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2009/04/11

ソングライン/ホノカアボーイ

 横浜、塩竃と出張が2回続いたので本を2冊読んだ。

Songlines

 ひとつはブルース・チャトウィンのソングライン。めるくまーるのものが絶版になっていたが最近になって英治出版から新訳がでた。オーストラリアのアボリジニの文化であるドリーミングとソングラインを巡る事実を基にした小説、トラベローグでチャトウィンの代表作である。
 本の評判としてソングラインに放浪ということばを結びつけること自体がどうも気にくわなかったんだけど、読んでみるとチャトウィン自身はそこまでは浅はかではなく多少でも動いている(いた)ものにより惹かれるという感じだった。当然チャトウィンの文章は冴えていて彼の他の作品同様面白い。
 この本はアルカジーというアボリジニ擁護運動家と動き回る前半とカレンで3週間ほどストップする後半の曖昧な2部構成になっている。後半の意味深(でたぶん深い意味はあまり無い)にモーレスキンに書かれたアフリカメモを大量に並べて3週間の時空を作っているところなど前半からの突然のテンポの落としっぷりはちょっとガツンとくるところだ。そういえば「ウィダの総督」という短い彼の小説もその短さの中に大河小説並みの時空を作っていたところが凄かった。
 ちなみに2年前の横浜でコンビニに一緒にビールを調達に行く際に忽然と姿を消してしまった石川直樹氏が解説を書いている。知らなかったけどチャトウィンの後を追って色んなところを歩いてるんだね。

Honokaaboy

 塩竃往復の電車の中で吉田玲雄氏のホノカアボーイを読んだ。こちらは純粋なハワイ島紀行文。ちなみにこの本は半年ほど前に読み始めたらあまりの文章の優しさがかえって読みづらくて30ページほどで断念していた。あらためて読んでみて、文章自体はお世辞にも褒められたものではないけど、ホノカア体験が素晴しかったことはひしひしと伝わってきた。

「ソングライン」→amazon.co.jp
「ホノカアボーイ」→amazon.co.jp

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