2009/10/21

耳こそはすべて

 先週、加藤和彦さんが亡くなった。
 その2週間くらい前のこと。親父とビールを飲みながら先日のザ・ビートルズ祭りを話題にしていたら、1968年当時にマジカル・ミステリー・ツアーと並ぶくらいヘヴィに我が家でかかっていたのがフォークルの「帰って来たヨッパライ」だったなァなんて話になった。ある意味「帰って来たヨッパライ」はマジカル・ミステリー・ツアーに入ってても良さそうな出来の一曲だし。なので親父曰く僕が幼い頃「一番聴いていたシングル」なんだそうだ。僕が4歳の頃だけどフォークルを腐るほど聴いた(聴かされた)ことはよく覚えてる。「もしかすると世界に通用してたかもしれない日本のミュージシャンは?」という問いに親父は「加藤和彦とYMOの二人(誰と誰?)だな」と答えていた。偶然だけど、親父もニュースを聞いた時はビックリしていた。

 話はそれるけど「帰って来たヨッパライ」をWikipediaで見てみると、英文曲名表記は「I Only Live Twice」、明らかに日本が舞台の007映画「007は2度死ぬ(You Only Live Twice )」を意識したもの。そして最近読んでいたジョージ・マーティンの「耳こそはすべて」という本では、ジョージ・マーティンがポール・マッカートニーとサントラを手がけた映画が「007は2度死ぬ」となっていた・・が明らかに「死ぬのは奴らだ」の間違いで、ジョージ・マーティン本人が間違えたのか訳者が間違えたのか分からないが(僕は子供の頃からこのサントラが大好きだったから)とても気になっていた。さらに奇遇だ。

 ある時期までの加藤和彦さんはたしかに数少ない日本が世界に誇れる音楽家だった。僕がリアルタイムで観た最後の映像は80年代初期のTV番組「アップルハウス」だしレコードも安井かずみさんとの3部作を聴いたのが最後で随分昔の話だけど、それまでは随分お世話になっていたと思う。
 ところでムーンライダースをバックにアップルハウスの司会者だった竹内まりあさんとゲストの高中正義(元ミカ・バンド)氏でサイクリング・ブギを演奏している映像がYoutubeにあるみたいだけど、僕の記憶では同じ頃にもっと狭いTVスタジオでつのだ☆ひろ(元ミカ・バンド)氏がドラムスを叩いたサイクリング・ブギが放送された記憶がある、これは記憶違いかな。ザ・ビートルズ同様、久しぶりにミカ・バンドでも聴いて昔に浸ってみるか。→現在我が家にはライブ・イン・ロンドンのLPしかないけど・・・

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2009/09/13

ザ・ビートルズか・・・

Rubbersouls

 お盆休み以降、例の流行り病で出社できず復帰後は1週間の休みを取り返すためにあたふたしておりました。気付いてみればかなり長い間インターネットを見てなかったようです。すみません。

 それにしてもザ・ビートルズの祭りぶりが物凄いですね。リマスターされるのは知ってたけどリマスターごときでこんなマスコミに取り上げられていいのか何だかよく理解出来ません。もっとも以前のCDはやばすぎたのでまともになって良かったと思います。

 それで御多分に漏れず何か買おうと・・・まず「RUBBER SOUL」を買いました。
 リマスターとは言ってもビートルズの場合はアルバムによって現れる効果は違うんじゃないかと思いますが、「RUBBER SOUL」の場合は我が家のショボイオーディオではギターやシタールが耳に刺さってきて最初はちょっと体力を削がれました。その新しい音に慣れてくるとリンゴ・スターのユニークなドラミングが浮き上がってきます。ポール・マッカートニーのベースもよく見えるので「Revolver」「Sgt. Pepper's」「Magical Mystery Tour」あたりのリマスターは効果がデカイんじゃないかと想像してますが、未聴です・・・その分曲によってはボーカルに埋没感もありましたが全体的に良いリマスターだと思います。驚きよりもアルバムを選んだという感じですね。なんだか散々言われた「Let It Be... Naked」の路線を修正して望んだという気もしないではありません。もうちょっと買ってもいいかも。

 ところで今回のリマスター祭りも売り方という点ではイマイチな感じがしないでもありません。まずモノ・ボックスが限定販売にもかかわらず、ばら売りはステレオ・ミックスのみ。中期までの本命はモノ・ミックスなんだから、せめてばら売りはモノとステレオの2 in 1にしてくれてもよさそう。アルバムによっては「Yellow Submarine Songtrack」のようなリミックスと合わせて3 in 1でもいいかも(笑)。さて一番どうかしてるんじゃないかと思うのが相変わらずザ・ビートルズのダウンロード販売が無いところ。そろそろザ・ビートルズを古い商売から少し外してもいいんじゃないかなあEMIさま。

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2009/06/18

iPhone OS 3.0&Rectools08pro

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 iPhone OS 3.0にバージョンアップした。とりあえずMMSのメールアドレスを変更してgoogleカレンダーをCalDAVでiPhoneのカレンダーに連携。見 た目は何が変わったか分からないくらい地味だけどSpotlight(ちょっとバグってたけど)とコピー&ペーストと速度アップした JavaScript(というかこのblogの表示が崩れなくなった)の良さは即体感できました。かなりのAPIが追加されてDockコネクタやA2DP も開放されたので楽しみはこれからといったところ。

 (株)ユードーからiPhone/iPod touch(2nd)で8チャンネルマルチトラックMTRを実装するRectools08proマルチトラックレコーダーが発売された。久々の高額アプリ ケーション(とはいっても¥2300)だったけどiPhone購入当初からもっとも実現してほしいアプリケーションだったので即購入。モバイルアプリケー ションを時々製作しているのでなんとなく分かるけど、8チャンネルマルチトラックなんて限界超えてるんじゃないかな。

 で Rectools08proこの8チャンネルマルチトラック、波形編集、3バンドイコライザー、ミキシング、音声データのPC SYNC(いまのところiPhone→PCのみ)ともうなんだか凄いわけで、操作感も上々。久々に何か作りたくなってきた。ということでLogitecの LIC-iREC01をiPhoneに接続して入力元としてiPod Touch(1st)をライン接続。レコーディングテストを開始・・・で気がついたら録音はしっかりできてるけど・・・入力がモニタリング出来ない。こ りゃまいったな。僕の使い方が悪いんだろうか・・・他はいいんだけど、ということで古いミキサーやらケーブルやら取り出して予想より大げさな録音環境に なってしまいました。もうちょっと身軽にやりたかったんだけど・・・もし出来ないのが仕様だったらST-INをST-OUTにミックス出来るようにしてく れるとなァ。
 といいながら今後はいくつかの機能拡張を計画しているようなので、これまた楽しみはこれからといったところ。

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2009/06/02

The Roots of Gamelan

Gamelans

 せっかくなので下のマクフィー関係のCDを紹介。

 コリン・マクフィーがバリ島のガムランに惹き付けられるきっかけとなったSPレコード(78~80rpmのレコード盤。まだ僕が子供の頃には一部のターンテーブルでSPがOKだった)の音源を収録したCDが「The Roots of Gamelan, The First Recordings, Bali 1928, New York 1941」。(株)アオラ・コーポレーションがライナーの日本語訳を付けて販売している(http://www.ahora-tyo.com /detail/item.php?iid=5651)。ちなみに以前AMAZONで輸入盤を購入しようとしたところ暫くして在庫なしが返ってきてしまったので、僕が持っているのはこのアオラ盤。
 タイトルをみれば分かるように1928年にバリ島で録音されたもので、現在とは違って録音もそう身軽なものではない時代、非常に貴重な音源である。SPレコードの制約上で1曲が数トラックに分割されたりそれなりにノイズも大きいわけだけど、初期のクビャールやロットリングによる演奏が聴けるというだけでもマクフィーうんぬんではなくガムラン好きには必須のCDなんである。

 後半にはコリン・マクフィーと(仲良しの)ベンジャミン・ブリテンのピアノ演奏でガムランのメロディーを再現した1941年のニューヨークでの演奏のおまけが入っている。当然西洋音楽の限界をもろに感じることになる(特に1928年のガムランの後では)のだけど、最初のバリ島滞在後にメキシコで書いたオーケストラ曲「タブー・タブハン」を続けて聴くと、彼が何処までもガムランにのめり込んでいことが分かる。
 「タブー・タブハン」はクラシックとしては地味な存在だが、20世紀のアメリカ音楽の中でも特に良質な作品なのではないかと思う。この曲はメキシコでの初演の後かなり経ってからレオポルド・ストコフスキー(中学生の頃にこの人の4CHステレオシリーズにはお世話になりました)の指揮によりアメリカでの初演となった。ちなみにレオポルド・ストコフスキーもバリ島に行きマクフィーが一時身を寄せていたヴァルター・シュピースのところに行っている。

 と、なんだかガムランそのものの話になってないんだけど、このCD、我が家ではその他のガムランCDを差し置き、何故か「一番バリを感じる」CDという地位を確立していて、バリ島を感じたいときの定番となっています。

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2009/05/26

STEINBERGER

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 blogに書くほどのことでもないけど、久しぶりにSTEINBERGERベースを引っ張り出してみた。とはいってもAll graphiteのL2ではなくBolt Onの廉価版XP2。シリアルNo.775。
 というのも最近はすっかりほぼ毎日The BeatlesとThe Beach Boysばかり聴いていて、この2つのバンドといえばやっぱりベースラインだろう(個人的にはThe Beatlesといえばジョン・レノンのリズムギターなんだけど)、ということで久しぶりにコピー開始。我が家にあるベースギターで一番音の粒がまともなやつがSTEINBERGERだった。というか形は超80年代だけどやっぱり音はかなり良いです(というかこの手のコピー作業にはうってつけ)、これ。

 20数年前にKちゃんとアマチュアバンドをやっていた時に使っていたのがこのベースだった。その前までは少々アバンギャルド(笑)なバンドをやっていて、ぶんぶん音を振り回してもコントロールの容易なYAMAHAの安いショートスケールを使っていたのだけど、新しいバンドにはどうもしっくりこなくてSTEINBERGERベースに切り替えた。そのバンドがいかにもThe Beatles+Brian Wilsonなバンドだった(曲はオリジナルでしたが)というのが今思うとなんだかね。

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2009/05/23

The Beatles

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 すっかりblogを更新することを忘れてました。この5年間で僕のようになんとなく書かないうちに何年間も放置しているblogを沢山みてますがここもそうなってしまうのでしょうか?せめて旅行に行った時くらいは勢いよくやりたいとは思いますが、そっちのほうも新型インフルエンザのせいで色んな意味で困ってるという、そんな感じです。

 数週間前に「アイ・アム・サム(I am Sam)」というショーン・ペンが主演した数年前の映画を借りて観たところサントラが全部ザ・ビートルズのカバーってことで、それに影響されて通勤のお供はザ・ビートルズばっかりになってます。ザ・ビートルズといえば誰でも知ってるバンドですから、なんだか気恥ずかしいのでヘッドフォンからの音漏れには細心の注意をはらって電車に乗っています。

 ところでザ・ビートルズのアルバムをiPhoneに入れて聴いてると、デジタル化からかなり経っていることもあり、とにかく音の調子に苛々してしまいます。当時としては音は良いほうだったと記憶してるしアナログ盤をまわしてスピーカーで聴くかぎりそんな不満はないのですが、特にサージェント・ペパーズやマジカル・ミステリー・ツアーあたりは音があっちこっち行ってるからなのか、強烈な録音をもっとよく味わいたいという欲が働くのか、ヘッドフォンで聴くとかなり辛い。右耳の調子がイマイチなのも災いしてるかも。
 そんなところに9月にやっとオリジナルアルバムのデジタルリマスターが発売されるんだそうです。どんな音になるんでしょうね、少しは買ってしまいそうです。「The Beatles in Mono」なんていうマニアなモノミックスのボックスも出るらしいし。

 そんなわけで今日はおなじみのアビイ・ロード(ABBEY ROAD)を聴いてました。我が家にあるアナログ盤は親父が1969年末に買った東芝音楽工業製のヤツでジャケットは分解しないようにセロファンテープで囲まれなんともいえないボロい味わいがありますが、重量級のレコードのほうはいまだ現役で、回せばなんとも安心な音を最後まで出し続けます。

「アビイ・ロード(リマスター盤)」→amazon.co.jp

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リマスター盤)」→amazon.co.jp

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2009/03/20

Other Songs

Othersongss

 もう少しって感じだったけどホクレアのパルミラ行きはどんな調子なのかな?

 iPhoneでジャック・ジョンソンのSleep Through the Staticを聴いていてなんとなく続けて聴けるアルバムを探していた・・ら97年のロン・セクスミスのアルバムOther Songsに当った。どこかしら似たような雰囲気があるらしい。

 このアルバムには散々お世話になった。この頃は「90年代の音と言ったら」のミッチェル・フルーム&チャド・ブレイクのプロデュースで、ビンテージなキーボードサウンドやら特異なレコーディングでロス・ロボス、スザンヌ・ヴェガ、ランディ・ニューマン、クラウデッド・ハウス、チボ・マット、ソウル・コフィング、etcと出れば買っちゃったし、チャド・ブレイクが使ってたということでSANSAMPを買っちゃったりとかなりのトレンドだった(数年前にも同じようなことを書いた気が)。で僕の場合そのフルーム&ブレイク作品でもっとも回ったアルバムだった。

 とは言っても、かたやハワイのサーファーでかたやカナダの郵便配達員、かたや見た目も問題ないがかたやお世辞にも良いとは言えない。音楽的にもこれといって共通点はないと思う。のだけど続けて聴くとなんとも相性は悪くない。
 と最近は聴いてる音楽が硬直化していたのでこんな感じで昔のアルバムでも掘り返してみようと。

「Other Songs」→amazon.co.jp

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2009/03/07

Sleep Through the Static

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 昨年一番多く聴いたアルバムは意外なことにどうやらジャック・ジョンソンのSleep Through the Staticだった。昨年の春に妹から未開封のCDを貰って、車のCDプレーヤーに挿してからいまだに挿してある。昨年は車通勤がとても多かったので確実に100回以上は聴いている。
 別にジャック・ジョンソンのファンではなくてむしろ敬遠してたくらいなんだけど、サーファーのパーティーミュージックなところは想像どおりだとしても結構いけるじゃないかと聴き始め、ただただ古臭い音やフレーズの積み重ねもこの人がやるとなかなかセンスよくまとまって嫌味が少ない。iTunes Storeでのダウンロード数が1位だったか2位だったかと紹介されたときは地味だよなあなんて思ってたけど、傑作だったのかもこのアルバム。

「Sleep Through the Static [Import] [from US]」→amazon.co.jp

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2008/12/31

There's One in Every Crowd

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 bicycle park O2主催の自転車仲間忘年会で、Kさんと音楽の話をしていたらブルースの話になってそのうちエリック・クラプトンの「安息の地を求めて There's One in Every Crowd」にたどり着いた。僕は所謂スーパーギタリストのような冠がついているだけで積極的に聴かなくなる天邪鬼で天下のクラプトンにしても同様なんだけど、ほとんどのクラプトンのアルバムが1回きりのそんな僕もこのアルバムに限っては25年以上の超愛聴盤である。

 ところで何故この大晦日にこのアルバムを出してきたかというと、先のKさんとの会話で、このアルバムのラストで「蛍の光」を演奏してるということも話していて、「蛍の光」と言ったら大晦日だろうと。
 そして何故「蛍の光」がこのアルバムに入っているかというと、その曲「Opposites」の(マイアミでの)レコーディングが大晦日だったとかなんとかということだったらしく、その演奏は大晦日に聴いてみるとこれが'74年の大晦日の雰囲気(随分無責任な表現ですが)が生々しく伝わってきてなかなか感動的なのである。

「安息の地を求めて(紙ジャケット仕様) 」→amazon.co.jp
「安息の地を求めて(通常盤)」→amazon.co.jp

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2008/12/29

@#%&! Smilers

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 最近になってエイミー・マン Aimee Mannの歌うナショナル・ジオグラフィックのドキュメンタリー映画「北極のナヌー」の挿入曲やスターバックスのiPhone向け無料アプリ「Music for the Holiday」のクリスマスソングを耳にして、じわじわとエイミー・マンの曲を聴きたくなってきた。'TIL TUESDAY時代のラスト・アルバム「Everything's Different Now('88年)」から新譜が出れば必ず買っていたのだけど、今年発売された「スマイラーズ @#%&! Smilers」はCDを買うことからここ数年遠ざかっていたせいかなんとなく手に入れてなかった。

 エイミー・マンは21世紀になっても僕の中では3本の指に入る女性シンガーソングライターだか今回のアルバムも相変わらず。本作品ではエレキギターが活躍しないため特にアクースティックな感じではあるが、楽器の選択やアレンジはそれを補って余りあるものがある。彼女の場合、曲の大半がスローバラードで大ヒットといえる曲があるわけでもない。初めて聴いた時はちょっと地味な印象も受けるだろうが、繰り返し聴く事で必ずその凄さが分るだろう。
 ということで機会があれば是非聴いてほしい。初めて聴く人は、出来ればポール・トーマス・アンダーソンの映画「マグノリア('00年のベルリン国際映画祭金熊賞を受賞)」のストーリーのインスピレーションになったといういくつかの曲を含む「Bachelor No. 2('00年)」あたりから入るのが良いと思う。

「スマイラーズ(初回生産限定盤)(DVD付)」 →amazon.co.jp
「スマイラーズ(通常盤)」→amazon.co.jp
「@#%&*! Smilers(US盤)」→amazon.co.jp

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