪い。素晴らしいプロデュースをしているのだけど。
 ということで僕はこのアルバムが好きだ。いや実際昔ながらのファンにはこれが一番好きという人もいる。ヘッドフォンで聴いていると1曲目から涙が出てしまうことがある。涙といっても嬉し涙のほうだけど。フランス人ミュージシャンと結婚し(その後別れるが)幸せ絶頂の頃のリッキー・リー・ジョーンズが聴ける。

【追記】
 横浜での仕事の帰りの電車の中で書いてたのだけど、いやあ今日の強風といったら!21階の部屋でのミーティングは建物が揺れ揺れ続きで本当、気分が悪くなってしまった。

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2004/04/23

今更ながらブライアン・ウィルソンを聴いてしまった

 今更ながら1988年のブライアン・ウィルソンのソロアルバム「ブライアン・ウィルソン」→amazon.co.jpを聴いてしまった。1990年代には小山田圭吾や黒澤健一君やリチャード・D.ジェイムスやショーン・オヘイガンやマシュー・スウィートなど多数のミュージシャン達が大好きらしいとの情報から妙にカリスマ化されてしまったブライアン・ウィルソン。
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 1988年といえば僕は何かの縁か地元でバンドをやっていて(なんか時代がかっているなあ)、リリースされたばかりのこのアルバムを同じバンドのメンバーK君と夢中になって聞いていた。1曲聞くたびに天才!なんて連発していたような、若かったんだなあ。そういえばK君に「ペット・サウンズでは何が一番好き?」って聞かれた時、「スループ・ジョン・B」なんて捻くれた答えを言って彼をがっかりさせた。そんな質問の時には「僕を信じて」とか「ドント・トーク」とか「少しの間」とか「駄目な僕」とか言わなくてはいけないんだけど。

 久しぶりに聴いたらやっぱり良かった。何が良かったかって「ラブ・アンド・マーシー」がかかったら妻が「新婚を思い出すね」と言ったこと(結婚生活が行き詰まっているという訳ではないです)。(そろそろ旅のことも書かなければ。)

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2004/04/12

ハワイアン・ソングバード

 これから少しずつ音楽のことも書いていこうと思います。今回の記事は先週の金曜日にアップするつもりだったのですが、Tarzanの特別編集版の発売にともないずれました。まあ同じハワイですからいいでしょう。

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 今回紹介するCDは、ハワイアン・ソングバードとよばれたレナ・マシャードのタイトルもそのまま「ハワイアン・ソングバード」→amazon.co.jpです。
 レナ・マシャードはハワイ音楽史上最高の最高の女性歌手といわれています。僕はこのCDを聞いて初めてハワイアン・ミュージックの素晴らしさを知りました。それ以来、ハワイの女性歌手で彼女を超えるものありません。
 彼女の活躍した時代の作品は、近年のハワイ文化の復興という力の入った作品たちとは比べるものではないのですが、その堂々とした歌声の素晴らしさは他に類を見ないものです。そういえば最近は、彼女のようなファルセットというかヨーデル風という唄い方はすっかり減ってしまいましたね。
 ちなみのこのCDの構成は前半がSP盤のコレクション、後半が1962年のアルバム「ハワイアン・ソングバード(ハワイのひばりちゃん)」を全曲収録です。

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2004/04/05

ピアノマン

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4月に入って桜が咲いているのをみると少し昔のことを思い出し、情けないことに感傷的になります。ということでたまには個人的なことを書いてしまいます、ご了解を。

 1975年、僕が小学5年の頃、母方の叔父が「これからは英語の曲を聴きなさい」と言ってエアーチェックしたある曲を聞かせてくれた。ビリー・ジョエルのピアノマンだった。(正確に言うともう一曲あってクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのジャングルを越えてだった)
 ビリー・ジョエルなんてと思う人もいるだろうが当時僕が住んでいる田舎では洋楽なんて不良の聴くものだと思われていた。まだ日本ではそれほどの知名度ではなかったし、内容はニューヨークにたむろする人々を詠った、いかにも吟遊詩人的な曲だった。叔父が住んでいたのが漁村だったせいか余計に都会的な感じで小学生の僕には十分刺激的だった。

 叔父は当時、中学で英語を教えていた。足も速く体育を教えていたときもあった。
 叔父の本棚には僕の興味を惹く沢山の本が並んでいた。僕は叔父のところへ行くと決まって本棚から本を拝借し西洋文学に浸った。何故か日本文学があまりなかったため授業では役に立たなかった。おかげで本や音楽については同級生とは話が合わなかった。叔父の部屋はまるでで外国を向いていた。

 ピアノマンのことを父に話すと父は「ついに興味をもったか」言わんばかりにボブ・ディランの血の轍をターンテーブルにのせた。(父も洋楽好きだったらしい)
 続くように父方の叔父がドアーズのハートに火をつけてを持って来た。(彼も洋楽好きだったらしい)
 ふと4歳のころのアルバムをみると僕がビートルズのマジカル・ミステリー・ツアーのポスターをバックにフォーク・クルセイダーズのライブアルバムを持たされている奇妙な写真があることに気がついた。はめられた人生だった。彼らはこの時が来るのを静かに待っていたのだ。

 高校に進学するとバンドを始めた。パンクやネオサイケデリックが僕の前を通り過ぎ、今考えるとと笑えるような髪型と格好をして、そんな音楽に夢中になっていた。ビリー・ジョエルのような音楽を格好悪いものとして敬遠するようになっていた。近所から苦情がきても大音量で音楽を聴いていた。
 中学にあがる頃に母が亡くなり(この4月で27年になるなあ)、除々に叔父にあう機会も減っていた。しばらくは叔父のことを忘れていた。

 就職したばかりのある日電車の中で叔父を見かけた。僕は、やはり如何にもな格好をして粋がってた。叔父は格好には気を配らない人だったが、その日はまるで乞食のように見えた。僕は叔父に気がついた。叔父も僕に気がついたと思う。とにかく二人とも気がつかない振りをした。僕は叔父のその姿を恥ずかしいと思い(今では後悔しているが)叔父と距離をとった。
 叔父は実は話したいことがあるような目をしていたような気がする。でも僕の気持ちを察していたのだろう。その日は落ち着かなかった。

 その1週間後、叔父の死の知らせが届いた、癌だった。母と同じだった。

 あの時、叔父は自分が死ぬことを知りながら死の直前まで学校で授業を行っていた。あの時、僕がちゃんと声をかけていたらどんな話をしたのだろう。
 思い出せば父から「お母さんはあと1週間で死ぬんだ」と聞いたのは入院している母に真新しい中学校の学生服を着て見せた帰り道だった。母の前で、僕は学生服を着るのが恥ずかしくいやいやながら学生服を着た自分を披露していた。僕は父に文句を言っていた。
 ある日、母は僕に腐ったミルクをくれた、もう判断力が無くなっていたのだ。なんで気がつかなかったのだろう。母が死ぬことを知った時、もっとちゃんと自分の姿を見せるべきだった。

 叔父の葬式には教え子達が沢山参列しみんな泣いていた。
 僕と叔父は顔がとても似ていたらしい。僕は叔父の遺影を持たされ、お寺までの道を歩いた。沿道からは沢山の人から「そっくりねえ」と声がかかった。
 僕は2回も死を前にした人に対して失礼な気持ちで接した。あとに残るのは後悔ばっかりだった。

 それから20年がたった。僕は中古レコード屋でピアノマンを見つけ手にとった。ただ懐かしいと思っただけで買ってしまった。買った後「しまった」と思ったがあとの祭りだった。
 家に帰ってピアノマンをかけた。くらくらとして目の前が小学5年の頃の風景に変わり叔父の姿が見えた。
 叔父が小さなモノラルのカセットレコーダーのボタンを押した。モノラルの音でピアノマンが聞こえてきた。少しやり直せた気がして嬉しくて涙がでた。

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