The Roots of Gamelan
せっかくなので下のマクフィー関係のCDを紹介。
コリン・マクフィーがバリ島のガムランに惹き付けられるきっかけとなったSPレコード(78~80rpmのレコード盤。まだ僕が子供の頃には一部のターンテーブルでSPがOKだった)の音源を収録したCDが「The Roots of Gamelan, The First Recordings, Bali 1928, New York 1941」。(株)アオラ・コーポレーションがライナーの日本語訳を付けて販売している(http://www.ahora-tyo.com /detail/item.php?iid=5651)。ちなみに以前AMAZONで輸入盤を購入しようとしたところ暫くして在庫なしが返ってきてしまったので、僕が持っているのはこのアオラ盤。
タイトルをみれば分かるように1928年にバリ島で録音されたもので、現在とは違って録音もそう身軽なものではない時代、非常に貴重な音源である。SPレコードの制約上で1曲が数トラックに分割されたりそれなりにノイズも大きいわけだけど、初期のクビャールやロットリングによる演奏が聴けるというだけでもマクフィーうんぬんではなくガムラン好きには必須のCDなんである。
後半にはコリン・マクフィーと(仲良しの)ベンジャミン・ブリテンのピアノ演奏でガムランのメロディーを再現した1941年のニューヨークでの演奏のおまけが入っている。当然西洋音楽の限界をもろに感じることになる(特に1928年のガムランの後では)のだけど、最初のバリ島滞在後にメキシコで書いたオーケストラ曲「タブー・タブハン」を続けて聴くと、彼が何処までもガムランにのめり込んでいことが分かる。
「タブー・タブハン」はクラシックとしては地味な存在だが、20世紀のアメリカ音楽の中でも特に良質な作品なのではないかと思う。この曲はメキシコでの初演の後かなり経ってからレオポルド・ストコフスキー(中学生の頃にこの人の4CHステレオシリーズにはお世話になりました)の指揮によりアメリカでの初演となった。ちなみにレオポルド・ストコフスキーもバリ島に行きマクフィーが一時身を寄せていたヴァルター・シュピースのところに行っている。
と、なんだかガムランそのものの話になってないんだけど、このCD、我が家ではその他のガムランCDを差し置き、何故か「一番バリを感じる」CDという地位を確立していて、バリ島を感じたいときの定番となっています。
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